保健師の給料は低い?平均年収と相場、今後給与を上げるには?

保健師 給料 安い女性の仕事・資格

保健所や病院、企業などあらゆる場所で保健指導や健康相談を行う保健師の仕事。一般的には「給料が高い」「安定している」と言われることが多いですが、本当にそうなのでしょうか?

この記事では、保健師の平均年収や給料が低い原因、給料を上げる方法について紹介します。保健師の仕事や給料に不満を持っている人、保健師になりたい人はぜひ参考にしてください。

 

職場に不満がありませんか?転職・年収アップに興味がある方はコンサルタントにまずは相談♪

>>保健師の転職サイトランキング【2021年おすすめ7選】

PR

保健師の平均年収と相場

保健師には、行政保健師や病院保健師、産業保健師、学校保健師などの種類があり、働く場所によって年収の相場も異なります。

たとえば行政保健師の場合、総務省の「平成30年 地方公務員給与実態調査結果の状況」によると、地方公務員として働く保健師の平均月給は、約34.7万円となっています。また、人事院「平成30年国家公務員給与等実態調査の結果 」によると、国家公務員として働く保健師の平均月給は約35.1万円となっています。これらは看護師や助産師のデータも含んでいますが、行政保健師の目安として参考にしてください。

なお、産業保健師や病院保健師は、所属する企業や病院、団体によって仕事内容や手当の有無、昇給制度などが異なるため、年収にも個人差が見られます。求人サイトを見ると、保健師全体の平均年収は450~550万円程度となっていますが、大企業に勤める産業保健師は比較的年収が高く、800万円以上稼ぐことも可能です。

参考元:総務省・https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/teiin-kyuuyo02_h30_kekka.html

Career Picks・https://career-picks.com/average-salary/hokenshi-nenshu/

保健師の給料は安い?

保健師の平均年収は450~550万円程度なので、日本の給与所得者全体と比較するとやや高めです。また、厚生労働省の「平成 30 年衛生行政報告例」によると、全保健師のうち約97%は女性。圧倒的に女性が多い職業ということを踏まえても、比較的高収入な職業と言えるでしょう。

また、他の医療系職種の平均年収は以下の通り。

  • ・看護師:約483万円
  • ・理学療法士・作業療法士:約405万円
  • ・薬剤師:約562万円
  • ・歯科衛生士:約370万円

他の職種と比較しても、保健師の年収は同程度またはやや高めと言えるでしょう。ただし、これはあくまでも平均値としての比較です。同じ保健師でも職場によって給料にはばらつきがあるため、仕事内容や労働環境の面から給料が安いと感じる人もいます。



給与・キャリアの相談なら「マイナビ看護師」へ(無料)

保健師の給料が安いと思う原因

保健師の給料は、平均値を見ると決して安いわけではありません。しかし、さまざまな原因が合わさって「給料が低い」「割に合わない」と感じる人もいるでしょう。

まず、保健師になるまでの時間と労力。保健師になるためには、最低でも4年間は大学や専門学校などに通い、保健師と看護師両方の国家試験に合格しなければなりません。合格率自体は低くないですが、多くの実習をこなし幅広い知識を身に付けるのは簡単ではないでしょう。資格を得るまでにそれだけの努力が必要な職業ということを考えると、給料に不満を持つ人がいても不思議ではありません。

また、保健師は看護師などと比べて「労働環境が安定している」「働きやすい」と言われていますが、その分就職の難易度は高め。そのうえ職場によっては業務量が非常に多かったり人間関係が悪かったりする場合もあるため、強いストレスを感じている保健師も少なくありません。

保健師として安定した収入があっても、上記のような原因から給料が安いと感じてしまうのです。

保健師の給料を上げるには?

保健師としてモチベーション高く働くには、少しでも給料を上げたいですよね。では、どうすれば給料を上げられるのでしょうか?

手当が付く資格を取る

保健師の仕事に役立つ資格や手当が付く資格を取ることで、給料アップにつながるでしょう。職場や仕事内容にもよりますが、たとえば以下のような資格がおすすめです。

  • 行政保健師:ケアマネジャー、福祉住環境コーディネーター
  • 病院保健師:家族相談士、人間ドッグアドバイザー
  • 産業保健師:産業カウンセラー、ヘルスカウンセラー
  • 学校保健師:養護教諭、衛生管理者一種免許、教育カウンセラー

このほか、心理カウンセラーや健康医療コーディネーター、禁煙支援士などの資格も役立つでしょう。

長く勤める

保健師として給料を上げるためには、コツコツと勤続年数を積むのもひとつの方法です。特に行政保健師や学校保健師は勤続年数とともに緩やかに昇給していくため、安定した給料アップが期待できます。また、長く勤めることで保健師としてリーダー的なポジションに付ける可能性も広がります。

そのため、今の職場に大きな不満がなければ、転職せずに長く続けるのも良いでしょう。ただし、大幅な給料アップは見込めない場合もあるので、給与形態や昇給制度をよく確認しておきましょう。

給料が高い職場を探す

一般的な保健師よりも高収入を目指すのであれば、給与水準が高い職場に転職するのがおすすめ。特に大企業の産業保健師は給料が高い傾向があり、年収800万円を超えることもあります。大企業であれば福利厚生も充実しているため、年収以外の満足度も上がるでしょう。

ただし、待遇の良い産業保健師の採用枠はそれほど多くありません。転職自体のハードルが高めであるため、資格を取る、実務経験を積むなどの準備をしておきましょう。また、夜勤がある病院保健師も夜勤手当が上乗せされるため、高収入が期待できます。

給料アップには転職も1つの選択肢にしよう

保健師は他の職業と比較して給料が低いわけではありません。勤務時間も比較的安定しているため、働きやすい仕事とも言われています。しかし、年功序列の風土が強い職業でもあるため、大幅な給料アップが見込めない職場も多いです。

そのため、早く給料を上げたい人や高収入を目指したい人は、転職もひとつの選択肢にしましょう。たとえば、大企業の産業保健師や夜勤のある病院保健師は、仕事内容によっては高収入が期待できます。今の職場だけにとらわれず、広い視野を持って自分に合う職場を探しましょう。

保健師の転職は、まず専門サイトで求人をチェック

保健師の求人情報を探している、給与や人間関係に悩みがある方のために、人気の求人サイトをピックアップしました。
直近の転職を考えている方だけでなく、どういう求人情報があるか知りたいという方は一度求人情報を把握しておくことは今後のキャリアを考えるきっかけになりますよ。

マイナビ看護師

マイナビ看護師」は「株式会社マイナビ」が運営する看護師、保健師、助産師、准看護師など看護職のための転職・就職支援サービスです。
おすすめポイント

  • 誰もが知ってる 大手転職サイト「マイナビ」 の看護特化サービスで安心
  • 全国どのエリアでも求人数が多く、好条件の求人も多数!
  • 医療機関に直接足を運び、条件だけでなく、職場の雰囲気も把握している

転職をすぐに検討していなくとも、自身の給与が適正なのか、人間関係の悩みがあれば解決できないか等気軽に相談してみましょう。



「マイナビ看護師」公式サイトへ(無料)