どんな仕事であっても人間関係の悩みは付きものですが、特にリハビリ職は体育会系気質の人が多く上下関係が厳しい傾向があります。そのため、職場でパワハラが横行していたり自身が被害に遭っていたりする作業療法士の方も多いのではないでしょうか?
しかし、パワハラと教育は別物であり、どんな仕事であっても起こってはなりません。この記事では、作業療法士に起こり得るパワハラや対処法を紹介します。
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作業療法士に起こり得るパワハラ
パワハラとは、仕事での上下関係を利用して過剰な指導をしたり精神的・身体的苦痛を与えたりすることです。では、作業療法士ではどんなパワハラが起こり得るのでしょうか?
実習生へのパワハラ
リハビリの臨床実習でパワハラが発生するケース。たとえば、
- 膨大な量の課題を与える
- 早朝から掃除をやらせる
- 必要以上に叱責する
- 「君は作業療法士には向いていない」「そんなこともできないのか」など人格を否定するような発言
- 仲間外れ・無視をする
リハビリ職は体育会系のノリが強く、自身も厳しい実習を耐え抜いてきたという人が多いです。そのため、「自分たちの頃はもっと大変だった」「実習は辛いのが当たり前だ」という考えからつい学生に厳しくしてしまうケースも多いのです。
上司からのパワハラ
以下のような、上司からのパワハラに悩むケースも多いです。
- 膨大な業務量を与える
- 業務とは関係ない仕事をやらせる
- 人前で怒鳴る
- 仕事を与えない
- 人によって態度を変える
経験を積んだ作業療法士は自分なりの考えややり方が確立されているため、部下にもそれを押し付けてしまうケースがあります。また、忙しさによるストレスで部下に八つ当たりしてしまう上司もいるでしょう。
他職種からのパワハラ
作業療法士は、上司や患者さんだけでなく、医師や看護師、栄養士など他の医療職種と関わる機会も多いです。しかし、残念ながら作業療法士は医療職種の中で認知度が低く、他の職種から少し下に見られている傾向があります。仕事内容や専門性を正しく理解されず、一方的に仕事を押し付けられたり高圧的な態度を取られたりするのも、一種のパワハラと言えるでしょう。
また、介護業界に勤める場合は、介護スタッフから「介助の邪魔をしないで」「介護を分かっていない」といった言葉を浴びせられるケースもあるようです。
パワハラ被害に遭ったときの対処法
パワハラ被害に遭っても、相手が自分より経験のある人や立場が上の人だと、どうしていいか分からず我慢してしまう人も多いでしょう。そこで次に、作業療法士がパワハラ被害に遭ったときの対処法をいくつか紹介します。
パワハラの内容を記録しておく
パワハラをされた、または見かけたときは、いつ、誰に、何をされたのかを明確に記録しておきましょう。メモを取っておくのも良いですが、可能ならばボイスレコーダーやスマートフォンに録音しておくのもおすすめです。しっかりと記録しておけば、後で誰かに相談するときの証拠になり、解決の糸口になるでしょう。
周囲の人に相談する
パワハラ被害に遭ったときは、決して1人で抱え込んではいけません。可能であれば上司や先輩、同僚など信頼できる人に相談してみましょう。誰かに相談することで協力者になってもらえる可能性がありますし、自分の気持ちも整理できます。パワハラと教育は全くの別物なので、躊躇せずに周囲の人に打ち明けましょう。
職場の相談窓口に相談する
身近に相談できる人がいない場合は、職場内の専用窓口や人事部に相談するのもおすすめです。会社や病院には従業員をパワハラから守る義務があるため、しっかりと対応してくれるでしょう。もちろん、プライバシーも守ってくれるので安心してください。状況によっては、個人や部署に注意してくれたり部署異動で距離をとってくれたりするかもしれません。職場内に窓口がある場合は、ぜひ活用してみましょう。
外部機関に相談する
職場の人には知られなくない、第三者の方が相談しやすいという場合は、外部の機関に相談するという方法もあります。以下の窓口では、専門家が適切なアドバイスやメンタルケアを行ってくれます。
・厚生労働省 総合労働相談コーナー:
・NPO法人 労働相談センター:
・こころの耳:
・労務省 みんなの人権110番:
また、パワハラに対しての慰謝料請求や残業代請求など法的対処を考えている人は、弁護士に相談するのもおすすめです。
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
作業療法士の世界は体育会系気質の人が多いため、上下関係が厳しくパワハラに発展することも少なくありません。しかし、教育とパワハラは別物であり、どんな立場であってもパワハラは許されることではありません。ここではパワハラの対処法を紹介しましたが、本当にキツイと感じた場合は無理をせずに転職も検討しましょう。
職場を変えれば解決できそうな場合は作業療法士として転職、それでも難しい場合は他の職種も視野に入れましょう。無理をしてパワハラに耐え続ける必要はないので、前向きな気持ちで転職の準備を始めませんか?
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