システムエンジニア(SE)になるにあたって、必須の資格はありません。しかし、初心者や未経験の方がシステムエンジニアとして就職を目指す場合、採用試験を有利に進めるために資格取得を考えるケースも多いでしょう。
そこで今回は、これからシステムエンジニアを目指す方に役立つ資格をピックアップしてご紹介します。おすすめの学習法についても記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
システムエンジニアが資格を取る必要性
システムエンジニアとして就職するのに、特別な資格は必要ありません。しかし、業務に役立つ資格を持っていれば、就職や転職、キャリアアップの際に有利になることは確かです。
ここからは、システムエンジニアが資格を持っていると有利になる理由を解説します。
理由1.自身の成長・スキルアップにつながる
資格を取得するためには、試験対策のための勉強が不可欠です。資格取得のための勉強は、そのまま自身の成長やスキル向上につながります。
システムエンジニアの仕事は、実務経験を積みながら学んでいくことも多いです。しかし、改めてスクールに通ったりテキストを読んだりすることで、実務では理解しきれていなかった知識を体系的に学ぶ機会を得られます。
理由2.転職・キャリアアップ・独立の際に有利
システムエンジニアは、資格を持っていることで対外的に自分のスキルを証明できます。
たとえば、新しい会社に転職する時やフリーランスで仕事を取る時、相手はあなたの実力を知りません。その際、資格を持っていれば、自身がその資格取得に足るスキルを持っていることの証明になるのです。
もちろん、資格をたくさん持っている人が必ずしもよいエンジニアとは限りませんし、実際の現場では仕事ができるかどうかが特に重視されます。しかし、資格が昇進に役立つこともあり、キャリアアップを目指すなら資格を持っていて損はありません。
理由3.給与アップ・報奨金が狙える
IT企業は、資格を持っている社員がたくさんいるということを、自社の強みにできます。そこで企業によっては、資格を持っている社員に対して給与に資格手当を上乗せしてくれる場合があるでしょう。また、資格を取得できた際に報奨金が支給されるケースもあります。
職場に資格手当や報奨金の制度がある場合は、給与アップを目指して資格を取得するのもよいでしょう。
理由4.クライアントに信頼されやすい
システム開発を依頼するクライアントは、IT業界に関する知識が十分でない場合もあり、システムエンジニアの実力をすぐには把握できません。
しかし、資格があれば自分がどのくらいのスキルを持っているのかを分かりやすい形で示すことができて、クライアントに信頼されやすくなります。
資格の種類
システムエンジニアにとって役立つ資格は、大きく「国家資格」と「ベンダー資格」の2種類に区分されます。ここでは、国家資格とベンダー資格がそれぞれどのような資格なのかを詳しく見ていきましょう。
国家資格
国家資格は、試験に合格することで国から認定される資格です。システムエンジニアが目指すべきおもな国家資格には「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「システムアーキテクト試験」などがあります。
転職やキャリアアップに役立つ資格も多いので、これからシステムエンジニアを目指すなら、まずは国家資格を取得するとよいでしょう。
ベンダー資格
ベンダー資格は、一般企業や団体が独自に認定している資格のことです。システムエンジニアが持っていると有利になるベンダー資格には「オラクルマスター」や「Linux認定資格」「シスコ技術者認定」などがあります。
一口にシステムエンジニアといっても、関わるシステムや分野によって、必要なスキルは異なります。そのため、実際に実務経験を積みながら携わる仕事に必要なベンダー資格を取得していくのがよいでしょう。
システムエンジニアになるためにおすすめの資格
先ほどご紹介した資格も含めて、システムエンジニアにおすすめの国家資格・ベンダー資格をもっと詳しく見ていきましょう。
【国家資格】基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験は、これからシステムエンジニアを目指す方の登竜門といえる国家資格です。システムエンジニア以外の職種でも、IT業界に就職するなら取得して損はありません。
初心者の場合、まずはこの資格の取得から目指すとよいでしょう。試験勉強を通じて、IT業界で働くための基本的な知識や技能が身につきます。
試験は毎年2回(上期・下期)の一定期間に実施されます。令和元年度は16万人以上の人が受験し、合格率は25.7%でした。難関の試験というわけではありませんが、合格するにはきちんと試験対策を行う必要があるでしょう。
【国家資格】応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりワンランク上に位置づけられる国家資格です。より応用的な知識と技能が要求されるため、基本情報技術者試験に合格した人がさらなるレベルアップを図って挑戦するケースが一般的です。
試験は毎年2回(春季・秋季)実施されます。令和元年度は9万人以上の人が受験し、合格率は22.3%でした。合格率で見れば基本情報技術者試験と大きく変わりませんが、応用レベルを求められるため合格の難易度は高めです。
【国家資格】システムアーキテクト試験(SA)
システムアーキテクト試験は、システム開発における要件定義や設計、開発など、上流工程を主導する上級エンジニアを目指す方のための資格です。IT業界では需要の高い資格なので、取得すれば転職やキャリアアップの際に役立つでしょう。
試験は毎年春季に1回実施されます。令和元年度は8,000人以上が受験し、合格率は15.3%でした。試験に論述問題が含まれることもあり、合格の難易度はかなり高いです。
【国家資格】データベーススペシャリスト試験(DB)
データベーススペシャリスト試験は、データベース管理者やインフラエンジニアを目指す方に役立つ国家資格です。合格すればデータベースの専門家として転職やキャリアアップの際に有利になります。
試験は毎年秋季に1回実施されます。令和元年度は9,000人以上が受験し、合格率は15.8%でした。試験の難易度は高く、合格するには高度な知識と試験対策が不可欠です。
【ベンダー資格】オラクルマスター
オラクルマスターは、日本オラクル社が運営する「Oracle Database」に関する知識や技術を証明するベンダー資格です。オラクルマスターには「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つのグレードがあり、ブロンズから順に取得を目指します。
合格はさほど簡単ではありませんが、試験対策を通じてデータベース管理やSQLの基礎知識が身につきます。試験は随時実施されており、申し込み後に全国のピアソンVUE公認試験会場で受験可能です。
【ベンダー資格】Linux技術者認定試験(LPIC)
Linux技術者認定試験は、サーバーなどに使用するOSである「Linux」を扱う技術力を証明するベンダー資格です。試験はレベル1~3まであり、レベル1から順に取得を目指します。
Linux技術者認定資格は、高い人気を誇るベンダー資格であり、取得すれば国内外での転職やキャリアアップに有利です。また、試験対策を通じてLinuxに関する知識を習得できます。
試験は随時実施されており、申し込み後に全国のピアソンVUE公認試験会場で受験可能です。
おすすめの学習法
システムエンジニアの仕事に役立つ知識を習得するには「独学」または「スクールに通う」という2つの学習法があります。2つの学習法にはそれぞれ違ったメリット・デメリットがありますので、ぜひ自分に最適な方法を選びましょう。
スクールで学習する
日本全国にはシステムエンジニアに役立つ知識を教えてくれるスクール(専門学校)が多数あります。できるだけ近道で必要な知識を習得したい場合は、スクールに通う方法がおすすめです。
メリット
スクールで学習するメリットは、システムエンジニアに必要な情報を最短期間で教えてくれる点です。スクールの授業を受ければ、綿密に組まれたカリキュラムにしたがって、効率よく体系的に知識を習得できます。
また、スクールに通うことで、一緒に資格の勉強をしたり情報を交換したりする仲間と出会えることも大きなメリットです。スクールによっては、卒業後の就職をサポートしてくれることもあります。
デメリット
スクールで学習する一番のデメリットは、学費がかかることです。独学なら勉強のための参考書代だけで済むケースもある一方、スクールでは数十万円単位の費用がかかります。また、スクールはあくまで学校であって、現場の経験を積めるわけではありません。
学習を自分のペースで進められないことも、人によってはデメリットと感じるかもしれません。たとえば、独学でも勉強を進めている人には授業内容が物足りなかったり、逆に途中から内容についていけなかったりといった弊害が出るケースが考えられます。
おすすめのスクール
システムエンジニアに必要な知識を学べるスクールは数多くありますが、今回は中でもおすすめのスクールを3校ピックアップしてご紹介します。
・テックキャンプ エンジニア転職
未経験からのエンジニア転職を支援しており、受講者の転職成功率は99%にのぼります。エンジニアに転職できなかった場合の返金保証もあるため、確実にシステムエンジニアとして転職を成功させたい方におすすめです。
・DMM WEB CAMP
転職サポートが充実しており、高い転職実績を誇ります。厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度の対象講座になっているため、条件を満たせば最大70%の給付金を受けられます。
・TECH ACADEMY
オンラインプログラミングスクール受講者数ナンバーワンを掲げるスクールです。授業はすべてオンラインで行われ、週2回マンツーマンでメンタリングを受けられます。受講料が低めに設定されているため、費用を抑えて学習したい方にもおすすめです。
独学で学ぶ
できるだけ費用を節約して、自分のペースで勉強したい人は、独学で学ぶのもひとつの手です。
メリット
資格取得に必要な知識を独学で学ぶメリットは、スクールに通うより圧倒的に費用が安く済む点です。普通スクールに通うとなるとかなり高額な学費がかかりますが、独学なら必要な書籍が数冊あれば学習を進められます。
また、スクールのカリキュラムに縛られず、自分のペースで学習できるのも独学のメリットです。プログラミングの適性と学ぶ意欲があれば、数ヵ月で高いレベルを目指すこともできます。
IT業界は日々技術が進歩しており、システムエンジニアとして実際に働き始めてからも独学での勉強が必須です。そのため、就職前から独学で学ぶ習慣を付けておけば、システムエンジニアになってからも活躍できるでしょう。
デメリット
独学で学習するデメリットは、挫折の危険性がある点です。特に独学で質問できる相手もいない場合、わからない問題をすべて自分で解決する必要があり、学習が進まずに時間ばかり浪費してしまうことがあります。
また、学習範囲の偏りにも注意が必要です。自分の得意分野の学習ばかりに集中していると、実際の現場で必要な知識が習得できていないという状況になりかねません。
独学で学ぶならおすすめの方法
独学でシステムエンジニアに必要な知識を習得するなら「書籍」と「学習サイト・アプリ」を活用しましょう。プログラミング学習に役立つWebサイトとしては「Progate」や「ドットインストール」などが代表的です。
特に、ドットインストールのように動画で学習できるサイトを利用すれば、本だけでは理解できなかった知識も効率よく習得できるでしょう。
また独学で学ぶときは、インプットばかりではなく、実際に簡単なプログラムを組んでみるなど、実践も取り入れながら学習することがポイントです。
まとめ
システムエンジニアとして就職、キャリアアップするために、資格は大きな役割を果たします。システムエンジニアが取得すべき資格には国家資格とベンダー資格があり、初心者の場合、まずは国家資格である「基本情報技術者試験」に挑戦するとよいでしょう。
また、システムエンジニアになるための学習法には「スクールに通う」または「独学」の2種類があります。自分に適した方法でしっかりと学べば、初心者でもシステムエンジニアとして就職・転職することは十分に可能です。
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