保育士の中には、日々時間に追われながら慌ただしく過ごしている方も多いのではないでしょうか?あまりに忙しいと、疲労がたまったりワークライフバランスが崩れたりして、モチベーションも下がってしまいますよね。
では、なぜ保育士はそんなに忙しいのでしょうか?また、どの時期が特に忙しいのでしょうか?この記事では、保育士が忙しい理由や繁忙期、対処法などを紹介します。
今から保育士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
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保育士が忙しい理由
保育士は「仕事が忙しくて大変」「自分の時間を取れない」と言われることもありますが、なぜそんなに忙しいのでしょうか?保育士が忙しい理由を知って、自分の仕事ぶりと照らし合わせてみましょう。
人手不足
保育士は全国的に人手不足に悩まされており、厚生労働省によると、令和2年4月時点での保育士の有効求人倍率は2.45倍となっています。つまり、1人の保育士を複数の施設が取り合っているような状態です。
国や自治体によって保育士の配置基準が決められていますが、それはあくまでも最低基準であり、多くの保育園はギリギリの状態で運営しています。十分な保育士が確保できない場合、突発的な理由によって手が回らなくなってしまうでしょう。
保育士が不足する原因としては、給料の低さや責任の重さ、終業時間、人間関係などが挙げられますが、これらの問題を解決しない限り、人手不足による忙しさを根本的に解決することは難しいでしょう。
参考元:厚生労働省「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」・https://www.mhlw.go.jp/content/000636780.pdf
イベントが多い
保育園では、運動会や生活発表会、遠足、誕生会、クリスマス会、節分など、年間を通してさまざまなイベントが行われます。イベント当日の進行はもちろん、打ち合わせや飾り物の作成、隣のクラスとの合同練習など、日常業務に加えてさまざまな準備を進めなければなりません。1つイベントが終わったと思ったらすぐに次のイベント準備が始めるため、残業や持ち帰り仕事が発生することも珍しくありません。
年度の変わり目
年度の変わり目である3月~4月は、卒園式や入園式、クラス替え、書類作成などで大変忙しくなります。特に、年長児の担任は基本的に1人なので、必要な業務を1人でこなさなければなりません。
また、4月は親から離れて過ごすことへの不安から、ずっと泣き続ける子どもや給食を拒否する子どももいます。子どもたちにとっても環境が変わる時期であるため、その分保育士の負担も大きくなるでしょう。
保育以外の仕事
保育士は、子どものお世話をするだけでなく、制作物や事務作業、園内の清掃など、さまざまな雑務をこなさなければなりません。これらの仕事は子どもたちが帰った後から始めるため、自然と残業になってしまいます。また、IT化が進んでおらずアナログ作業が残っている保育園が多いことも、忙しさの原因と言えるでしょう。
保育士の仕事が忙しいときの対処法
保育士は、事務作業やイベントの準備、人手不足などが原因で時期によっては大変忙しくなります。肉体的にも精神的にも余裕がなくなって、辞めたいと思うほど追い詰められてしまうかもしれません。そこで次に、忙しさやストレスを和らげる方法を紹介します。
イベントの準備は早めに
運動会や遠足、生活発表会などの準備は、「早すぎるかな?」と思う時期から始めると、時間的にも精神的にも余裕を持って取り組めます。日常業務で手一杯の場合は、カレンダーを印刷したり業務をリストアップしたりして、スケジュールを可視化するのがおすすめです。
また、普段の仕事で「これ次の運動会で使えるかも」「発表会でこれをやってみよう」と思うアイディアや物があれば忘れないようにメモしておきましょう。スケジュール管理を徹底しつつ、日頃から少しずつ準備を進めておくことで、イベント前の忙しさを緩和できるでしょう。
スキルアップに努める
保育士は職場環境や業務の特性上忙しくなってしまうことが多いですが、個人のスキルアップにより緩和できる部分もあります。たとえば、連絡帳や日誌の記入、制作物などは個人の努力で効率化できるでしょう。そのため、少しでも忙しさを和らげたいならば、経験を積んで素早くこなせるように心がけましょう。ただし、個人で解決できる部分は限られているため、すべて1人で抱え込まないようにしてくださいね。
周囲の人に相談
保育士の仕事が忙しい原因には、人手不足や業務時間、仕事内容など個人の力ではどうにもならないこともあります。そのため、忙しさでストレスがたまった場合は、1人で抱え込まず周囲の人に相談するようにしましょう。同じ職場の同僚や学生時代の友達、家族など、相談しやすい人でかまいません。誰かに自分の状況や思いを話すことによって、自分の気持ちを落ち着かせることができるでしょう。
働き方を変える
自分なりに工夫をしてみたものの、忙しさを緩和できなかった場合は、職場や働き方を変えることも検討しましょう。同じ保育士でも、職場によって施設形態や給与、勤務時間、人員数などが異なるため、忙しさを緩和できる可能性があります。
また、近年では業務の一部をデジタル化することで効率化を図っている施設もあります。正社員で続けることが難しければ派遣やパートとして働くのもいいでしょう。今の職場にこだわりすぎず、柔軟にこれからの働き方を考えてみましょう。
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
保育士は、慢性的な人手不足やイベントの多さ、子どもたちの進級、事務作業の多さなどが原因で忙しくなりがちな職業です。慌ただしい日々に、肉体的にも精神的にも疲れ切っている方も多いでしょう。この記事では、保育士が忙しい原因や対処法を紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。
職場を変えれば解決できそうな場合は保育士として転職を、それでも難しい場合は他の職種も視野に入れましょう。保育士の仕事が忙しいのは、個人の問題だけではないので、罪悪感や劣等感を持つ必要はありません。これまでの経験に自信を持ち、ポジティブに次の仕事を考えましょう。
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