言語聴覚士の人間関係の悩みとは?職場・患者との関わり方とストレスの対処法

言語聴覚士 人間関係女性の仕事・資格

病気やケガ、先天性の障害により会話や食事が難しい人に対して、「話す」「聞く」「食べる」という動作のサポートをする言語聴覚士。幼児から高齢者まで幅広い年代の人を対象とし、さまざまな職種の人と関わりながら仕事をするため、

  • 職場の人間関係が悪くて大変
  • 患者さんと接するのが疲れる

など人間関係の悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?ここでは、言語聴覚士によくある人間関係の悩みとその対処法を紹介します。

今から言語聴覚士を目指したい!という人は以下をご覧ください。
言語聴覚士(ST)の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!

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言語聴覚士によくある人間関係の悩みとは?

言語聴覚士の人間関係の悩み・ストレスとしてよくあるのは、同じ職種同士、他の職員、患者さんとの関係です。それぞれの場合についてどんな悩みを持ちやすいのかを紹介します。

言語聴覚士同士の人間関係でのストレス

他の言語聴覚士との仲が悪くストレスを感じるというケース。同じ言語聴覚士であっても患者さんのリハビリについての考え方はさまざまで、Aという方法が最適だと考える人もいればまずはBという方法が先だと考える人もいます。リハビリの考え方の違いは悪いことでも珍しいことでもありませんが、仕事でのすれ違いから人間関係の悪化に繋がってしまうケースもあります。

また日本言語聴覚士協会によると、2019年3 月時点では言語聴覚士の約75%を女性が占めているため、女性特有のいざこざが起こりやすい職業とも言えます。

参考:日本言語聴覚士協会・https://www.japanslht.or.jp/about/trend.html

他の職員との人間関係でのストレス

多くの言語聴覚士は医療機関や高齢者施設で働いているため、医師や看護師、理学療法士、介護スタッフなど他の職種の人と連携しながら働かなければなりません。

例えば、言語聴覚士は嚥下障害を持つ人に対して食事のリハビリを行いますが、日常の食事介助をするのは看護師や介護スタッフです。食事介助について言語聴覚士から「Aさんにはこのような点に気を付けてください」とお願いをしても、看護師や介護スタッフは「忙しいときにあれこれ押し付けてくる」と感じてしまうこともあります。

そういった立場の違いから、他の職種の人との人間関係がこじれストレスに感じるケースも少なくありません。

患者さんや家族との人間関係でのストレス

言語聴覚士にとって最も大切なのは患者さんやその家族と信頼関係を築いたうえでリハビリを行うことです。いくら言語聴覚士が最適なリハビリ方法を選択し専門知識を持って実践しても、患者さん自身が前向きに取り組まないと苦痛な時間を過ごすだけになってしまうからです。

しかし、特に高齢の患者さんは認知症を患っている場合も多く特別な配慮を持ってコミュニケーションをとらなければならず簡単には信頼関係が築けないこともあるでしょう。最も大切な存在であり密に関わる相手であるからこそ、人間関係にあれこれ気を遣いすぎて精神的に疲れる、ストレスを感じてしまう人が多いのです。



言語聴覚士が人間関係で悩んだときにとるべき行動とは?

言語聴覚士の中には職場での人間関係が原因で「仕事を辞めたい」とまで考えている人もいるかもしれません。そんな人のために、ここでは人間関係で悩んだときに取るべき行動を5つ紹介します。

自分の職場での態度を振り返る

人間関係はどんな職場でも起こり得る問題であり、基本的に相手の性格を変えることはできません。そこで、まずは自分の仕事ぶりや職場での言葉遣い、身なり、他者との接し方を振り返ってみましょう。何気ない行動が周囲を不快にさせ、あなたが苦手だと思っている人もあなたに苦手意識を持っている可能性があるため、自分の言動を振り返ることで関係が改善していくこともあるでしょう。

仕事に集中する

人間関係であれこれ悩むのに疲れた時には、

  • リハビリの専門知識を深める
  • 上司への報・連・相を徹底する
  • 先輩から患者さんとの接し方を学ぶ

といったように仕事に集中するのも1つの方法です。知識が深まれば自分に自信が持てますし、仕事をスムーズに行えるにようになれば人間関係の悩みが気にならなくなる可能性があるからです。また、言語聴覚士としてのスキルを磨いておけばもし転職することになっても多いに役立ちますよね。

苦手な人と距離をとる

職場には色々な性格の人がいるため、どうしても分かり合えない人もいて当然です。一方的に避けた態度を取るのは仕事にも支障が出るのでよくないですが、どうしても苦手な人は無理に関わる必要はありません。

仕事に必要なコミュニケーションはしっかりととりつつも、それだけの関係と割り切って過度に距離を詰めすぎないようにしましょう。職場で良好な人間関係を築くためには、適度な距離を保った大人同士の関係も必要なのです。

職場の信頼できる人に相談する

人間関係に強いストレスを感じている場合は、職場に信頼できる人に相談するのも良いでしょう。人に話を聞いてもらうだけで気持ちがスッキリすることもありますし、人間関係の改善に協力してくれる可能性もあります。このとき、自分の感情だけをぶつけるとただの悪口になってしまい相談相手を困惑させるので、

  • こんなことがあって、それに対して強いストレスを感じた
  • 〇〇さんとリハビリの方向性が合わず困っている

といったように具体的な出来事を冷静に話すようにしましょう。

上司に相談する

患者さんや他の職員との関係の悩みに自分だけでは対処できなくなったときには、直属の上司に相談してみましょう。同じ言語聴覚士である上司なら、患者さんとの接し方のコツやリハビリの知識を交えたアドバイトを貰える可能性がありますし、場合によっては異動や業務内容の変更といった対応をしてくれることもあるでしょう。

本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!

言語聴覚士は患者さん、他の職種の人、他の言語聴覚士とさまざまな人と関わらなければならないため、人間関係の悩みも複雑化しやすいですよね。上記では人間関係に悩んだ時の対処法を紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。

言語聴覚士には医療機関、高齢者向け施設、子ども向け施設とさまざまな活躍の場があり、職場によって関わる人や風土も違います。今の職場が辛くストレスが多い場合でも言語聴覚士として他の職場に転職すれば解決できる可能性も大いにあります。また、言語聴覚士を続けること自体が難しい場合は、冒険するつもりで新しい仕事に挑戦するのも良いでしょう。

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