病院の精神科や障害者福祉施設などで、精神に病気や障害を持つ人の支援をする精神保健福祉士。メンタルヘルスに注目が集まる昨今においては、ますます活躍が期待されている一方で、「向いてない」「もう辞めたい」と悩む人も多いです。
そこで今回は、精神保健福祉士に向いてないと感じる悩みと向いている人の特徴を紹介します。仕事に悩みを持つ精神保健福祉士の方は、これを読んでもう一度自分を見つめなおしてくださいね。
今から精神保健福祉士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
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精神保健福祉士に向いてないと感じる5つの悩み
精神保健福祉士に向いてないと感じたとき、何が原因なのかを整理しておくことが大切です。そこでまずは、向いてないと感じる5つの悩みを紹介します。
人のコミュニケーションが苦痛
精神保健福祉士は、精神障害を持った人やその家族の相談に乗って日常生活や社会復帰の支援を行う仕事。対象者の性格や生活環境、症状、経済状況はさまざまなので、誰とでも分け隔てなく話せるコミュニケーション能力が必要です。また、対象者の家族や他の専門職などとも連携しなければなりません。そのため、人とコミュニケーションをとったり信頼関係を築いたりするのが苦手な人は苦労するでしょう。
思い通りに仕事が進まない
精神の病気や障害は、対策をとったからといってすぐに良くなるものではありません。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら時間をかけて改善していくことが多いです。また、人によって病状や性格、家庭環境などが異なるため、簡単に解決策が見つからないこともあるでしょう。そのため、自分が行った仕事に対して成果を実感したい人、完璧に計画を遂行したい人にとってはストレスを感じるかもしれません。
ネガティブな気持ちをもらってしまう
精神保健福祉士は精神に問題を抱えた人と接する仕事。相手に寄り添って対応する力が求められますが、かといって感情移入しすぎるのも専門家としては望ましくありません。たとえ相手がネガティブな感情を抱えていても、冷静に状況を見極め適切な支援をすることが必要です。相手の話にのめり込んで自分までネガティブな気持ちになってしまうと、仕事自体が苦痛になってしまうでしょう。
やりがいを感じない
精神保健福祉士は一般企業の営業職や販売職のように、利益を追求したり業績を競ったりする仕事ではありません。社会貢献という側面が大きい職業なので、人の役に立ちたい、社会問題を解決したいという思いが大切です。そのため、競争心が強い人や完璧主義の人はやいがいを感じにくいでしょう。
収入が少ない
精神保健福祉士の平均年収は400万円程度。国家資格の中では高い方ではなくたくさん稼げる職業とは言えません。専門的な知識が必要でストレスもたまる仕事なのに、「給料が見合っていない」と感じる人もいるでしょう。仕事に何を求めるかは人によってさまざまですが、高収入を目指す人にとっては向いてないと言えます。
精神保健福祉士に向いている人の特徴
精神保健福祉士の仕事にはさまざまな悩みが付きものですが、逆にどんな人が向いているのでしょうか?精神保健福祉士に向いている人の特徴を知って、本当に自分が向いていないのかを考えてみましょう。
人との関わりが好き
精神保健福祉士は精神に病気や障害を持つ人、その家族、他の専門職などさまざまな人と関わる仕事です。特に相談者の中には、自覚症状がない人やスムーズな会話が難しい人もいるため、高いコミュニケーション能力が求められます。普段友人や家族と交わすコミュニケーションとは違う難しさがあるため、人との関わりが好きなことが大前提と言えるでしょう。
傾聴力がある
精神保健福祉士は高いコミュニケーション能力が求められますが、その中でも傾聴力が特に重要です。ただ黙って話を聞くだけでなく、視線や表情、相槌などに気を配りながら、相手が話しやすい雰囲気を作らなければなりません。日頃から人の話を聞き出したり相談にのったりするのが得意な人は、精神保健福祉士に向いていると言えます。
精神保健に興味がある
精神の病気や障害の支援は、疾患や症状の専門知識だけでなく状況に合わせた判断力・考察力が求められます。また、メンタルヘルス分野は日々進歩しているため、資格を取得した後も勉強や研究が欠かせません。そのため、精神保健に強い関心を持ち努力を続けられる人が向いています。
客観的に物事を見られる
精神保健福祉士は、相手の話を聞き共感するだけでなく、冷静に物事を捉えることも重要です。また、基本的には相談者の意見を優先すべきなので、自分の意見が通らないこともあるでしょう。そのため、自分の感情や考えを押し通すのではなく、客観的な判断ができる人が向いています。
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
福祉系三大国家資格のひとつとしてさまざまな場で活躍している精神保健福祉士ですが、中には「自分には向いてない」と感じる人もいます。ここでは、向いてないと感じる悩みや向いている人の特徴を紹介しましたが、改めて向いてないと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。
職場を変えれば続けられそうな場合は精神保健福祉士として転職、それでも難しい場合は他の職種への転職も良いでしょう。精神保健福祉士の知識や経験はさまざまな場面で役立つので、前向きな気持ちで転職を検討してはいかかでしょうか?
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