みなさんは「看護師」は仕事をご存知ですか?
「看護師」は誰しもなじみのある仕事ですが、具体的に「どういう仕事をするのか」「どうやってなるのか」と思う方も多いのではないでしょうか?
本記事では、看護師の資格の取り方から仕事内容、年収、やりがい等を簡単に分かりやすくまとめていきます。看護師の仕事に興味がある人はぜひ読んでみてください。
看護師とは?
看護師は、患者の療養上の世話や診療のサポートなどを行う仕事であり、非常にやりがいのある仕事です。
仕事内容には業務範囲が定められており、同じ看護職である「保健師」「助産師」「准看護師」とも区別できます。
看護師の具体的な仕事には以下などがあります。
- 血圧・体温・脈などの測定や注射、採血などの治療のサポート
- 食事やお風呂、ベッドメーキングなどの身の回りのサポート
- 手術の補助
また、患者の痛みや苦しみに寄り添い、精神的なサポートを行う役割もあります。
通院や入院といった治療は、精神的に苦しい状況になることも多くあります。専門的な医療行為自体は医師が行いますが、看護師が担う役割も大きいといえるでしょう。
患者を精神的に支える看護師の存在は非常に大切でやりがいのある仕事です。
准看護師、保健師、助産師については以下参考にしてください。
准看護師の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
保健師の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
助産師の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
看護師の資格を取るには
看護師になるには「看護師資格」を取得する必要があります。いくつかの流れがありますので、それぞれの資格の取り方について解説していきます。
高校卒業後に看護大学や専門学校に通うのがスタンダード
高校卒業後に、「看護大学(4年制)」や「看護専門学校(3年制)」に通って、看護に関する勉強をして、看護師資格を取得する人が一番多いです。
看護大学や看護専門学校を卒業すると、看護師国家試験の受験資格が手に入ります。看護大学は、看護だけでなく、一般教養科目を含めた幅広い分野の勉強ができるのが特徴です。
一方、看護専門学校は看護の学習に特化しており、実践力を養って、すぐに看護師として活躍したい人に向いています。
私立や国公立それぞれ、看護学校に通うために必要な学費の平均をまとめてみました。
看護学校の種類 | 平均費用 |
3年制の公立の専門学校 | 約127万円 |
3年制の私立の専門学校 | 約250万円 |
4年制の国公立の大学 | 約240万円 |
4年制の私立の大学 | 約648万円 |
参考:週刊朝日ムック『看護師になる2016』
専門学校も大学も、私立では公立・国公立の約2倍学費かかることが分かります。そのため勉学に励み、公立・国公立を目指す価値はあります。さらに、大学の場合、成績優秀者に返済不要の奨学金を給付するところがあります。
その他、病院や医師会が設立した専門学校では、奨学金を支給して、一定のあいだ指定の病院で働けば、返済が免除される仕組みが多く見受けられます。
また、非常にまれなケースですが、どうしても学費に困ったら、給与や手当をもらえる防衛医科大学校を志す道もあります。看護師になる方法はいくつかあるので、幅広い視野で考えてみると良いです。
社会人で働きながら看護師になることも
社会人で働きながら看護師になることもできます。働きながら資格を取得するためには、看護専門学校の定時制で3年間、学習をするのが最適です。
定時制は、昼間のコースと夜間のコースの二つに分けることができます。
それぞれ朝から夕方までか、夕方から夜までのコースになっています。その他の時間に働くというわけですね。
夜間定時制の専門学校にかかる費用を詳しくみてみましょう。
項目 | 金額 |
入学費 | 25万円 |
授業料 | 42万円 |
施設運営費 | 10万円 |
教科書代 | 約15万5,000円 |
制服代 | 約5万円 |
実習用品代 | 約2万3,000円(入学時)・約2万4,000円(2年次) |
参考:広島市医師会看護専門学校の通学費用
決して安くはありませんが、看護師の年収は約480万円と低くはありませんので、長期的な視点でみると、お金をかけて目指す価値もあるかと思います。
時間をかけて着実に看護師になるなら、准看護学校に2年通い、准看護師資格を取得してから、通信制課程の看護専門学校で勉強をする方法もあります。
ただし、このケースだと、准看護師になってから、7年間の実務経験が必となります。
看護師になるまで、どの程度も期間をかけてなるかという視点で、看護師になる方法を選択すると良いでしょう。働きながら看護の学習を学ぶのは楽ではありませんが、看護師に魅力を感じた人は頑張っています。
看護師資格の合格率、合格難易度
2019年2月17日に行われた「第108回看護師国家試験」の合格率をご紹介しましょう。5万6,767人(うち新卒5万5,216人)が合格し、合格率は89.3%となっています。新卒に限っていうと、合格率は94.7%です。
かなり高い数値なので、「もしかして看護師資格を取得するのは楽なの?」と思うかもしれませんが、それまでに3年あるいは4年ほど学習しての、この結果なので、難易度は低いとはいえません。
過去の国家試験を見てみると、必修問題は得点率80%、一般と状況設定問題は得点率64%が合格基準となっています。試験内容が広範囲で、勉強することは多くあるので、大変だと感じるでしょう。
看護師の仕事内容
看護師の仕事内容は、医師の診察・指示に基づいて患者の診察を補助したり、生活の補助をしたりするというものです。また。患者・患者家族の精神的負担の緩和といったケアも行います。
看護師が活躍できる場所は拡大しつつあります。総合病院や大学病院、クリニックの他にも訪問看護事務所に勤務する訪問看護師や老人ホームやデイサービスなどの介護施設で働く看護師が増えてきています。
訪問看護師だと、高齢者の家を定期的に訪問して、健康管理や病気の発見、ケアを行います。在宅診療の医師や介護ヘルパーとも連携する必要があるので、コミュニケーション能力が求められます。
その他、少数ではありますが、保育園で働いたり、看護学校で教鞭をとったりする看護師もいます。また、医療機器メーカーや製薬会社に所属して、製品の説明や使用方法をレクチャーする役割を担う看護師もいるので、想像以上に多くの活躍の場があることに気付かされるのではないでしょうか。
看護師のやりがい
看護師のやりがいは多くあるといいます。
<具体例>
- 患者や患者家族を精神的に支えられる
- 笑顔や感謝の言葉をもらえる
- 患者の変化にいち早く気付けることで、患者の病状の悪化を阻止できた
- 多くのスタッフとチーム一団となって病気やケガと闘える
- 患者の症状が良くなるとうれしい
病気というシビアな問題と向き合うのは、患者本人にとっても、患者家族にとっても精神的なつらさを感じるものです。そんなつらいときに支える看護師は、感謝されることも非常に多いです。直接患者・ご家族から感謝の言葉をいただくことができることもあるため、人の役に立っていると感じることも多いかと思います。
看護師のメリット
看護師のメリットは、
- 転職が容易
- 給料が良い
- 自由が利く
ということが挙げられます。
高齢社会の日本にとって看護師の需要は非常に高いため、一度資格を取ることができれば、需要がなくなることはないでしょう。むしろ経験のある看護師不足に悩む病院も多くあるため、将来的にも仕事に事はないのは大きなメリットではないでしょうか。
出産や育児、介護などで、一度看護師を辞めてもまた復職できる可能性が高く転職にも困らない仕事であると言えます。
看護師の平均年収
2018年における看護師の平均年収をお伝えします。
平均年収 | 平均月収 | ボーナス | |
男性 | 492万円 | 34万円 | 83万円 |
女性 | 478万円 | 33万円 | 82万円 |
男女平均値 | 480万円 | 33万円 | 82万円 |
看護師の平均年収は39.3歳で約480万円となっています。男女でほとんど差がないのも特徴的です。また、具体的な平均値はこちらをご覧ください。
- 平均年齢:3歳
- 勤続年数:2年
- 労働時間:158時間/月
- 超過労働:7時間/月
- 月額給与:33万1,900円
- 年間賞与:81万6,500円
- 平均年収:479万9,300円
年収が極端に下がることも考えにくいので、安定的な職種だといえます。
看護師はやりがいがあって高収入♪
「看護師は3K(きつい・汚い・危険)」と言われることもありますが、その分やりがいがあります。患者を精神的に支える存在なので、最期に感謝されるのではないでしょうか。
また、命の誕生に携わる看護師もいます。病気やケガが治って、退院していく姿を見るのも感慨深いでしょう。
給料も決して悪くなく、転職先も見つけやすいので、出産・育児・介護を経験しても再びキャリアを歩みやすいです。医療に関わりたいなら、看護師を検討してみてはいかがでしょうか。
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