離乳食後期(9~11ヶ月ごろ)におすすめレシピとは。この時期に食べられる食材別にご紹介

離乳食後期(9~11ヶ月ごろ)におすすめレシピとは。この時期に食べられる食材別にご紹介子育て
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離乳食後期とは

離乳食後期とは

出典:https://www.premama.jp/

離乳食は赤ちゃんの発達に合わせて4つの時期に分けられています。生後5~6ヶ月の初期(ゴックン期)、生後7~8ヶ月の中期(モグモグ期)と過ごしたあとは、生後9~11ヶ月にチャレンジするのが後期です。別名カミカミ期と呼ばれていて、その名のとおり、歯ぐきを使ったり、舌を左右前後・上下に動かしたりしながら食材を上手にカミカミできるようにすることを目指していきます。

離乳食後期の量や固さ

離乳食後期は、どの程度の量を食べさせ、どの程度の固さや形状にするのがいいのでしょうか。

離乳食後期の量

離乳食後期の量

出典:https://mamari.jp/

離乳食後期になると、赤ちゃんもだいぶ食事に慣れてくるころです。「うちは結構食べてくれるほうかも!」という赤ちゃんや「少食かも…」というご家庭もあるかもしれません。食品群別に摂りたい食材は、おおむね以下のような量を目指します。

後期の前半(9ヶ月ごろ)

エネルギー源となる食材:5倍がゆ(お米1、水5の割合で作ったおかゆ。全がゆとも言います)なら約90グラム、パンなら25グラム
ビタミン・ミネラル源となる食材:果物、野菜を合わせて約30グラム
タンパク質源となる食材:豆腐なら約45グラム、全卵なら2分の1個

後期の中盤(10ヶ月ごろ)

エネルギー源となる食材:4倍がゆ(かたがゆ)なら約70グラム、パンなら25グラム
ビタミン・ミネラル源となる食材:果物、野菜を合わせて約30グラム
タンパク質源となる食材:豆腐なら約45グラム、全卵なら2分の1個

後期の後半(11ヶ月ごろ)

エネルギー源となる食材:ごくやわらかいごはんなら約80グラム、パンなら35グラム
ビタミン・ミネラル源となる食材:果物、野菜を合わせて約40グラム
タンパク質源となる食材:豆腐なら約45グラム、全卵なら2分の1個

離乳食後期は3ヶ月かけて進めていくため、少しずつ量を増やしていくイメージで与えてあげましょう。

食材の状態:バナナくらいの固さで、赤ちゃんがカミカミしやすい状態

食材の状態:バナナくらいの固さで、赤ちゃんがカミカミしやすい状態

出典:https://millymilly.jp/

赤ちゃんはこの時期に、歯ぐきや舌を上手に使って食材をカミカミできるようになります。離乳食で目指したい固さは熟れたバナナくらいの固さです。モグモグ期の固さから一気にランクを上げるよりは、少しずつ赤ちゃんの様子を見て固めにしていくのがおすすめです。

野菜などは5mmくらいの角切りにして、バナナ程度のやわらかさまでコトコト煮込んであげると赤ちゃんも食べやすいようです。

回数:離乳食後期は大人と同じ3回食に!

回数:離乳食後期は大人と同じ3回食に!

出典:https://ameblo.jp/

離乳食後期は大人の食事と同様3回食となり、必要な栄養の半分以上を離乳食から摂るようになります。
できればママやパパも一緒にお食事できると赤ちゃんも喜んでくれそうですが、まだまだ完璧に同じ食事とはいかないため、用意もちょっと大変ですね。

初期からすでに取り組んでいるママやパパもいらっしゃるかもしれませんが、少し多めに作っておいてあまりは冷凍する、大人の食事準備のときに一緒に野菜を仕込み、味付け前に別にするなど、もう少しの間工夫して作ってみてください。

離乳食後期に食べられる食材

離乳食後期になると、さらに食材の幅が広がります。
食べられるようになるのは、以下のような食材です。

全卵

卵は、離乳食中期から卵黄だけ与えて良いことになっていましたが、後期になると全卵を与えられるようになります。
2分の1個の量を1回の食事で摂ることができます。

小麦粉(パスタやマカロニ、ホットケーキなど)

初めて食べさせるときは、少量から始めるという離乳食の基本は守りつつ、小麦粉は離乳食後期に加えることができる食材です。
手に持って食べられるようなメニューにも一役買ってくれます。

牛・豚の赤身肉、鶏ひき肉

赤身肉は、後期ならみじん切りにして他の食材に混ぜると使いやすくなる食材です。ひき肉も使い勝手が良いのであんかけにしてみても。
鶏肉なら、ささ身や胸の部分のひき肉もおすすめです。

どちらもお団子にしたり、とろみをつけたりして、カミカミゴックンとしやすい形状にしてあげると赤ちゃんも食が進みます。

青魚(アジやさんまなど)

骨を除いてみじん切りにして与えると、赤ちゃんも食べやすいようです。ほんの少々味付けをする、とろみをつけるなどしてチャレンジしてみてください。
お魚の旬の時期には、ママやパパのメニューと一緒に調理することもできます。

食材別のおすすめレシピ

離乳食後期ならではのおすすめ食材を使って、簡単・手軽にチャレンジできるレシピをご紹介します。
少し多めに作って冷凍するなど、ちょっと楽になる手法も試してみてください。

全卵

黄身だけでなく白身も使える離乳食後期。卵をまるごと使えるレシピがおすすめです。
量は、1回の食事で2分の1個まで。しっかりと加熱することがポイントです。

野菜入りオムレツ

野菜入りオムレツ

出典:https://cookpad.com/

準備するもの…全卵2分の1、人参とピーマン各5グラム、油少々

  1. 全卵2分の1は、ボウルにときほぐす。
  2. 人参とピーマンは少量の水と共に耐熱容器に入れ、電子レンジ500Wで30秒ほどあたためやわらかくしておく(焦げないように様子を見ながら加熱する)。
  3. 2の野菜をあらみじんにして、1のとき卵と混ぜる。
  4. ごく少量の油をフライパンにしき、3の卵液を入れオムレツを作る。
  5. なるべく小さなかたまりにして、赤ちゃんが手で持って食べられるようにしてもOK 。

少量の味付けをしたいときには、赤ちゃん用のコンソメのもとなどを卵液に入れて味をととのえても。大人用のオムレツとして作って、取り分けることも可能です。中に入れる野菜は、きのこなどおうちにあるものに替えてもおいしくできます。

にんじんと玉ねぎの卵とじ

にんじんと玉ねぎの卵とじ

出典:https://cookpad.com/

準備するもの…全卵2分の1、にんじんと玉ねぎ各5グラム、赤ちゃん用の和風だし粉末1包、油少々

  1. フライパンに油をひき、人参と玉ねぎを軽く炒める。
  2. 和風だしと分量分の水を1のフライパンに入れ、蒸し煮にする。
  3. といた卵を回し入れ、中火で加熱する。
  4. 卵がほぼ固まったら火からおろしてできあがり。

卵とじはおかゆにかけても、どんぶりのようにおいしく食べられます。
玉ねぎのかわりに長ネギを利用してみても。

マカロニ

離乳食後期はパスタが使えるようになるので、レシピの幅も少し広がるのではないでしょうか。
気を付けたいのは、初めて与えるときです。
いきなり大人と同じ市販のパスタを与えるよりは、赤ちゃん用に大きさや原材料が配慮された食材を使うと、赤ちゃんの身体の負担もなくなりママやパパも安心できます。

かぼちゃのクリームパスタ

かぼちゃのクリームパスタ

出典:https://recipe.rakuten.co.jp/

準備するもの…かぼちゃ1かけ、赤ちゃん用のマカロニ75グラム、ベビーフードのホワイトソース1包

  1. かぼちゃはあらかじめレンジの茹で野菜機能を使って、やわらかくし、皮をとりのぞく。黄色の部分をフォークでほぐすか、4mm角程度の大きさに切る。
  2. 赤ちゃん用のマカロニを茹でる。
  3. ベビーフードのホワイトソースを鍋に分量のお湯でとき、1と2を入れコトコト煮たらできあがり。

ミートソースパスタ

ミートソースパスタ

出典:https://cookpad.com/

準備するもの…豚の赤身ひき肉20グラム、トマト2分の1個、玉ねぎ8分の1個、赤ちゃん用のマカロニ75グラム、赤ちゃん用のとろみのもと1包

  1. トマトは皮をむいて種をとりのぞく。玉ねぎはみじん切りにする。
  2. 鍋にひき肉、1の野菜、ひたひたになるくらいの水を入れ、中火にかける。焦げないようにゆっくり煮込みましょう。
  3. マカロニを別鍋に入れて茹でておく。
  4. 2は、水分が半分程度になるまで煮詰め、赤ちゃん用のとろみをつけてできあがり。
  5. 3のマカロニに4をかけて完成。

ミートソースはあまったら、保存容器に入れて冷凍しておくといつでも食べられます。

ひき肉

カミカミ期の赤ちゃんは、タンパク質源の食品として赤身肉を食べられるようになります。でも「わざわざお肉を刻むのはちょっと…」というママやパパも多いかもしれません。

そのようなときにはひき肉の出番。ひき肉は、食材と煮たり炒めたりするだけで火の通りも早く時短メニューにはぴったりの食材です。
カミカミ期に入ったすぐにも使えるひき肉を使ったメニューをご紹介します。

鶏ひき肉と小松菜のそぼろあんかけ

鶏ひき肉と小松菜のそぼろあんかけ

出典:https://baby-calendar.jp/

準備するもの…鶏ひき肉15グラム、小松菜の葉1枚、赤ちゃん用の和風スープのもと1包、赤ちゃん用のとろみのもと1包

  1. 小松菜はみじん切りに刻んでおく。
  2. ひき肉と、1の野菜、和風スープを鍋に入れ火にかける。
  3. 肉に完全に火が通ったら赤ちゃん用のとろみのもとをかけて完成。

小松菜は白菜に替えたり、にんじんを入れたりして彩りを加えてもOKです。

玉ねぎとひき肉のスープ

玉ねぎとひき肉のスープ

出典:https://chiik.jp/

準備するもの…玉ねぎのみじん切り10グラム、豚や牛の赤身ひき肉10グラム、赤ちゃん用の野菜スープのもと1包、赤ちゃん用のとろみのもと少々(必要に応じて)

  1. 鍋に野菜とひき肉、野菜スープを入れ火にかける。
  2. 玉ねぎがくたくたになり、肉にも完全に火がとおったら完成。
  3. ごぞごぞして食べづらいようなら、軽くとろみをつける。

この時期におすすめの市販離乳食

カミカミ期を迎える赤ちゃんは、少しずつ離乳食に興味を持ち、手を出すようにもなります。
ママやパパがスプーンで与える前に、すでにおかずをわしづかみ…という事態に陥ることも!
片付けが増えるため、ママやパパはちょっと困ることになりますが、これは「自分で食べてみたい」という欲求の表れでもあります。
そんな手づかみで食べたい赤ちゃんの欲求を満たす食材が、ベビーフードの中にも存在します。
この時期に特におすすめしたい、市販の離乳食材についてご紹介します。

赤ちゃん用のホットケーキミックス

離乳食後期になるまで、ママやパパはいろいろな食材で頑張って離乳食を作ってきたのではないでしょうか。1歳以降の完了期に向かって、そんなママやパパを少し楽にしてくれるのがホットケーキミックスの存在です。

赤ちゃん専用のミックスは、麦芽糖を使うなど原材料に配慮してあるので安心して使うことができます。ニンジンのすりおろしを混ぜたり、茹でたホウレンソウのみじん切りを混ぜたりすれば、野菜も一緒に摂ることができ栄養も満点です。

今は、プレーンの味だけではなく野菜がはじめから混ざっているもの、米粉を使っているものもあります。用途に応じて選ぶこともできるのでおすすめです。

和光堂 赤ちゃんのやさしいホットケーキミックス

ピジョン お米のパンケーキ

ぜひ手に持って食べさせてあげましょう。

赤ちゃんのふりかけ

やわらかいご飯程度の固さまで食べられるようになるカミカミ期の赤ちゃん。

いつもおいしく離乳食が進めばいいのですが、ときには「白いご飯ばかりで、ちょっと飽きてしまったかも…」「食欲がないのかな…」ということもあるでしょう。
こんなときは赤ちゃん用のふりかけで、味に変化をつけるという方法もおすすめです。
普段なかなか手が出ない小魚や海藻類と野菜を一緒に摂ることができます。

ピジョン お野菜ふりかけ いわし/海藻

お野菜ふりかけは、肉そぼろやしらすといったバージョンも販売されています。
ぜひ赤ちゃんが気に入りそうなふりかけを用意してあげてください。
小さいおにぎりにして、手づかみで食べられるようにすることもできます。

パウチ状のおかず

毎日やることがいっぱいのママやパパ。「主食は冷凍のものがあるけれど、おかずがない!」という場合もあるかもしれません。
こんな時に便利なのがパウチ状のおかずです。

普段は育児や仕事で忙しく、なかなか手がでないような凝ったおかずも、パウチなら簡単に用意してあげることができます。

和光堂 グーグーキッチン

キューピー ハッピーレシピ

何種類かお家に常備して、ママやパパの強力なサポーターとして利用してみてはいかがでしょうか。

離乳食後期に入ったら手づかみ食べも取り入れて

離乳食後期に食べられるようになる食材や固さ・形態、おすすめのレシピについてご紹介しました。赤ちゃんが順調に離乳食を食べてくれるときは問題ないのですが、「ちょっと食べたくないおかずなのかな」「今は遊びたいのかな」という時もあり、思うようにいかない場合もあるでしょう。

ホットケーキなどの形態にして手づかみ食べで興味を引く、レトルトを使ってこれまでとは違うメニューを取り入れてみるなどを試しながら、ぜひ少しでも楽しくおいしく離乳食を進められるといいですね。

離乳食の完了期まではもうすぐです。いろいろな趣向を凝らして、離乳食準備を気楽に行いましょう。