心理カウンセラーに必要な資格とは?心理カウンセラーの仕事内容・やりがい、年収についてを解説!

心理カウンセラー 資格女性の仕事・資格

皆さんの中には、心理カウンセラーという職業を聞いたことがあっても具体的な仕事内容やなり方を知らない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、心理カウンセラーの仕事内容ややりがい、年収について解説していきます。

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心理カウンセラーとは?

心理カウンセラーとは、ストレスや悩みを持つ相談者の話を聞き、置かれている状況や心理状態を把握しカウンセリングや心理テストによって問題解決へと導く仕事。医療機関や学校、一般企業、公務員などさまざまな場所で活躍しています。

「心理カウンセラー」という言葉は資格名称ではなく心理カウンセリングを行う人の総称であり、資格がなくても心理カウンセラーと名乗ることができます。しかし実際には臨床心理士や公認心理師などの資格を持って働いている人が多いです。

心理カウンセラーの資格を取るには

資格がなくても心理カウンセラーと名乗ることはできますが、専門家として活動している人の多くは何らかの資格を持っています。日本には多数の心理学系資格がありますが、その中でも心理カウンセラーとして働くうえで役立つ資格を紹介します。

公認心理師

公認心理師は、2017年に公認心理師法が施行されたことで誕生した心理学分野で唯一の国家資格です。心理学観点を持つ専門家を国家資格とすることで社会的立場の確立や雇用の安定を目指し、2018年より試験がスタートしました。

<公認心理師国家試験の概要(2020年2月時点の情報)>

受験条件①4年制大学および大学院で指定科目を修了

②4年制大学で指定科目を履修後、特定の施設で2年以上の実務経験

③外国の大学および大学院で心理に関する科目を修了

試験日程年1回
試験会場北海道、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県
費用試験受験手数料:28,700円
登録手数料:7,200円
登録免許税:15,000円
試験方法マークシート方式
試験内容健康・医療に関する心理学、福祉に関する心理学、心理状態の観察及び結果の分析など
合格基準60%以上の正答率
合格率2018年度:79.1%

2019年度:46.4%

備考出題内容の詳細はブループリント(公認心理師試験設計表)に記載

参考:一般財団法人 日本心理研修センター

公認心理師試験について | 講習・試験・登録 | 一般財団法人 日本心理研修センター 公認心理師試験
公認心理師の資格試験の受験についてです。国家資格である公認心理師の資格取得を支援するサイトです。

臨床心理士

臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会主催の民間資格で、心理学の分野で最も有名な資格と言われています。試験を受けるためには指定の大学院を修了する必要があり、資格取得後は5年ごとに更新しなければなりません。

<臨床心理士資格試験>(2020年2月時点の情報)

一次試験二次試験
受験条件①指定の大学院を修了

②外国の大学院で同等以上の教育歴+心理臨床経験2年以上

③医師免許+心理臨床経験2年以上

試験日程10月中旬11月中旬
試験会場東京東京
費用資格申請書類:1,500円

資格審査料:30,000円

合格後の登録料:50,000円

試験方法筆記試験(選択式+論述)面接
試験内容臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理的地域援助、臨床心理士に関する倫理・法律など一次試験の選択問題通過者に対し、2名の委員が面接を行う。臨床心理士としての基本的な姿勢や態度、専門家としての人間関係能力が問われる。
合格率60~65%前後
備考5年ごとの更新が必要

臨床心理士についてはこちらもチェックしてみましょう!

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その他心理系資格

国内には公認心理師や臨床心理士以外にも多数の心理学系の民間資格があります。受験資格がないものや在宅で受験できる試験もあるため、心理カウンセラーへのファーストステップとして以下の民間資格を取得するのもおすすめです。

・産業カウンセラー

(一般社団法人日本産業カウンセラー協会:https://www.counselor.or.jp/

・認定心理士

(公益社団法人日本心理学会:https://psych.or.jp/qualification/

・メンタルケア心理士カウンセラー

(一般財団法人日本能力開発推進協会:https://www.jadp-society.or.jp/

・臨床発達心理士

(一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構:https://www.jocdp.jp/

・認定カウンセラー

(一般社団法人日本カウンセリング学会:https://www.jacs1967.jp/meeting/counselor

・認定臨床心理カウンセラー

(日本臨床心理カウンセリング協会:http://j-acc.org/

・NLPプラクティショナー

(日本NLP協会:https://www.nlpjapan.org/practis.html

・学校心理士

(一般社団法人日本学校心理士会:http://www.gakkoushinrishi.jp/aboutgakushi/

心理カウンセラーの就職先と仕事内容

心理カウンセラーは医療機関や学校、企業などさまざまな場所で活躍しており、職場によって仕事内容も少しずつ異なります。ここでは心理カウンセラーの就職先とそれぞれの仕事内容を紹介します。

医療機関

総合病院の心療内科や精神科、メンタルクリニックでは、医師と連携しながら患者さんに対するカウンセリング、患者さんの家族や医療従事者のメンタルケアを行います。近年では、小児科や精神内科、産婦人科などに勤務するケースもあり、「医療カウンセラー」や「ソーシャルワーカー」と呼ばれることもあります。社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士などの資格を持っていると重宝されるでしょう。

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福祉施設

精神保健福祉センターや児童相談所、高齢者向け施設などの福祉施設では、子どもから高齢者まで幅広い年代の人に対してカウンセリングを行います。職場によって「ソーシャルワーカー」「相談員」「福祉職」と呼ばれることもあります。

教育機関

学校や教育センターなどの教育機関では「スクールカウンセラー」として、進路やいじめに悩む生徒、ストレスを抱える教員に対してカウンセリングを行います。他の職場と比べて対象となる人が限られるため、より密に接しながらメンタルサポートを行っていきます。スクールカウンセラーは非常勤講師として働くことが多く、一般的には臨床心理士の資格の有無が重視されます。

企業

一般企業の人事部や産業医のサポート役として働く場合は「産業カウンセラー」と呼ばれ、仕事や職場の人間関係に関する悩みを抱えている従業員に対しカウンセリングを行います。また、メンタルヘルスに関するテストを行ったり、キャリア支援に携わることもあります。

地方公務員

地方公務員として働く心理カウンセラーは「心理審判員」と呼ばれます。身体障害者更生相談所や発達障害相談支援センター、保健所、福祉センターなどの施設に勤務し、相談対応や心理テスト、集団療法などを行います。一般的には臨床心理士や臨床発達心理士などの資格の有無が重視されます。

心理カウンセラーのやりがい

働く場所によって仕事内容が異なる心理カウンセラーですが、共通しているのは相談者の話に耳を傾け、心理学の専門知識に基づいて問題解決へと導く点。では、そんな心理カウンセラーの仕事にはどんなやりがいがあるのでしょうか?

相談者の人生の一部を背負うことができる

相談者は心に問題を抱えているため、進学や仕事など人生の岐路に立たされていることも少なくありません。心理カウンセラーのサポートによって問題を解決することができれば、希望の学校に進学できる、仕事に復帰できるなど相談者の人生を変えることにも繋がります。

自分が持っている知識や技術によって人の人生を良い方向に変えられることは、心理カウンセラーとして働くうえで大きなやりがいとなるでしょう。

相談者から元気を貰えることがある

専門知識や技術を駆使しても問題の解決には長い時間を要することが多く、相談者自身の相当な努力も必要となります。心理カウンセラーの仕事は辛いことも多いと言われていますが、問題解決に向けて努力している相談者の姿を見て「自分も頑張ろう」と逆に励まされることも珍しくありません。

心理カウンセラーの平均年収

一口に心理カウンセラーと言っても働く場所や保有資格はさまざまで、国家資格ではないことから職場によって立ち位置が不明瞭な部分もあります。そのため、心理カウンセラーと一括りにして平均年収を考えるのは大変難しいことです。

例えば、スクールカウンセラーは非常勤講師として働くことが多く、時給は3,000〜5,000円程度であるため、掛け持ちをしなければ月収は15万円に満たないことも少なくありません。

また、一般企業で正社員の産業カウンセラーとして働く場合は、他の職種の従業員と同じ給与水準になるため平均年収としては400万円前後ですが、大手企業で昇進していけば年収1,000万円以上になることも可能です。

心理カウンセラーの年収は働く場所によって大きく異なるため、心理カウンセラーになったからといって高収入が得られるとは限りません。安定した収入を得るためには公認心理師や臨床心理士など心理学分野において高く評価される資格を取得することが望ましいでしょう。

心理カウンセラーの将来性

ストレス社会と言われる現代では、仕事や学校、家庭などさまざまな場所でストレスを抱え込み心の病気にかかる人も少なくありません。こうした社会的背景によるメンタルヘルスへの関心の高まりから、心理カウンセラーはさまざまな場所で求められるようになってきました。

しかしながら心理学系の民間資格が乱立している現状では、心理カウンセラーの社会的立場が不明瞭な部分があり、正社員求人が少ないなど厳しい状況が続いています。

心理カウンセラーとして安定した収入を得つつ活躍したいのならば、国家資格である公認心理師や民間資格の最高峰と言われる臨床心理士、医療業界で重視される社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を取得することが望ましいでしょう。

どんな心理カウンセラーになるかを考えよう

心理カウンセラーとは、相談者からの話に耳を傾け、カウンセリングなどを行い問題解決へと導く仕事。現状では就職や待遇は恵まれているとは言えませんが、メンタルヘルスへの関心の高まりによって活躍の場が拡大する可能性もあります。

心理学分野には民間資格が非常に多くあるため、どんな仕事をする心理カウンセラーになりたいかを考え役立つ資格の取得を目指しましょう。