共働き夫婦が抱える子育ての悩み。お互いが仕事と子育てを両立させる方法

共働き夫婦が抱える子育ての悩み。お互いが仕事と子育てを両立させる方法子育て

60%を超えると言われている共働き家庭。
その背景には所得の減少や物価の高騰、そして大学の進学費用の高額化、将来への不安など様々が要因があります。

そんな共働き世帯の夫婦が抱える悩みのひとつが、子育て。

子どもと積極的にコミュニケーションを取りたいと思っていても、なかなか思ったようにいかず子どもに対して申し訳なさを感じているパパママは多いのではないでしょうか。

そんな共働き世帯のパパママが、仕事と子育てを上手に両立させる方法を共働きのメリットデメリットから詳しく解説していきます!

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共働き夫婦が増えている現代

共働き夫婦が増えている現代

約20年以上前から共働き世帯が専業主婦のいる世帯が上回り、最近では共働き世帯は決して珍しい存在ではなくなりました。
昔のような「結婚すれば女性は家庭に入って家を守る」という考えは、薄れてきているのが現実です。

共働きをする理由の多くに“家計の足し”や“所得の減少”が挙げられていますが、最近では“自分のやりたい事をするため”という理由や“専業である事への罪悪感”という理由も挙がってきています。

共働きによって女性側の負担が大きくなっている現実

共働き世帯が増え始めた昭和55年より前は、「女性は家庭に入って家事や育児に専念し、男性は働き家計を支える」という考えが当たり前ではありましたが、現代は違います。
専業か共働きかを選択できるようになり、女性も自分が築いてきたキャリアを結婚・出産によって諦める必要がなくなりました。

しかしまだまだ企業側や昭和を生きてきた世代からの全体的な価値観や認知は変わらず、「共働きへの考え方」という時代の変化や共働きをしている女性の価値観との大きいズレが生じているのが現実です。
そのため、「精神的に非常に働きづらい」と考えている共働き世帯の女性は決して少なくありません。

“共働きなのに家事も育児も全部女性”という厳しい状況

共働き世帯の女性に最も必要なのは、周囲の理解です。
時代は働く女性を受け入れているにも関わらず、「女は家事と育児をするもの」という認識が夫や義実家などで定着したままである環境が多く残っているのが現実。
そのため、妻側は常に肩身の狭い思いをしているだけでなく、生活において大きな負担を強いられる事になるのです。

仕事から帰り、家族のご飯を作り子どもをお風呂に入れて寝かしつけ、そして後片付け…そして休日も平日にできない家事や子育てで潰れてしまい、休む暇などありません。

“年収が夫より低いから家事も育児も全部女性”というケースもありますが、子どもが保育園に通っている場合は保育園から度々呼び出しがかかりその分大幅に減給…という事も多々あるため、決してイーブンにはなりません。
共働きの子育てにおいて最も必要なのは、「トータルの負担がイーブンであること」なのです。

共働き世帯のメリット

“トータルの負担がイーブンであること”が子どもをもつ共働き夫婦が上手に生活していく秘訣ではありますが、これは決して簡単なことではありません。
「共働きに対する時代に沿った価値観」を共有することから始めなければならないこともあることでしょう。

ですが、共働きには大きなメリットがあります。
この大きなメリットは、子育て中の共働き世帯の悩みを解決する大きな鍵にもなります。

夫の経済的負担が軽くなる・世帯年収が増える

夫の経済的負担が軽くなる・世帯年収が増える

子育て中の共働き世帯にとって経済的負担の減少や世帯年収の増加は最も大きいメリットなのではないでしょうか。

子どものために…と一戸建てを検討している場合も、共働きの場合は安心です。
審査も通りやすく、プレッシャーや責任感も少ない点も嬉しいですね。
また、もしどちらかが病気や入院をした場合も収入がゼロになることがないため、“もしも”の時に安心です。

経済的だけでなく、精神的な安心感・安定感を得られるのは共働きの大きなメリットであり、強みですよね。

子どもが希望する教育を受けさせることができる

子どもが希望する教育を受けさせることができる

出典:https://jmty.jp/

子どもの夢を全力で応援することができるのは、パパとママの特権ですよね。
しかし、ここで経済的に切迫している状況で子どもの進みたい進路に進ませてあげられないかもしれない…となると、やはり大変です。

子どもの夢をお金が理由で諦めさせたくない…そう思いながら子育てしているパパママは多いのではないでしょうか

共働き世帯の場合は、子どもの教育にかけられる資金が増えます。
そのため、子どもが自分から「したい!」と言ってきた習い事に通わせることもできますし、子どもが進みたい進路に進ませてあげることもできます。

大学の入学金や授業料なども年々増加していますが、子どもが大学進学を望んでいる場合でも、そう難しくはないのではないでしょうか。

充実感を感じることができる

充実感を感じることができる

出典:https://offer.able.co.jp/

世帯収入が増える点や、教育資金が増えるという点以外に、パパやママ自身の“毎日の充実感”というメリットがあります。
特に子どもが幼い場合は、子どものお世話をしていると一日中家に籠っていることも多々あります。

そうしているうちに一日中ルームウェアのままだったりメイクしないまま過ごす日々を送るようになったり、行き詰まった気持ちでストレスが溜まってしまうことも少なくありません。
しかし育児と仕事を両立している共働き世帯の場合は、日常にメリハリがつく為、こういった悩みは大きくなりすぎません。

共働きのデメリット

経済的に安定しやすく、精神面でも充実感が得られる共働きですが、子育てに関する悩みを持っている共働き世帯は少なくありません。

仕事と子育ての両立が難しい

仕事と子育ての両立が難しい

出典:https://mynavi-ms.jp/

幼稚園や保育園に通っている幼い子どもがいる場合は、仕事と子育ての両立が難しく大きなストレスになる可能性があります。

出勤前は元気だった子どもが突然熱を出したり怪我をしたりと、急な呼び出しがあった場合は仕事を早退しなければなりません。
早退しなければならない状態であっても、会社としては人手が足りていないケースも多く早退する事を渋ることもあります。

時には先輩や上司から心無い言葉をかけられて傷ついてしまう事や、子どもが病気の時は仕事から帰ってきてからはずっと子どもに付きっきりになってしまう為、体力面でも精神面でも辛く感じる事が増えます。

「会社に迷惑をかけている」という罪悪感に苛まれるケースも少なくありません。

子どもと接する時間が少ない

子どもと接する時間が少ない

出典:https://isansouzoku-guide.jp/

共働きの場合はどうしても子どもと接する時間が短くなってしまいます。
休日には子どもと目いっぱい遊ぶようにしていても、フォローできているのか不安になることも。

ママ友が「子どもが初めてしゃべった!」と喜んでいても、我が子が初めてしゃべったのが保育園で一番に聞けなかった…と嘆くパパママは少なくありません。
このように、仕事中に保育園や実家などに預けているパパママは、どうしても我が子の成長を一番に見ることができず悩む事もあります。

子どもが充実した暮らしをしていけるように…と働いているのに、子どもと接する時間が少なくなってしまい、愛情が伝えられているか不安になっている共働きのパパママはとても多いのです。

共働きの悩み解消方法

金銭面で安定している分、子育てでの悩みが大きい共働き世帯。
メリットもデメリットもありますが、共働きの悩みを解決するにはデメリットをメリットに近づける事、そして“負担”と“ストレス”を抱えすぎないことが重要です。

仕事も子育ても頑張るパパママの悩みを解決するのは、決して難しいことではありません。

パパママどちらも子育てと家事に参加した上で金銭的に解決

パパママどちらも子育てと家事に参加した上で金銭的に解決

一日の仕事を終えて帰宅し、そこから家事に育児…と息をつく暇もない共働き世帯が多い現代。
子どもに割く時間がない、家事をする時間がない、そして自分の睡眠時間が少ない…共働き世帯の多くが「時間」に悩んでいるのです。

限られた時間の中で家事と子育てをするのは非常に困難です。

これを解決するにはまず、パパママ2人が子育てと家事に日常的に参加する事が重要です。
手伝うのではなく、「日常的に参加する」ということが大事です。家事の担当を決めておくとお互いやりやすくなるため、おすすめです。

その上で、洗濯は乾燥まで行ってくれる洗濯機を購入したり、食器洗浄乾燥機などを購入してみるのも良いですね。
日常的に電化製品に頼るのは気が引ける場合は、週末や休日だけ頼ってみてはいかがでしょうか。

時間が確保できるようになるだけで、家の雰囲気もパパママ自身のメンタルも大きく違うはずですよ♪

「ながら」で子どもと会話する時間を

「ながら」で子どもと会話する時間を

子どもとの時間をしっかりと作りたいと思っていても、時間に追われながらの生活では子どもが話しかけてきたり甘えてきた時に思ったように返事ができなくなってしまいがちです。

そんな時は、「ながら」で子どもとコミュニケーションを取ってみましょう。

お風呂に入っている時間や、寝かしつけの時間を「目いっぱい甘えさせる時間」にしたり、食器を洗っている時や洗濯を畳んでいる間を「ちょっと話す時間」にしてみたり。
それを決めることによって、子どもは「今は話して良い時間、甘えて良い時間」と認識するようになるため、子ども自身の心の安定に繋がります。

子どもとの会話の時間は、二人きりで静かな時間にしなければならないという事はありません。
たとえ「ながら」であっても、親子の会話をしないよりずっと良いのです。

子どもにとって自宅は「自分の世界の中心」。
大好きな両親が話を聞いてくれる、ということが子どもにとっての大きなプラスになります。

まとめ

共働き世帯は、昔に比べて理解されやすくなってきつつありますが、まだまだ認識が浅く社会とのギャップを感じてしまう事も多いですよね。
そしてパパママに対して心無い言葉をかけてくる昭和を生きてきた先輩たちに心が抉られるような思いをしている人も多いのではないでしょうか。

夫婦で仕事をしながら家の事をして、子どもを一生懸命育てるというのは非常に難しいのですが、とても素敵な事です。

頑張っている両親の背中を見て育つ子どもは、とてもたくましく人の気持ちを考えられる子に育つことでしょう。
子どもの前で笑顔を失ってしまうほどまで頑張りすぎず、自分そして家族の為の「ベスト」を見つけてくださいね。