介護福祉士を辞めたいと思う5つの理由とは?その後の仕事は?

介護福祉士 辞めたい女性の仕事・資格

介護現場で働く人の中で唯一の国家資格である介護福祉士。需要が高いため就職先に困ることはありませんが、決して楽な仕事ではありません。そのため、「辞めたい」と思いながら介護福祉士の仕事をしている人も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、介護福祉士によくある辞めたい理由と辞めた後の仕事について紹介します。「本当に辞めても大丈夫なの?」「その後の仕事はどうしよう」と思っている介護福祉士の人はぜひ参考にしてくださいね。

 

今から介護福祉士を目指したい!という方は以下をご覧ください。

介護福祉士の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!

 

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介護福祉士を辞めたいと思う理由5つ

仕事を辞めたいと思ったとき、まずは「なぜ辞めたいのか」を明確にすることが大切です。というのも、一時の感情で突発的に辞めてしまうと、転職先でも同じことが起こる可能性があるからです。ここで紹介する介護福祉士を辞めたい理由を読んで、自分の状況や気持ちと照らし合わせてみてくださいね。

職場の人間関係

公益社団法人日本介護福祉士会の「平成28年度調査研究事業報告」によると、介護福祉士の転職理由第一位は「職場の人間関係」となっています。

介護福祉士の職場である介護施設は女性スタッフが多いため、派閥や陰口、マウンティングなどの人間関係のトラブルが起こることも少なくありません。また、介護職だけでなく看護師や栄養士、リハビリ職など他の専門職と意見が対立することもあるでしょう。

人間関係はどんな仕事でも起こり得る悩みですが、介護福祉士は人を関わる機会が多いため、それだけ悩みにつながりやすい傾向があります。

参考元:公益社団法人日本介護福祉士会・http://www.jaccw.or.jp/chosakenkyu/H28zyoseikinkatsudo.php

 

介護福祉士の人間関係の悩みとは?職場・利用者との関わり方について

給料が低い

給料の低さは、介護福祉士だけでなく業界全体として問題視されています。厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士の平均月収は313,920円(手当、賞与込み)、年収に換算すると約378万円ということになります。

国家資格であることや仕事の大変さを考えると、給料が高いとは言えませんよね。給料は仕事のモチベーションにもなるため、給料が低いことが退職理由になることも少なくありません。

参考元:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果・https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/19/index.html

労働環境が悪い

少子高齢化により介護職の需要が高まっている一方で、働き手の数は十分に確保できていません。そのため、介護業界は慢性的な人手不足に悩まされています。

人手不足の状態が続けば、当然一人ひとりの負担が大きくなってしまいます。実際に、介護業界ではサービス残業が常態化していたり有給休暇がとれなかったりする場合も多いです。また、忙しさが原因でパワハラに発展するケースもあるでしょう。

いくら仕事内容にやりがいを感じていたとしても、労働環境が悪いと続けていくのは厳しいですよね。

職場の運営方針

職場の運営方針への不満も、退職理由としては多いです。「こんな仕事がしたい」「こんなサービスを提供したい」とモチベーションを高く持つ人ほど不満を感じやすいでしょう。よくある不満としては、以下のようなものがあります。

  • 人員不足なのに対応してくれない
  • 正当な評価をされない
  • やりたい仕事ができない
  • 利用者より経営面の事情を優先させられる
  • 職場を改善するための意見が通らない

介護業界では、現場の声が経営側に通らないことも多いようです。このような状況が続けば、不満はどんどん大きくなるでしょう。

体力的にキツイ

介護福祉士は、排泄介助や入浴介助など力を必要とする仕事も多いため、腰痛や慢性疲労などの悩みを持つ人も少なくありません。また、24時間体制の施設では、早出や遅出、夜勤といったように勤務時間も不規則です。

体力は体質や年齢なども関係してくるため、気合や熱意だけではなかなか乗り越えられませんよね。そのため、「体力的にキツイ」「年齢とともにキツくなりそう」と感じ辞めるケースも多いのです。

介護福祉士を辞めた後の仕事は?

介護福祉士を辞めたいと思っても、その後の仕事が不安になりなかなか決断できない人も多いでしょう。そこで次に、介護福祉士を辞めた後の仕事の選択肢を紹介します。

介護福祉士として転職

人間関係や労働環境、勤務形態を変えれば介護福祉士を続けられそうな場合は、資格や経験を活かして転職するのも良いでしょう。

介護福祉士は高齢者向け施設だけでなく、障害者向け施設でも活躍できます。また、高齢者向け施設の中にも入所型施設やデイサービス、訪問介護などさまざまな種類があり、仕事内容や働き方も異なります。

介護業界は慢性的な人手不足に悩まされているため、介護福祉士の資格や経験があればスムーズに転職できるでしょう。

ケアマネを目指す

介護福祉士としての経験を活かし、ケアマネにステップアップするのも良いでしょう。ケアマネは5年以上の実務経験が必須条件であるため、介護職の中でも上級資格と言われています。そしてその分、キャリアの選択肢が増え給料アップも期待できます。

また、介護の司令塔であるケアマネは、現場で仕事をする介護福祉士とは違い、体力を使う仕事は多くありません。書類業務や連絡調整業務がメインになるため、経験を活かしつつ体力を温存して働くことができるでしょう。

サービス業に転職

介護業界を離れたいという場合、飲食やホテル、販売などのサービス業がおすすめです。サービス業なら、介護福祉士で培った対人能力やマネジメント力を活かせるでしょう。また、サービス業は人手不足を抱える現場も多いので、求人数が多く未経験でも歓迎してくれる可能性が高いです。

比較的採用のハードルが低いので、興味を持った仕事があれば、初めての職種でもまず応募してみると良いでしょう。ただし、サービス業は勤務時間が不規則だったり立ち仕事が多かったりすることもあるので、事前に募集要項をしっかりと確認してくださいね。

未経験OKの会社に転職

事務職や営業職、製造職など全くの未経験職種に1から挑戦するという選択肢もあります。このような職種では土日休み、勤務時間は固定といった場合も多いため、ワークライフバランスが調節しやすいでしょう。

一般的に中途採用では経験者を歓迎する場合が多いですが、中には未経験OKの求人もあります。ただし、事務職は比較的倍率が高いため日商簿記やMOSなどの資格を保有しておくことが望ましいです。また、企業によっては年齢制限を設けている場合があるので、転職するなら早めに行動しましょう。

本当にキツイと感じたら無理をせず転職も検討!

介護業界は給料の低さや労働環境の悪さが問題になっていますが、徐々に改善の兆しも見えつつあります。とはいえ、人間関係や給料、労働環境などさまざまな理由で辞めたい人も多いでしょう。

ここでは、介護福祉士によくある辞めたい理由やその後の仕事について紹介しました。これを読んで、改めて「辞めたい」「他の仕事をしたい」と感じた場合は、無理をせずに転職も検討しましょう。

介護業界は求人数が多いため、介護福祉士の資格や経験があれば比較的スムーズに転職できるでしょう。また、職場を変えても解決が難しい場合は、サービス業や未経験OKの仕事に挑戦するという選択肢もあります。仕事を辞めることは悪いことではないので、自信を持って転職に臨みましょう。

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