さまざまな理由により身体に障害を持った人に対して、基本的動作の回復をサポートする理学療法士。リハビリのプロとして専門知識や判断力が求められる一方で、肉体労働的な要素もあります。そのため、「体力的にキツイ」「腰痛が治らない」などの悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、理学療法士によくある体力面での悩みやその対処法を紹介します。理学療法士の仕事に不安を持っている人はぜひ参考にしてくださいね。
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理学療法士の体力面での悩み
理学療法士の中には、肉体的なストレスを感じている人も多くいます。では、なぜ理学療法士は体力的にキツイのでしょうか?ここでは、理学療法士の仕事内容とともに体力面での悩みを紹介します。
力を使う仕事が多い
理学療法士の仕事は、病気やケガで身体に障害を持った人に対し、歩く、立ち上がる、起き上がるなど基本的動作の回復を目指しリハビリを行うこと。
具体的には、
- ベッドの上で患者さんの足を動かす
- 歩行器や階段などを利用し歩行訓練を行う
- 温水で患部に熱を与え、血流を良くする
といったサポートをします。
このとき、患者さんの身体を支えたり持ち上げたりする必要があるため、当然強い力が必要となります。男性で筋力に自信のある人なら問題ないですが、女性の場合は慣れていないと相当な負担がかかります。しっかりと支えられないと患者さんにも不安感を与えてしまうため、ある程度の筋力は必須と言えるでしょう。
腰痛
前述した通り、理学療法士は患者さんの身体を支える機会が多いため、全身に負担がかかります。特に慣れていないうちは、無理な体勢になってしまい、腰痛に悩まされることも少なくありません。腰痛は慢性化するとなかなか治らないので、早めに対処しないと仕事に支障を来たしてしまうでしょう。
加齢による体力低下
体力や筋力には個人差がありますが、一般的には20代をピークに徐々に低下していきます。そのため、年齢を重ねるとともに体力面での負担が増加していくでしょう。経験を積んで教育側や管理側の立場になれば、仕事内容も変ってくるかもしれませんが、それでも不安は拭えませんよね。
ノルマに追われて疲れる
理学療法士は、1週間あたりの単位数や1日あたりの訪問数に、ノルマが設けられている場合が多いです。職場によってはノルマをこなすことに重点を置いており、それがプレッシャーになることも少なくありません。肉体労働が多いだけでなく、時間的な余裕が持てないことも体力の消耗につながります。
理学療法士が体力面で悩んだときの対処法
理学療法士は、医療従事者の中でも力を使う仕事が多いため、体力的な不安から辞めたいと感じている人も多いのではないでしょうか?そこで次に、理学療法士が体力面で悩んだときの対処法を3パターン紹介します。
日頃から体力づくりに努める
最も大切なのは、日頃から自分自身の健康管理に気を遣って生活することです。体力には個人差があるものですが、自分なりに努力をして体力づくりに努めましょう。
たとえば、
- バランスの良い食事を摂る
- 規則正しい生活リズムを維持する
- 適度な運動をする
といった生活習慣の見直しは基本中の基本です。
しっかりと体力をつけておけば、自分自身の負担を減らせるだけでなく、患者さんにも安心感を与えられるでしょう。
コルセットやサポーターを活用する
腰痛や関節痛など身体に不調を感じている場合は、コルセットやサポーター、補正下着といった健康グッズを活用してみましょう。これらを使うことにより、体への負担を軽減できるため、痛みや違和感を改善できる可能性があります。また、直接患部を支えるものでなくても、インソールやクッションなど姿勢矯正・ストレッチグッズもおすすめです。
ただし、腰痛や関節痛はグッズやストレッチだけで治るとは限りません。さらに悪化してしまう場合や重大な病気が隠れている場合もあるので、症状が長引くときは無理をせずに病院に行きましょう。
経験を活かせる仕事に転職する
リハビリを主な仕事とする理学療法士ですが、どうしても体力に自信がない場合は、肉体的負担の少ない仕事に転職しましょう。たとえば、スポーツジムやリハビリ器具メーカー、医療事務などは、体力をあまり使いませんが理学療法士の経験を活かせます。
「理学療法士は体力的にキツイけど、全く未経験の仕事に就くのももったいない…」と思っている人は、これまでの経験を活かせそうな職場を探してみましょう。
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
理学療法士は、患者さんの身体を支えたり持ち上げたりという動作が多いため、知識だけでなく体力も必要な仕事です。そのため、肉体的負担から「もう辞めたい」「このまま続けられるか不安」と思っている人も多いでしょう。ここでは、よくある体力面での悩みや対処法を紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。
理学療法士として転職するだけでなく、理学療法士の経験を活かせそうな他の仕事に転職するという選択肢もあります。もちろん、全くの未経験職種にチャレンジするのも良いでしょう。無理をして心身に異変が起こる前に、前向きに転職を検討しませんか?
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