助産師の働き方は様々!雇用形態、職場、勤務時間帯の違いを解説

助産師の働き方は様々!雇用形態、職場、勤務時間帯の違いを解説女性の仕事・資格

助産師として日々忙しく働く中で「雇用形態はパートだけど、このままでいいのかな」「この職場にとどまっていて目指すキャリアは手に入るのかな」と悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

助産師といってもその働き方は一人ひとりさまざまです。他の人はどのような勤務先を見つけ、どのような環境で仕事をしているのでしょうか。この記事では勤務形態の違いや職場の種類など、助産師の方の働き方についてご紹介します。

今から助産師を目指したい!という方は以下をご覧ください。

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助産師の働き方は様々

助産師の方のお仕事は、出産時にただ赤ちゃんを取り上げるだけでは収まりません。産前産後の新米ママの健診・メンタル面のケアから、新生児期から幼児期にいたるまでの赤ちゃんと家族との生活についてもフォローするなど、その業務は多岐にわたります。

勤務先もさまざまな職場があります。医科大学付属の外来や病棟担当、クリニックでの勤務、自治体が設けている保健所などでの業務も用意されています。



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勤務形態の違い

助産師の方の勤務形態にはどのような種類があるのでしょうか。それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

フルタイム

助産師の方でも一般企業に勤めるサラリーマン同様、当然フルタイムでの勤務形態が用意されています。
正職員と呼ばれることが多く、雇用期間を定年までとして、職場と雇用契約を結ぶことができます。

メリットは、なんといっても安定した給与体系にあります。月々の基本給のほかにも各種社会保険が当然整備され、有給休暇、資格手当、退職金まで担保されます。
ゆくゆくは役職がつき、後進の指導に当たれる可能性なども出てきます。
デメリットは、例えば病棟担当になった際には日勤にとどまらず夜勤が発生する、お産のタイミングや担当する業務が予定通り終了しなければ残業、休日出勤などの可能性も出てきます。

パートタイム

助産師の方にもアルバイトやパートとして働く雇用形態が用意されています。
通常のアルバイト同様時給制で働くことになり、週5日勤務で日勤のみなど職場の採用担当者と雇用内容を決め契約します。

メリットは、夜勤がない職場なら日勤のみで済む、子どもが帰宅するまでに勤務を終えることなどが可能になり、家庭と仕事の両立が図りやすい点にあるのではないでしょうか。
子育て、介護などのためブランクがある場合の復帰方法としても適しています。
デメリットは正規雇用者との収入面や福利厚生、諸手当などの格差です。各種社会保険などは雇用条件によっては保障されますが、休暇などの申し出はなかなか言い出しづらいのが実状のようです。

派遣

助産師の方が派遣会社に登録し、条件の合う病院などを見つけて勤務する方法もあります。
需要が多いのは、夜勤専従としての勤務や紹介予定派遣としてトライアルで勤務し、気に入れば正職員として契約を結ぶという方法。給与は、日給制や時給制などで支払われ、社会保険が完備されている職場もあります。

メリットは通常のパートやアルバイトのほかに収入を得たいという方や、いきなり新しい職場に正職員として入職したくないという方に使いやすい雇用形態という点です。
デメリットは安定した収入を得ることが難しくなる点。福利厚生面なども期待できないため、派遣会社を慎重に選ぶ必要が出てきます。

職場の種類

助産師の方に用意されている主な職場をご紹介します。

病院

雇用の機会が生まれやすいのが病院です。
病院の規模にもよりますが、病棟担当になった場合は病床数や助産師の数によって仕事量に変化が生じます。妊婦健診、お産への対応はもちろんのこと、マタニティヨガなどが開催されていれば、その都度対応を求められることもあります。

診療所

個人病院やクリニック、地域の診療所などには産科が用意されている場合があります。
お産施設が設けられている場合は病院と同様の業務が発生しますが、妊婦健診だけ受け入れている、新生児の健診や産後のお母さんへのケアなどの診療がある場合は、医師や看護師と協力して対応にあたることになります。

助産所

数は減りましたが、助産所にも根強い需要があります。妊娠時の健診や分娩、産後から育児に至るまでの継続的なケアを病院での産科同様行う必要があります。
助産所での出産を望む妊婦は家庭的な出産体験を望んでいることが多く、家族を含め手厚いフォローが求められる場所にもなっています。
また助産師には助産所の開業権利があります。地域に根付き、母子の心のより所になるような助産所の経営を自ら行うということも可能です。

保健所・保健センター

日本の各地域には保健所があり、赤ちゃんから高齢者までの健康に関する相談について、医師・保健師・栄養士などが対応しています。
助産師が保健所や保健センターに勤務する場合は、生後半年くらいまでの赤ちゃんがいる家庭を保健師や看護師とともに訪問し、子育てや母親・家族の相談に応じるなどの業務を担当します。

助産師養成学校などの教員

助産師としてある一定期間従事した経験を持つと、助産師を養成する学校などにおいて教鞭をとるという勤務方法も選択肢にあがってきます。
大学などで教育に関する科目を履修していれば助産学を担当することもできますし、実習指導教員なら助産師としての経験のみで応募資格として認められます。

勤務時間、残業、休日、1日のスケジュールは?

助産師の勤務時間などはどうなっているのでしょうか。

勤務時間は?

産科や入院施設がある病院の場合は交代制での勤務が必須となります。
日勤の一例:8時半から17時
夜勤の一例:17時から翌9時
夜勤の際は、だいたい2~3時間程度の休憩時間が確保されます。

診療所や入院施設のないクリニックの場合は、上記日勤と同程度の勤務時間、各自治体の保健センター勤務や教員としての勤務の場合は、概ね8時・9時~17時程度が勤務時間となります。

残業は多い?

勤務先の規模にもよりますが、残業は比較的多く行われているのが現状です。
お産を預かる場合は、患者さんの入院・出産のタイミングに左右されますし、カルテの整理が終わらない、勉強会が行われるといった際にも時間外で対応することになります。

休日は?

勤め先にもよりますが、呼び出しなどを受け入れる勤務先でない限り、休日はきちんと予定通り休める助産師さんが多いようです。
決められた休暇以外に子どもの授業参観などの学校イベントがある、親の通院の同行予定などがある場合は事前に休暇申請し、お休みをもらえるようにします。

中には日頃から同僚とのコミュニケーションを密にとることで、お互いが心置きなく休めるよう工夫している助産師の方もいます。

1日のスケジュールは?

1日のスケジュールはどのようになっているのでしょうか。ここでは、クリニックに勤務する常勤助産師の方の1日を参考にご紹介します。

8時:出勤。担当の患者さんの情報を整理します。
8時半:夜勤担当者から申し送りの実施。必要な情報を収集し、今後の勤務に備えます。
9時:外来診療開始。分娩や妊婦健診などその日担当する業務をこなします。
12時:休憩。昼食をとれるときにとり午後の業務に備えます。
13時:休憩後、勤務に戻り午後の業務を開始。1ヶ月児健診などがある場合は、産後の母親健診も担当。出産後の身体の戻り具合を含め心身の状態を確認するなど身体的ケアや授乳相談にも応じます。
16時半:夜勤担当者へ申し送り。患者さんの様子を夜勤担当者に伝えます。
17時:退社時間ですが、残業。必要な業務が終わり次第帰宅します。

勤務時間や休日などをご紹介しました。お産をはじめ体力勝負である助産師の業務をつつがなく進めるためにも、職場環境や風通しのよい勤務先を見つけておくことが重要です。

自分に合う働き方を探すならまずは相談してみましょう

今回は、助産師の方の働き方について、さまざまな雇用形態、勤務先、勤務のスケジュールなどを細かくご紹介しました。今の職場環境に疑問を抱いている助産師の方は、ご自身がより気持ちよく働けるような職場を新たに探してみませんか?
少しでも良い条件が整った勤務先を見つけて、5年後、10年後もライフスタイルに沿う形で仕事を続けていきましょう。

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