看護師は「一生働ける」「仕事に困らない」と言われることもありますが、実際には責任が重く体力的にも精神的にもハードな仕事。そのため、ときには「辞めたい」と思うこともあるでしょう。
そこで今回は、よくある看護師を辞めたい理由やその後の仕事についてまとめてみました。看護師の仕事が辛く辞めたいと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。
今から看護師を目指したい!という方は以下をご覧ください。
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看護師の離職率はどれくらい?
公益社団法人日本看護協会の「2017年病院看護実態調査」によると、正規雇用看護師の離職率は2010年度以降11%程度となっています。また、新卒の離職率は7.5~8.0%程度と、看護師全体と比較して低く推移しています。
「看護師=大変=離職率が高そう」というイメージを持たれることもありますが、実際には他の職種と比べて特別離職率が高いわけではありません。
参考元:https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20180502103904_f.pdf
看護師を辞めたいと思う理由
離職率はそれほど高くないとはいえ、看護師をしていると「辞めたい」と思うことはよくあるのではないでしょうか?そこでまずは、よくある看護師が辞めたいと思う理由を5つ紹介します。
人間関係が悪い
どんな仕事にも人間関係の悩みは付きものですが、看護師は命に関わる責任の重い仕事であり女性が多いことから、特に悩んでいる人が多いです。ミスが許されない分先輩や上司から厳しく指導されたり、他職種との関係に気を遣ったりすることもあるでしょう。また、陰湿な嫌がらせや派閥、マウンティングなどのトラブルに発展することも少なくありません。いくら仕事にやりがいを持っていても、人間関係が悪いとストレスが溜まってしまいますよね。
長時間労働・ハードワーク
労働基準法では、1日の労働時間は8時間、週40時間と定められています。しかし、人手不足やトラブルなどにより、労働時間が基準よりもはるかに多くなってしまうことも珍しくありません。忙しいときにはバタバタと病棟を駆け回ったり休憩する暇もなかったりすることもあるでしょう。
このような状況が続けば、体力的にも精神的にもキツくなってしまいますよね。
夜勤が辛い
職場にもよりますが、看護師の仕事には夜勤が含まれることも多いです。夜勤は日勤よりも少ない人数で看護する必要があるため、特に新人のうちはプレッシャーを感じやすいでしょう。また、生活リズムが崩れてしまいなかなか疲れが取れないという人も多いです。
「看護師の給料は夜勤手当があってこそ」と言われることもありますが、苦手な人にとっては相当なストレスになってしまいますよね。
給料が割に合わない
一般的に、「看護師は給料が良い」と言われています。確かに他の業界・職種と比較すると恵まれた方かもしれません。しかし、仕事の大変さや責任の重さ、専門職であることを考えると、「割に合わない」と不満を持つ人も多いです。また、「夜勤があるから一見高く見えるだけ」という声もあります。
給料は仕事のモチベーションに大きく関係するため、仕事に見合った給料を貰えなければ辞めたくなってしまいますよね。
看護師の仕事自体がキツイ
看護師の仕事に憧れを持って就職したものの、実際にやってみると仕事内容がキツイ、自分には合わないと感じることもあります。
たとえば、おむつ交換や痰の吸引、吐瀉物の処理など、汚物に関わる業務が想像以上にキツかったというケース。認知症の患者さんを担当すると、「ベッドが便まみれになっていた」「廊下で排尿していた」という場面に遭遇することもあるでしょう。
看護師である以上仕方のないことですが、どうしても割り切れない場合は辞めたくなってしまうのです。
看護師を辞めた後の仕事は?
「今の仕事を辞めたい」と思ったとき、まず気になるのはその後の仕事ですよね。そこで次に、看護師を辞めた後の転職先の選択肢を紹介します。
他の医療機関に転職
最も一般的な転職先としては、病院やクリニックなどの医療機関が挙げられます。人手不足を抱える現場も多いため、看護師として働いた経験があれば比較的スムーズに転職できるでしょう。
一口に医療機関と言っても、民間病院や大学病院、専門病院、クリニックなどさまざまな種類があり、仕事内容や勤務体制にも差があります。たとえば、夜勤をやりたくないのであればクリニック、高度な医療技術に関わりたいならば大学病院がおすすめ。今の仕事に不満があっても職場を変えれば解決できそうな場合は、他の医療機関への転職を検討しましょう。
病院・クリニック以外に転職
看護師の転職先は病院やクリニックだけではありません。高齢者向け施設や保育園、健診センター、訪問看護ステーション、治験コーディネーター(CRC)などに転職するという選択肢もあります。職場によっては夜勤なし、土日休み、医療行為は軽度なものだけなどの希望を叶えることができるでしょう。
また、病院やクリニックほど看護師の人数が多くないため、看護師同士の人間関係が面倒な人にもおすすめです。ただし、看護師経験があることを前提としている求人も多いため、最低でも3年以上の経験を積んでおくことが望ましいでしょう。
産業看護師として一般企業に転職
医療機関や介護施設などではなく、一般企業に産業看護師として転職することも可能です。産業看護師は主に健康診断の企画・運用や常備薬の管理、保健指導など社員の健康管理を行うため、医療行為はほとんどありません。
会社員として働くため土日休み、9~17時勤務の場合も多く、規則正しい生活をしたい人やメリハリを付けて働きたい人におすすめです。ただし、産業看護師は求人数が少なく人気も高いため、転職難易度は若干高くなります。
本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討!
「一生働ける仕事」「給料が高い」と言われることも多い看護師ですが、実際はそれ以上に苦労も多い仕事です。ここでは、看護師を辞めたい理由やその後の仕事について紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。
看護師の資格を持っていれば、医療機関や介護施設、一般企業など転職の選択肢は豊富です。職場によって給料や勤務形態、仕事内容などが異なるため、自分の希望に合った転職先を探しましょう。
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