ベビーシッターに必要な資格とは?ベビーシッターの仕事内容・やりがい、収入についてを解説!

ベビーシッター 資格女性の仕事・資格

保護者に代わって子どものお世話をするベビーシッター。

子どもが好き、子育て経験を活かしたいなどの理由からベビーシッターの仕事に興味を持っている人もいるのではないでしょうか?ここでは、ベビーシッターの仕事内容やなり方、やりがい、収入について紹介していきます。

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ベビーシッターとは?

ベビーシッターとは、保護者が仕事や買い物などの用事で不在のときに子どものお世話をする仕事で、主に0~12歳の子どもを対象とします。依頼者の自宅のほか、民間企業が運営する託児所、商業施設やイベント会場の託児ルームなどで働きます。

保育士は主に集団保育を行いますが、ベビーシッターは2~4時間の短時間、1~2人の子どもの対応をします。身の回りのサポートでなく、病後児や障害児のお世話、宿題やピアノ、英会話などの教育を依頼されることも少なくありません。

昨今、共働き世帯の増加や核家族化、待機児童問題、幼児教育熱の高まりによってベビーシッターの需要は高まっていると言われています。

認定ベビーシッターとは?

認定ベビーシッターとは、公益社団法人全国保育サービス協会が行っている認定資格に合格したベビーシッターです。国家資格ではなく無資格でもなれるベビーシッターですが、広く認知されているこの資格を持っていると就職に有利になったり、利用者からの信頼を得やすいと言われています。全国保育サービス協会によると2019年3月時点では27,769人がこの資格を取得しています。

参考:ベビーシッター事業の現状と課題

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000491828.pdf

ベビーシッターの資格を取るには

ベビーシッターになるために資格は必須ではありませんが、必要な知識や信頼感を得るためには認定ベビーシッターをはじめとする資格を取得することがおすすめです。ここでは、ベビーシッターとして働くうえで役立つ資格をいくつか紹介します。

認定ベビーシッター

ベビーシッターの資格の中で最も広く知られている認定ベビーシッターは、在宅保育(個別保育)のプロとしての専門性を高めるための民間資格です。

資格を取得するには、

  1. 認定試験に合格する
  2. 認定ベビーシッター資格取得指定校にて必要な科目を履修する

という2つの方法があります。

「1.認定試験に合格する」では、「指定の研修を修了+実務経験」が受験資格になっており、以下の流れで認定ベビーシッターとして登録されます。

引用:公益社団法人全国保育サービス協会http://www.acsa.jp/htm/license/license-exam.htm

<試験概要(2020年2月時点の情報)>

主催公益社団法人全国保育サービス協会
受験資格・18歳以上

・研修会(養成研修+現任研修)または居宅訪問型保育基礎研修を修了

・実務経験(期間は問わない)

試験日程年1回
試験会場東京、大阪、名古屋など
費用受験料:11,330円(税込)

認定登録料:4,120円

試験方式選択式40問+記述式1問
試験内容ベビーシッターとしての基礎知識や技術、家庭訪問保育の特性など
合格基準非公開
合格率非公開
備考技術についての実技試験はなし

引用:引用:公益社団法人全国保育サービス協会http://www.acsa.jp/htm/license/license-exam.htm

「2.認定ベビーシッター資格取得指定校にて必要な科目を履修する」では、保育士養成校にて保育士資格取得に必要な単位を取得し、さらに「在宅保育」に関する科目を履修することで認定ベビーシッターの資格が得られます。認定校は2020年1月時点で全国に57校あるので、全国保育サービス協会のホームページで確認してみましょう。

公益社団法人全国保育サービス協会:資格取得指定校制度のご案内

公益社団法人全国保育サービス協会 資格認定制度
安心と信頼のネットワーク。公益社団法人全国保育サービス協会。

ベビーシッター資格

合格者には「ベビーシッター資格」の称号が与えられるこの資格は、子育てに関する基礎知識や障害児保育、子どもの病気の基礎知識を持つことを審査・証明します。実務経験なし・在宅でいつでも受験できるため、学生や主婦でも気軽に受験することができます。

<試験概要(2020年2月時点の情報)>

主催一般財団法人日本能力開発推進協会
受験資格協会指定の通信講座を修了
試験日程随時
試験会場在宅
受験料5,600円(税込)
試験方式非公開
試験内容子育てに関する基礎知識、年齢別育児ポイント、保育マインド、家族とのコミュニケーション、障害児保育、ベビーシッターの基本姿勢、子どもの病気の基礎知識、知育
合格基準70%以上の正答率
合格率非公開
備考通信講座:https://www.c-c-j.com/course/welfare/baby_sitter/

引用:一般財団法人日本能力開発推進協会https://www.jadp-society.or.jp/course/baby-sitter/

その他役立つ資格

全国保育サービス協会が2019年に行った調査によると、会員ベビーシッターは以下のような資格を保有しています。

資格保有率
保育士27.2%
認定ベビーシッター24.4%
幼稚園、小学校教諭9.4%
他の保育関連資格8.7%
保健師、看護師、助産師1.6%

ベビーシッターの仕事には子どもの病気や教育に関する知識が必要になることが多いため、ベビーシッターに特化した資格でなくでも、保育士や看護師などの国家資格を持っていると優遇されるでしょう。

また、ピアノや英語、プログラミングなどの習い事を兼ねて依頼する人もいるため、それらの技術や資格があれば就職先や依頼者へのアピールポイントとなるでしょう。

ベビーシッターの仕事内容

ベビーシッターは依頼者の自宅や民間の託児所、商業施設の託児ルームなどで主に0~12歳の子どものお世話をする職業で、具体的には以下のような仕事を行います。

子どもの身の回りのお世話

依頼者からの指示に従い、食事や入浴、排せつ、着替え、寝かしつけ、散歩、遊びの相手、保育園の送り迎えなど子どもの生活に関することをトータル的にサポートします。屋外での事故はもちろん、家の中でも刃物や暖房器具などでケガをしないように常に気を配らなければなりません。特に乳児の場合は体調に変化がないか、誤飲をしていないかなどをしっかりと見守る必要があります。

自宅外保育

ベビーシッターは、家だけでなく外出先でのお世話や外出時の同伴を行うこともあります。宿泊先のホテルやイベント会場、買い物、コンサート会場などに保護者または子どもと一緒に行き、依頼されたお世話を行います。

障害児保育、病後児保育

障害を持った子どもや風邪や病気回復期で通園・通学ができない子どもに対して、基本的な生活のお世話に加え、かかりつけの医師や保護者からの指示に従い投薬などを行うこともあります。この場合、経験や専門的な知識が必要になるため、看護師や保育士などの資格を保有している人が対応することが多いです。

教育

近年では習い事を兼ねてベビーシッターを利用する保護者も増えています。この場合、基本的な身の回りの世話に加え、宿題の補助やピアノ、英会話、プログラミングなどの教育も行います。ベビーシッターとしてのスキルに加え、自分の得意なことを活かしながら仕事を行うことができます。

ベビーシッターの就職先

ベビーシッターは派遣会社に登録し、依頼者の自宅等へ派遣されるという働き方が一般的ですが、フリーランスとして個人で活動する人もいます。

ベビーシッター派遣会社

ベビーシッターは、派遣会社に登録し依頼者の自宅等へ派遣されるという働き方が一般的です。正社員ではないので収入にばらつきがあったり福利厚生がなかったりすることが多いですが、すき間時間で働ける、時間的な融通が利くといったメリットがあります。

フリーランス

ベビーシッターは国家資格ではなく個人でも開業しやすいことから、フリーランスという形で活動している人もいます。ただし、未経験からいきなり独立して経営するのは大変難しいため、個人で活動する場合はベビーシッターや集団保育の経験を積んでから独立するのが一般的です。

正社員

ベビーシッターとして民間の託児所などに正社員として就職する人もいますが、求人は多くありません。ベビーシッターとしての経験はもちろん、保育士や看護師の資格、集団保育や子育ての経験がなければ正社員として働くことは難しいでしょう。

ベビーシッターのやりがい

正社員として働くのが難しいベビーシッターですが、子どもや保護者と深く関わることができるため大変やりがいのある仕事です。

子どもと深い関係を築ける

ベビーシッターは集団保育を行う保育士とは違い、主に1~2人の子どものお世話をします。その分子どもひとりひとりと深い関係を築けるため、子どもが好きという人はとても楽しく働けるでしょう。親がいないと不安になる子どももいますが、継続してお世話をすることで心開いてくれてくれることも少なくありません。

子どもの成長を見守れる

ベビーシッターは週に2~3回、1回2~4時間と短時間で利用する人が多いですが、月契約や指名制度を採っていることもあるため継続して同じ子どものお世話をすることもあります。歩けるようになった、言葉を話せるようになった、自分の名前を呼んでくれたなど成長を見守ることができるのはベビーシッターの醍醐味のひとつと言えるでしょう。

保護者のサポートができる

ベビーシッターの利用者の中には、仕事が忙しくなかなか手が回らない、子育てに自信がないなど悩みを持っている人も少なくありません。ベビーシッターは保護者の話を聞き知識や経験を活かして子育てをサポートする仕事なので、さまざまな悩みを抱える保護者のサポートにも繋がります。

ベビーシッターの平均収入

全国保育サービス協会の「平成29年度実態調査報告書」によると、ベビーシッターの1カ月の収入と勤務時間は以下のようになっています。

勤務時間収入
家庭訪問保育41.2時間5.1万円
保育ルームでの集団保育35.5時間3.8万円
その他の保育24.2時間3.0万円
1人あたり合計54.5時間6.4万円

ベビーシッター1人あたりの平均勤務時間は54.5時間、平均収入は6.4万円となっています。ベビーシッターとして働いている人の多くは働く時間を週に2~3日などと決めているため平均収入としては低めになっていますが、中には月に15万円以上稼ぐ人もいます。

とはいえ、一般的な正社員の収入と比較すると恵まれた収入とは言えないため、すき間時間に働く、家計の足しにするといった働き方が一般的のようです。

引用:全国保育サービス協会「平成29年度実態調査報告書」:

公益社団法人全国保育サービス協会 協会案内
安心と信頼のネットワーク。公益社団法人全国保育サービス協会。

ベビーシッターの将来性 

全国保育サービス協会の調査によると、ベビーシッターを利用する理由は「仕事」が79.6%を占めています。そのため、共働き世帯の増加や核家族化、待機児童問題により今後ますますベビーシッターの需要は高まると予想されます。

ただし、ベビーシッターによるトラブルが起きたり教育意識が高い人が増えたことにより、保育サービスにはさらなるコンプライアンス遵守や信頼性、多様化が求められます。ベビーシッターとして働くためには、強い責任感や関連資格の有無、経験値が重要となっていくでしょう。

参考:ベビーシッター事業の現状と課題

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000491828.pdf

ベビーシッターは資格や経験が重視される

ベビーシッターは依頼者の自宅や民間の託児所で、子どもの身の回りのお世話や教育を行う仕事で、多くの人は派遣会社に登録して働いています。無資格でもなれますが、認定ベビーシッターや保育、教育、医療系資格を保有している人が多いため、保育士や看護師などの仕事を経験しておくとスムーズに仕事を始められるでしょう。