看護師としての資格を持ち忙しく働く皆さん。
「この職場に居続けて大丈夫かな」「そろそろ時短で働きたいな」など、ご自身の勤務形態について悩んでいることはありませんか?
この記事では、病院やクリニックなどの雇用形態の実態、勤務時間帯の違いについて解説します。看護師としてのスキルを生かし、ご自身の希望に見合った働き方を探しましょう。
今から看護師を目指したい!という方は以下をご覧ください。
看護師の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
看護師の働き方は様々
看護師の方の働き方は様々です。今現在も、バリバリとキャリアを積んでスキルアップを考えている方、結婚の予定もあるのでご主人の勤務に合わせた働き方をしたい方、産休・育休中で職場復帰を予定されている方など、いろいろな状況の方がいらっしゃることでしょう。
看護師は貴重なお仕事です。今後長く勤務を続けていくためにも、ご自身の未来図や現仕事場の環境などを踏まえたうえで、より自分らしい働き方を求めていきませんか?
雇用形態の違い
看護師の働く職場にはどのような雇用形態があるのか、詳しく調査しました。
雇用形態別に、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
正社員
正社員として働く看護師の方は、フルタイム(常勤)となる場合がほとんどです。
大病院の病棟勤務などでは日勤、夜勤と交代で業務を担当するイメージを抱きがちですが、医療機関によって求人内容は異なります。
夜勤はせずに日勤のみ、土日はきちんと休めるなど、勤務先によっては比較的ゆったり勤められる場合もあります。
正社員のメリット
決まった金額を受け取れる月給に加えボーナスも支給されます。社会保険や福利厚生面でも安心感があり、育児や介護などの休暇制度なども設けられています。
長期的に看護師を続けていきたい、キャリアアップも図っていきたい場合には、実務を通して認定看護師を目指すなど、上を目指しやすくもなります。
正社員のデメリット
正社員ということで、周囲から求められることのレベルが上がり、プレッシャーを感じることも多くなります。また、小さなお子さんがいる場合や、家族の介護などが入ってくると、常勤で働き続けるのは難しいということが起きる可能性もあります。
パート勤務
看護師の資格があれば、勤務先の病院やクリニックでパートとして働くこともできます。
契約時には週に何回、1日何時間働くのか、外来担当か病棟担当なのかなどを面談の上で決めていくことになるでしょう。
パート勤務のメリット
正社員よりも求められることがそれほど高くなくなるため、ブランク後の勤務形態としてもおすすめです。
お子さんのお迎え時間までに勤務を終えられたり、時には単発でほかのアルバイトを探したりということも可能になります。
パート勤務のデメリット
正社員とパート勤務では、勤務先からの扱いが変わります。
時給制をとる場合が多いため、正社員とでは収入の格差は歴然。勤務する部署にもよりますが、忙しい職場では正社員の看護師さんと同レベルの働き方を求められる場合もあります。
フリーランス
看護師のなかにもフリーランスとして働いている方がいます。
フリーランス看護師は、介護施設や健診センターなどで募集していることがあったり、看護師の資格を活かした記事制作をするライターとして活躍したりと多様な働き方を経験できます。
フリーランスのメリット
どこの職場にも属さないため、人間関係に悩んだり、仕事に忙殺されたりすることがなくなります。
求める働き方によりますが、医療施設や介護施設で日勤だけ、夜勤だけという形態で稼働したり、ナースの派遣を仲介してくれる業者を通じて希望に沿う勤務先や働き方を決めたりすることもできるでしょう。
フリーランスのデメリット
フリーランスの看護師として働く場合、一番のネックとなるのは、収入が安定しないという点です。勤務先がないため社会保険も適用されず、休暇制度などの福利厚生を受けることもできなくなります。
職場の種類
高齢化が進む日本では、介護施設や病院など看護師の需要が高まる一方です。
職場の種類別にどのような働き方がされているのか、説明します。
病院・診療所勤務
病院・診療所での勤務は、病棟があったり、外来のみだったりと勤務先の規模やスタッフ数により働き方が変わってきます。
病棟勤務の場合
病棟では交代制で24時間患者さんのケアを担当します。他のスタッフとともに日勤・夜勤をこなし、医療処置や患者さん身辺のお世話をしていきます。
外来専門の診療所の場合
外来専門の診療所やクリニックでは原則診療時間内の対応となるため、夜勤は行いません。日曜や祝日がお休みなので、比較的ゆったりと勤務することができるでしょう。
訪問看護
訪問看護では、在宅ケアを必要としている利用者を訪問し、健康チェックや身体介護を担当します。主治医による訪問看護指示書をもとに、必要なケアを施す必要があります。
看護教員
看護教員は、看護専門学校の教員として知識や技術の習得を促すもの。医療従事者として大切な、思いやりの心なども同時に伝え、看護師の育成にかかわっていきます。
看護教員になるには、受験資格があります。
たとえば公立の看護専門学校の教員になるための資格は、保健師、助産師又は看護師として5年以上業務に従事した人や、看護教育に関する科目を規定数履修・取得した人などと定められています。
勤務時間帯の種類
看護師として働く勤務時間には、どのような形態があるのか見ていきましょう。
日勤
看護師の日勤は、昼間の時間帯に勤務することを意味します。
例1:病棟勤務での交代制の場合 8:00~16:45
例2:クリニックなど外来担当の場合 8:30~17:00
常勤でも、パートとしてもおおよそ同じ時間帯に働けることがわかります。休憩は45分ほど入り、実働8時間程度の勤務となる場合が多いようです。
夜勤
夜勤は、交代制をとる職場で取り入れられている勤務時間帯です。
病棟などでは準夜勤と深夜勤と分けている医療機関もあり、時間帯がそれぞれで異なります。
例1:総合病院の病棟3交代制の夜勤時間
準夜勤 16:00~24:45、深夜勤 24:00~8:45
例2:総合病院の病棟2交代制の夜勤時間
夜勤 16:30~9:00
3交代制の場合は休憩が1時間程度で実働8時間、2交代制の場合は拘束時間が長いために休憩時間を多めの2~3時間とり、仮眠にも配慮しています。
早出
看護師の早出時間は朝早い出勤となり、その分終了時間が早まることを意味します。
急性期病棟や老人保健施設などで取り入れられていることが多い勤務形態で、患者さんへの朝食の準備から始まり、日勤者と担当することになる点滴や処置の準備・実施などを行います。
例1:急性期病棟担当の早出勤務時間帯 7:00~15:30
例2:老人保健施設での早出勤務時間帯 6:30~15:00
早出時間の勤務時間については、医療機関や業務内容によって若干の差が生まれます。
遅出
遅出の勤務時間帯は、終業時間が夕方以降となる場合が多く、その分出勤も遅くなります。
早出の時間帯を取り入れている病棟などで適用される場合が多いでしょう。
例1:リハビリテーション病院の遅出勤務時間帯 10:00~19:00
例2:総合病院内一般病棟の遅出勤務時間帯 10:30~19:00
遅出時間帯に出勤すると、担当するのは回診、入院中の患者さんへの処置や清潔を保つためのケア、昼食・夕食の配膳準備や食事介助などとなります。
自分に合う働き方を探すならまずは相談してみましょう
看護師という仕事は、誰にでもできるものではありません。志を高く持ち、試験をパスした方だけがなれる尊い職業です。
職場環境や雇用の形態に悩んだら、ぜひ転職も視野に入れて行動を起こしてみませんか?年収をあげモチベーションを維持したり、ライフワークバランスをとりつつスキルアップしたりを目指しながら、ぜひ条件や希望に合う働き方を選んでください。
看護師の転職は、まず専門サイトで求人をチェック
看護師の求人情報を探している、給与や人間関係に悩みがある方のために、人気の求人サイトをピックアップしました。
直近の転職を考えている方だけでなく、どういう求人情報があるか知りたいという方は一度求人情報を把握しておくことは今後のキャリアを考えるきっかけになりますよ。
マイナビ看護師
「マイナビ看護師」は「株式会社マイナビ」が運営する看護師、保健師、助産師、准看護師など看護職のための転職・就職支援サービスです。
おすすめポイント
- 誰もが知ってる 大手転職サイト「マイナビ」 の看護特化サービスで安心
- 全国どのエリアでも求人数が多く、好条件の求人も多数!
- 医療機関に直接足を運び、条件だけでなく、職場の雰囲気も把握している
転職をすぐに検討していなくとも、自身の給与が適正なのか、人間関係の悩みがあれば解決できないか等気軽に相談してみましょう。
看護師のその他の悩み
看護師の抱えるその他の悩みについて、悩んでいる方は以下も見てみてください。
看護師の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
准看護師の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
看護師の働き方は様々!雇用形態、職場、勤務時間帯の違いを解説
育休明けの看護師の悩みとは?スムーズに職場復帰するための方法や働き方
看護師は何歳まで働けるの?高齢の方でもおすすめの働き方や職場を解説
看護師の人間関係の悩みとは?職場・患者との関わり方と対処法について