理学療法士を辞めたいと思う5つの理由とは?その後の仕事は?

理学療法士 辞めたい女性の仕事・資格

せっかく国家試験に合格して理学療法士になっても、仕事内容や待遇、人間関係などのストレスで

  • 仕事がキツイ!
  • もう辞めたい!

と思ってしまう理学療法士の方もいるのではないでしょうか。ここでは、理学療法士が辞めたいと思う理由5つと辞めた後の仕事について紹介します。仕事に悩みを持っている理学療法士の方はぜひ参考にしてくださいね。

今から理学療法士を目指したい!という人は以下をご覧ください。
理学療法士(PT)の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!

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辞めたいと思う理学療法士は多い

日本理学療法士協会によると、2019年3月時点では約12万人が理学療法士として登録されており、2009年度の5万7千人でと比べると10年間で2倍以上に増えていることが分かります。また、理学療法士の養成校も2000年頃から急増しており入学定員は2000~2010年の10年間で3倍以上に増えています。

(参考:公益社団法人日本理学療法士協会・http://www.japanpt.or.jp/about/data/statistics/

医療業界は安定、高齢化により需要が伸びる、就職に有利、国家資格といったアピールポイントが効いたのか、理学療法士の数は上記のように年々伸びています。しかしその分、理学療法士に強いあこがれや熱意を持っていなくても、

  • 安定した職に就きたい
  • 国家資格が欲しい

という人が多くなるため、いざ理学療法士として働いてみると「思ったよりキツイ」「割に合わない」と感じる人も多くなるのでしょう。


理学療法士をやめたいと思う理由5つ

仕事を辞めたいと思っている理学療法士は少なくありませんが、その原因は一体何なのでしょうか?ここでは、よくある理学療法士を辞めたいと思う理由を5つ紹介します。

辞めたい理由①職場の人間関係

理学療法士は、上司や同僚、医師や看護師などのほかの医療従事者、患者さんやその家族とさまざまな人とコミュニケーションを取りながら仕事をしなければなりません。気の合わない人がいるのは珍しいことではありませんし、ときには上司と医師の板挟みになることもあるでしょう。さらに、病院や介護施設は閉鎖空間であるため人間関係でストレスを感じるとなかなか発散できずため込んでしまう傾向があります。

理学療法士の人間関係の悩みとは?職場、患者とのコミュニケーションについて

辞めたい理由②ノルマに追われて忙しい

理学療法士には上限単位数があり、1週間あたり108単位まで(1単位=20分)と決められています。そのため、移動時間や事務処理を考慮し1日あたり18単位のリハビリをするというノルマが課せられる職場が多くあります。

患者さんに寄り添いながらリハビリを進めていくのが理想ではありますが、理学療法士は単位数や結果など数字を強く求められる世界でもあります。そのため、与えられたノルマをこなすため非常に忙しくなり残業時間が増えることもあるでしょう。時間的な余裕がなくなればミスが増えたりストレスが溜まったりするため、辞めたくなるというケースです。

理学療法士はノルマがストレスに?ノルマがある職場で抱える悩みとは

辞めたい理由③体力的にキツイ

理学療法士は専門知識を用いて身体的な回復を目指す仕事ですが、リハビリでは患者さんの身体を支えたり力を加えてマッサージを行うこともあり、とても体力の要る仕事と言えます。体力に自信のない人は特に、毎日毎日肉体的に疲れる仕事をするのは大変ですよね。また、若いうちは大丈夫でも、年齢を重ねるうちにだんだんキツくなるのではないかと将来に不安を持つ人もいるでしょう。

辞めたい理由④給料が低い

理学療法士の平均年収は30代前半で400万円前後と、日本の平均年収と大差はありません。しかし、残業が多いことや体力的にきついこと、他の国家資格の医療従事者との比較から「割に合わない」と感じる人も少なくないでしょう。

さらに、独立開業が推奨されていない名称独占資格であることから給料の伸びには限界があり、ある程度の年齢で頭打ちにあるケースがほとんど。それならば同程度の年収が期待できる一般企業で働いた方が安定した生活が送れ、経済的も安心なのではないかという志向に至るのです。

辞めたい理由⑤無限に続く勉強

理学療法士は資格取得後も患者さんのため、最新の理学療法を学ぶためにずっと勉強し続けなければなりません。勉強が必要なのは理学療法士に限ったことではありませんが、前項で説明したように「国家資格を持っておけば安心」といった理由で理学療法士になる人も一定数いるため、理想と現実のギャップを感じてしまうこともあるのです。

理学療法士をやめた後の仕事とは?

理学療法士を辞めたいと思っていても、

  • 辞めたらどうなるの?
  • どんな仕事をしよう?

と不安になりますよね。そこで、理学療法士が退職した後によくある仕事を紹介します。

他の場所で理学療法士

理学療法士を辞めたいと思っても、人間関係や待遇に原因がある場合は職場を変えれば解決できることもあります。病院と介護施設でも仕事内容や待遇は違いますし、近年では訪問リハビリサービスの求人も増えています。今の仕事に強いストレスを感じていても、少し分野を変えれば理学療法士の資格を活かしながら働くことができる可能性もあるでしょう。

医療、介護、スポーツ関連の仕事

理学療法士以外では、これまでの経験を活かし医療や介護、スポーツ関連の仕事に転職する人が多いです。例えば福祉用具事業所やスポーツジム、医療事務などが挙げられます。他の職種とはいえ、理学療法士としての経験を活かせるうえ比較的身近な業界なので不安も少なく始められるでしょう。

一般企業や公務員

心機一転、全く経験のない一般企業の事務や営業、公務員になるという道もあります。

  • そんなことできるの?
  • 未経験だから不安!

と思うかもしれませんが、それはあなた次第でしょう。未経験歓迎の求人も多くありますし、公務員試験を受けて合格すれば経験は関係なく公務員になれます。ただし、公務員試験には年齢制限があり一般企業への転職も若いほど有利になる経験があるため、異業界に転職をするなら早い方がスムーズに進むでしょう。

一度辞めてもまた理学療法士に戻れる

医療業界や介護業界は求人数が安定しているため、一度理学療法士を辞めて他の職種に就いても比較的楽に戻ることができます。他の仕事を経験すれば違う知識を吸収できますし、「やっぱり理学療法士をやりたい」と改めて思う場合もあるでしょう。これは理学療法士の大きな強みであるため、あまり気負わずに辞めることができます。

本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!

理学療法士を辞めたいと思っても、

  • せっかく勉強して国家試験に合格したのに
  • いまさら他の仕事には転職できない
  • 仕事を辞めるのは悪いことだ

と転職に踏み出せずにいる人も多いるのではないでしょうか?しかし、理学療法士だからといって他の仕事ができないわけではありません。むしろ理学療法士の資格があるからこそ安心して転職ができるのです。

そのため、今の仕事が本当にキツイと感じたら無理をせずに前向きに転職を考えましょう。

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