理学療法士の皆さんは国家資格を持ち、リハビリの現場で昼夜療法に従事されていることと思います。ですが、ふと将来を考えたとき「一体何歳まで働けるのかな」と悩むことはありませんか?
この記事では、理学療法士が迎える定年の実態や理学療法士として活躍する方の平均年齢、定年後に勤められる就職先などについてご紹介します。
体力を維持しつつ、少しでも長く理学療法士として第一線で社会と関わるためのヒントとなると幸いです。
今から理学療法士を目指したい!という人は以下をご覧ください。
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理学療法士の一般的な定年は何歳まで
理学療法士として、現在も体力勝負で仕事を続けていらっしゃる方も多いと思います。
一般的な企業では定年というと大体60~65歳までを指しますが、理学療法士の世界でも定年を迎える年齢は同じなのでしょうか。
詳しく見ていきます。
理学療法士の定年は、一般企業と変わらない
雇用形態にもよりますが、正規職員として病院や介護施設などに籍を置いている理学療法士は、勤務先の規定により定年を迎えることになります。
多くの場合は60歳を設定しており、一般企業と変わりません。
職場によっては再雇用制度を導入している企業もあるため、延長して在籍することも可能です。
どちらの場合も、定年前に上司と面談などを実施、お互いの希望をすり合わせながら今後どう勤め続けられるのかを決めていくことになるでしょう。
理学療法士の平均年齢は?
公益社団法人日本理学療法士協会の統計資料によると、理学療法士の平均年齢は2020年3月末現在で、以下のようになります。
・理学療法士(男性会員)の平均年齢:34.4歳
・理学療法士(女性会員)の平均年齢:33.5歳
理学療法士の平均年齢は、男女とも30代前半~中盤となっています。この理由のひとつには、以下の要因が挙げられます。
養成校が急増した
厚生労働省管轄の審議会「医療従事者の需給に関する検討会」で示された、「理学療法士を取り巻く状況についての資料」によると、1995年を境に右肩上がりで理学療法士の養成校が増加しました。
理由は、1989年に養成施設のカリキュラムが改訂され、夜間部課程が増加したこと、1992年には4年制大学での理学療法士の養成が始まったこと、1999年にはさらなる養成施設のカリキュラム改訂と規制緩和政策により、学校養成施設が増加したことが挙げられます。
これにより、理学療法士は取得を目指しやすい資格となった、高齢化社会での需要増を見据えて理学療法士を志す若者が多くなったということが言えるでしょう。
定年後も続けられる病院はあるの?
若い世代の理学療法士が多く存在する今、定年後も理学療法士として勤務を続けられる病院はあるのでしょうか。
現職場で勤務を継続する
現在、正職員として、あるいは非常勤として勤務している病院がある場合は、上司に相談することで、定年後も勤務を継続できる場合があります。
なじみの患者さんも多く存在し、管理側との信頼関係も構築できている場合などは、特に雇用延長の需要は高まるでしょう。
転職サイトで新たな職場を見つける
大手求人サイトなどによりますと、60代を歓迎する理学療法士の求人の多くは病院勤務ではなく介護現場での求人です。
雇用形態はさまざまで、正職員やパート・アルバイトなどから選ぶことができます。
たとえばデイサービスや訪問介護、居宅介護支援事業などを行っている会社なら、ブランクがあっても研修制度が整っているため安心してリスタートがきれたり、通勤手当や食事補助など福利厚生も充実していたりします。
このように、現在の職場での環境なども考慮しながら、さまざまな雇用先で定年後も勤務を続けることができるのが理学療法士のメリットです。
高齢での転職も可能なの?
理学療法士は、ご存じのとおり障害者や高齢者のリハビリなどを担当する場合、かなりの身体的労力が必要となります。
体力面での心配がなければ、高齢でも理学療法士の需要はあり、転職も可能です。
また、小児医療の現場でも訪問ケアの需要があったり、理学療法士としての長年の現場経験を活かし、マネージャー的存在となって雇用されたりするケースも見受けられます。
いずれの場合も、高齢の理学療法士でも年齢に関係なく、転職先を探すことは可能です。
ぜひインターネットで求人情報を探してみてください。
高齢の方の働き方
高齢でも、理学療法士として勤務することは可能です。
ぜひご自身の理想の働き方や、家族との兼ね合い、ご自身のプライベートなどを勘案し、希望に沿う勤務先を見つけてください。
「身体的にはあまり無理せず、日勤で週休2日は欲しい」という方でも、正職員としての求人がある場合もあります。
また、1日4時間程度の勤務時間からOKとしているリハビリデイサービスの求人など、副業としても勤めやすいでしょう。
熟練世代となった人生でも、活躍の場は多く設けられています。
ぜひワークライフバランスをとりやすい職場を見つけてみてください。
どういう病院がおすすめ?
高齢の理学療法士の方でも勤務しやすい病院は、どのような病院でしょうか。
できれば、同じ世代の方も多く在籍する職場がベター。理学療法士のブランクがある場合などは、ベテランの先輩についていろいろなことをOJT(オンザジョブトレーニング:職場で実務を経験しながら従業員の教育を行う方法)で学ぶことも可能です。
また、職場の管理者がしっかりと機能している職場もおすすめです。
ひとりひとりの療法士が働きやすい職場環境を目指し、現場をまとめてくれれば、少々人間関係に悩んだとしても大きな問題に発展することはありません。
新しい職場で長く活躍したい場合は、勤務を希望する病院の口コミなどをチェックしたり、面談時には企業側の担当者をよく観察してみたりしてください。
働けるかも!と思ったらまずは相談してみましょう
理学療法士は、かけがえのない職業です。
世の中には、高齢の方のみならず、小児医療の現場においてもリハビリを必要としているお子さんや、不慮の事故などで障害を負い、運動機能の向上を目指す方も多数いらっしゃいます。
理学療法を必要としているひとりでも多くの患者さんや利用者の方が、療法士のみなさんによって健やかに日々を送れるよう、社会の需要に応じていただければ幸いです。
豊かな人生経験を踏まえた理学療法士の方の言動は、きっと療養中のみなさんを勇気づけることでしょう。
ぜひ求人・転職サイトなどをこまめにチェックし、望む勤務形態で働き続けられる職場を探してくださいね。
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