システムエンジニア(SE)は女性でも需要はあるの?女性SEが働くメリットを紹介

システムエンジニア(SE)は女性でも需要はあるの?女性SEが働くメリットを紹介女性の仕事・資格

システムエンジニア(SE)といえば、男性が就く職種というイメージが根強いですが、最近では女性の募集も増えています。

しかし、実際に女性がシステムエンジニアとして就職するとなると「女性でも需要があるのかな?」「男性と比べて働きにくいかも」と不安を感じることも多いでしょう。

そこで今回は、女性がシステムエンジニアとして働くメリット・デメリットを徹底解説します。女性システムエンジニアの割合や女性ならではの強みについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!

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システムエンジニアの女性割合

システムエンジニアの女性割合

出典:https://careerhack.en-japan.com/report/detail/324

一般社団法人情報サービス産業協会の「2018年版情報サービス産業基本統計調査」によると、調査を行った企業335社のITエンジニアのうち、男性の割合は80.7%、女性の割合は19.3%であったという結果が報告されています。

もちろん企業によって差はありますが、システムエンジニアの男女比はおおむね8:2程度と考えておくとよいでしょう。

全体の2割程度を女性が占めていると考えれば、現在システムエンジニアとして働いている女性の数が決して少なくないことがわかります。

なぜ女性SEは少ないのか

女性のシステムエンジニアが少ない理由には、理系出身者を中心に採用するIT業界の性質が関係しています。

日本では、一定の年齢に達した学生ははっきりと文系と理系に区分されます。この時、理系を選択するのは圧倒的に男性が多く、女性は少数派です。

そもそも理系に進む女性の割合が少ないために、理系出身者を積極的に採用するIT業界では、自然と男性の割合が多くなります。

またシステムエンジニアは、仕事の性質上、残業や休日出勤が発生することも珍しくありません。このように労働環境が厳しくなりがちなことも、女性が進出しにくい原因のひとつといえそうです。

女性SEの募集は増えている

現在、IT業界は慢性的な人手不足の状態にあり、従来のように理系の男性を採用するだけでは必要な人員を確保できなくなっています。

人手不足解消のために女性を募集対象とする求人も増えており、女性でもシステムエンジニアとして活躍するチャンスは十分にあるでしょう。

ただし、実務経験や知識がない未経験者の場合、いきなり要件定義や設計といったシステムエンジニアらしい仕事を任せてもらえるわけではありません。

未経験者の場合、まずはテスト工程やプログラミングを経験し、数年の実務経験を経てシステムエンジニアへのステップアップを目指すことになるでしょう。

女性ならではの強みもある

女性ならではの強みもある

出典:https://netvisionsystems.info/news/164

女性のシステムエンジニアは、女性だからこその強みを持っています。たとえば、女性ならではの高いコミュニケーション力や細やかな気遣いなど。

システムエンジニアの仕事といえば、ほとんどパソコンに向き合ってばかりのイメージがあるかもしれませんが、実はコミュニケーション力がとても重要です。

クライアントの要望を聞き取ったり、会議でチームの役割分担や方針を決定したりと、システムエンジニアは人と関わりながら仕事を進めるシーンが多くあります。

そのため、コミュニケーション力が高く、現場の雰囲気をよくしてくれる女性の存在は、男性が多い職場で重宝されやすいのです。

女性がシステムエンジニアとして働く6つのメリット

女性がシステムエンジニアとして働く6つのメリット

出典:https://otakudathough.com/joshidaisei-pg-se/

男性の割合が多いシステムエンジニアですが、実は女性にとっても働きやすい仕事です。ここからは、女性がシステムエンジニアとして働くメリットを6つご紹介します。

メリット1.手に職がつき、再就職がしやすい

システムエンジニアは専門性の高い技術職であり、加えてかなりの売り手市場です。そのため、女性が結婚や出産を機に仕事を離れたとしても、スキルを活かして再就職しやすいというメリットがあります。

システムエンジニアとしてのスキルや実務経験があれば、夫の転勤に伴って転居した場合でも、即戦力として新たな職場を見つけやすいでしょう。また実力があれば、よりよい待遇で雇用してくれる企業に転職することも可能です。

メリット2.給与水準が高め

IT業界の技術職は慢性的な人手不足の状況にあり、システムエンジニアの給与水準は他の職種と比較して高めです。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和元年)」によると、システムエンジニアの2019年度の平均年収は568万9,000円(平均年齢38.8歳)でした。一方、同データにおける販売店員の平均年収は333万6,900円(平均年齢40.2歳)です。

もちろん、所属する企業によっても異なりますが、安定して高めの給与を得たいと考える女性にとって、システムエンジニアは条件のよい職種といえるでしょう。

メリット3.女性同士の人間関係に振り回されにくい

システムエンジニアは、職場の同僚の多くが男性です。そのため、グループ行動や陰口など、女性ならではの人間関係の悩みが少なく済むというメリットがあります。

女性同士の人間関係に苦手意識がある方は、あえてシステムエンジニアのように男性の割合が多い職種を選ぶことで、ストレスが減り、仕事に集中しやすくなるでしょう。

メリット4.自由な環境で働きやすい

システムエンジニアは、企業によってはリモートワークを許可される場合もあり、条件を満たせば自由な場所で仕事を進めることが可能です。オフィスに出勤する場合でも、仕事中の服装や音楽、間食などの制限は少なめで、自分のスタイルで働きやすくなっています。

また、フリーランスとして独立すれば、働く場所や時間を自由にアレンジできるようになり、子育て中の女性でもシステムエンジニアとして仕事を請け負うことができます。

メリット5.仕事にやりがいを感じやすい

システムエンジニアは、仕事にやりがいを感じやすい点もメリットです。

IT業界は日々進歩を遂げており、どんどん新しい技術が生み出されます。ある程度経験を積んだシステムエンジニアでも、現場の最前線で活躍し続けるには、技術をアップデートするための勉強が不可欠です。

そのため「同じ仕事の繰り返しはつまらない」「どんどん成長したい」と考える方は、スキルアップのチャンスが豊富なシステムエンジニアの仕事にやりがいを感じられるでしょう。

メリット6.実力があれば性別に関係なく評価されやすい

システムエンジニアは、きちんと実力を示せれば男女関係なく評価を得やすい職種といえます。システムエンジニアの仕事には力仕事や肉体労働がほとんどなく、性別で仕事内容に差がつくことはありません。

また、基本的に実力主義で評価が決まるため、女性でも知識とスキルがあれば活躍できる機会がたくさんあります。しかし同時に、女性だからと実力不足を大目に見てもらえるわけではありませんので、職場で評価されるためには常にスキルを磨く必要があるでしょう。

もちろんデメリットもある

もちろんデメリットもある

出典:https://tenshokuagent-pro.com/columns/499/

ここまで、女性がシステムエンジニアとして働くメリットをご紹介しましたが、やはり男性が多い業界だからこそのデメリットもあります。システムエンジニアとして就職を検討する場合は、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

デメリット1.産休・育休を取りにくい職場もある

システムエンジニアは現在でも男性が多数派を占めるため、職場によっては産休・育休を取りにくい場合があります。女性システムエンジニアが産休・育休を取りにくい原因は、おもに下記の3点です。

・産休・育休という制度自体がない
・産休・育休制度はあるが、取得実績が少ない
・産休・育休を取得することに対して周囲の理解がない

上記に当てはまる職場では、妊娠・出産のために仕事を辞めなければならないケースもあります。そのため、結婚や出産を視野に入れている女性は、就職前に制度の有無や実績を確認し、産休・育休を取りやすい雰囲気の企業を選ぶとよいでしょう。

デメリット2.女性が管理職に登用されにくい

職場の雰囲気にもよりますが、女性システムエンジニアは男性と比べて管理職に登用されにくい場合があります。今でこそ女性のシステムエンジニアも増えてきましたが、IT業界は以前から男性の割合が圧倒的に多く、女性が管理職になった前例が少ないからです。

将来管理職を目指したいと考えている方は、女性の割合が多い企業や、女性の管理職登用実績のある企業を探すのもひとつの手でしょう。

デメリット3.体力的・精神的にハードな場合がある

システムエンジニアは、基本的にクライアントの要望に合わせて成果物を納品します。納期が近づいてくると、残業による長時間労働や休日出勤、クライアントからの急な呼び出しなどで自分の時間を確保しにくくなることも珍しくありません。

そのため、ハードな仕事内容に体力的にも精神的にも疲れてしまうことがあります。また、残業や休日出勤の多い職場では、家事や育児との両立が難しい場合もあるでしょう。

デメリット4.女性ならではの悩みが理解されにくい

女性の割合が増えてきたとはいえ、依然としてシステムエンジニアの職場の大多数は男性です。そのため、周囲に頼れる女性が少なく、生理痛の辛さや結婚、出産といった女性ならではの悩みを相談しにくい場合があります。悩みを理解してくれる相手がいない職場では、女性は孤独や辛さに耐えなければならない場面も多いでしょう。

まとめ

IT業界の人材不足が続く現在、女性でもシステムエンジニアになるチャンスはたくさんあります。システムエンジニアは、再就職や転職に役立つ専門技術が身についたり、給与水準が高めだったりと、女性にとってとても魅力の多い職種です。

女性がシステムエンジニアとして働くメリットはたくさんありますが、一方で男性中心の職場であることに由来するデメリットもいくつかあります。

女性がシステムエンジニアを目指すならば、ぜひ事前にしっかりと企業の情報収集をして、女性が働きやすい職場を探しましょう。仕事探しに不安がある方は、信頼できる転職サイトに相談するのもひとつの手ですよ!

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