戌の日に安産祈願、由来やマナーを理解して正しくお参りしよう!

戌の日に安産祈願、由来やマナーを理解して正しくお参りしよう!子育て
PR

戌の日とは?

戌の日とは?

出典:https://feature.cozre.jp/

戌、と聞くとまず干支を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
戌の日の“戌”とはまさに干支のこと。
十二支は年だけでなく、実は日にも充てられているのです。

戌の日は12日に一度めぐってくるため、月に2回~3回ほどあるという事になります。

安産祈願はいつ行く?なぜ戌の日なの?

安産祈願は昔から基本的に暦上の「戌の日」に行くとされています。
しかし、安産祈願は一般的にいつでもできるものです。
ではなぜ“戌の日”に行われるのでしょうか?

その理由は名前の通り、「戌(いぬ)」にあります。
戌の元となる“犬”は一度の出産で多くの子供を産み、他の動物よりもお産がきわめて軽い事から、この戌の日に安産祈願をすることで母子ともに無事に出産ができるという由来があるのです。

現在はママ自身の体調や、赤ちゃんの状態、そしてお腹の張り具合などで日程をずらす事もあり、必ずしも戌の日に安産祈願をしなければならないという事はありませんが、戌の日に安産祈願ができたらとても理想的ですね。

2020年の戌の日はいつ?

ひと月に2回~3回程度ある戌の日。ママと赤ちゃんの体調を考慮した上で、なるべく戌の日に安産祈願に行きたい所ですが、2020年の戌の日は一体いつなのでしょうか?

2020年戌の日カレンダー

日にち
1月8日(水)、20日(月)
2月1日(土)、13日(木)、25日(火)
3月8日(日)、20日(金曜日・祝日)
4月1日(水)、13日(月)、25日(火)
5月7日(木)、19日(火)、31日(日)
6月12日(金)、24日(水)
7月6日(月)、18日(土)、30日(木)
8月11日(火)、23日(日)
9月4日(金)、16日(水)、28日(月)
10月10日(土)、22日(木)
11月3日(火・祝日)、15日(日)、27日(金)
12月9日(水)、21日(月)

この戌の日カレンダーを参考に、ママと赤ちゃんの体調を考慮した上でぜひ安産祈願に行ってみてくださいね。

安産祈願にはどんな服装で行くの?

安産祈願にはどんな服装で行くの?

出典:https://toplog.jp/

安産祈願は神社やお寺で行うものですが、やはり気になるのは服装なのではないでしょうか?
確かに戌の日の安産祈願は由緒ある行事ではありますが、かしこまりすぎる必要もありません。

安定期に入る頃とはいえ、妊娠5ヶ月頃はやはり少しずつお腹が大きくなり始める頃。
安産祈願用にフォーマルな装いが良いのでは…と購入を検討している人も多いかもしれませんね。
しかし、安産祈願は「母子の健康と安産をお祈りする」というもの。

フォーマルな服装をしていって、祈祷の最中に気分が悪くなってしまったりお腹が苦しくなってしまっては元も子もありません。

もちろんジャージやルームウェアのような服装で行くのは適していませんが、普段神社やお寺にお詣りに行く時のようなある程度きちんとした服装であれば大丈夫ですよ♪

腹帯と妊婦帯、どっちがいいの?違いは?

戌の日の安産祈願には、腹帯や妊婦帯を持っていき、お祓いや祈祷をしてもらいます。
場所によっては神社やお寺側が用意している場合や、決まっているものをその場で購入するケース、祈祷中にママが巻くケースも存在します。

どのようにすべきかは、安産祈願をお願いする神社やお寺に予め確認しておくと安心です。

戌の日の安産祈願以降は、お祓いや祈祷をしてもらった腹帯や妊婦帯を巻いて過ごしますが、腹帯と妊婦帯…どちらが良いのか、その違いは何なのか不思議に思っているママも多いのではないでしょうか?

腹帯は「さらし」のこと

腹帯は「さらし」のこと

出典:https://www.hibiyakadan.com/

腹帯というのは、お祭りなどで身に着けることでよく知られている「さらし」タイプの帯を指します。
伝統が深く、由緒ある神社やお寺などの場合はこのさらしタイプの腹帯を指定されたり、その場で購入するケースがあります。

昔から使われているタイプの帯ではありますが、さらしは非常に長い帯であるため、うまく装着できなかったり身に着けている間ズレてきてしまうケース、そして着脱に時間と手間がかかったりお手入れが大変というデメリットがあります。

このような理由から現代では、普段身に着ける帯としてはあまり人気の高いものではありません。

腹巻タイプやサポートベルトタイプが人気

腹巻タイプやサポートベルトタイプが人気

出典:https://192abc.com/

腹帯はさらしを指しますが、「妊婦帯」は腹帯のデメリットを解消し、使い勝手が良くなった帯を指します。

この妊婦帯にはすっぽりとお腹を覆ってくれる腹巻タイプ、パンツと一体化しサポートに長けているパンツタイプ、締め付け具合を調節できるサポートベルトタイプ、産後の骨盤ケアにも使える骨盤ベルトタイプなどがあります。

腹巻タイプは締め付けが少なく、着脱が簡単なため初めて妊婦帯を使う人に人気の妊婦帯です。
また、自分でしっくりくる締め付け具合で身に着けられるサポートベルトタイプも人気です。

骨盤ベルトタイプは、出産によって緩み歪んでしまいがちな骨盤をケアしてくれるため、産後の骨盤ケアも兼ねて使いたい人にオススメです。
それぞれメリットがあるため、自分に合ったものを選びましょう。

おすすめの妊婦帯


戌の日の参拝時の初穂料は?

戌の日の参拝時の初穂料は?

出典:https://docoic.com/

安産祈願に行く際には、腹帯や妊婦帯の持ち込みがOKな場合は祈祷をお願いする腹帯や妊婦帯を持参していきますが、その他に“初穂料”を持参しなければなりません。

“初穂料”というのは、「神様に奉納するお金」を指します。

神社やお寺によっては「お気持ちで結構です」と言ってくれるケースもありますが、一般的には5000円~10000円程度が相場です。

金額が予め決まっている神社やお寺もありますので、予め神社やお寺に確認しておくと安心ですね。

初穂料は現金をそのまま持っていくのではなく、赤と白の蝶結びの水引ののし袋に包んで渡しましょう。
表書きには「初穂料」と書き、水引の下段には夫婦の姓もしくは夫婦の姓名を連名で書くのがマナーです。

中袋の表には「金 伍阡円」「金 壱萬円」というように“大字”で金額を記入し、裏には住所と名前を夫婦連名で書いたら準備はOKです。

戌の日の安産祈願前にしておきたいことは?

段々と重くなっていくママのお腹。変化していく身体や体調と葛藤しながらお仕事を続けているママも多いのではないでしょうか。
妊娠中に普段通りの生活を送ることは、簡単なことではありません。
ましてその間に戌の日の安産祈願の準備となると、思わずため息が出てしまいますね。

しかし、事前準備はそんなに大変ではありません。安心してくださいね♪

安産祈願の前にしておきたいのは主に2つです。
まず、腹帯もしくは妊婦帯と初穂料を準備すること。腹帯や妊婦帯は両親がプレゼントしてくれるケースもあるため、それぞれの両親と相談してみましょう。

そして2つ目は、“安産祈願に行く神社やお寺への問い合わせ”です。
毎日祈祷を行っていて予約が不要なケースもありますが、予め予約が必要な神社やお寺もあります。
予約が必要かどうか、腹帯や妊婦帯は持ち込みで良いのか、そして多胎妊娠の場合は初穂料に変更が必要かどうかを確認しましょう。

車で祈祷に行く場合は、駐車場の場所も確認しておくとスムーズです。
基本的に直接神社やお寺に行く必要はありませんので、まずはHPを確認するか電話などで確認を行ってくださいね!

安産祈願参拝時の流れ

安産祈願の準備をしたら、あとは神社やお寺に行く日を指折り数えるだけですね♪
しかし初めて安産祈願をする人にとっては、歴史のある行事に緊張はつきもの。

決してかまえすぎる必要はありませんが、参拝時の流れを知っておくと安心です。

安産祈願参拝時の流れ

出典:https://hikawa-n.or.jp/

  1. 神社やお寺で予約している場合は指定された時間の10分までに伺い、そうでない場合は祈祷を行っている時間内に伺います。
  2. 社務所で初穂料を納め、受付を済ませましょう。腹帯や妊婦帯を持参している場合は受付時に渡します。
  3. 祈祷の順番が来るまで待合室で待ち、妊婦帯を身に着けて祈祷を受ける場合はこの時間に身に着けます。準備が完了し、呼ばれたら本殿まで移動します。
  4. 本殿に到着したら座り、祈祷が始まります。神社やお寺によりますが、祈祷の時間は15分~20分程度です。冬は床が冷たいことがありますので、祈祷中に身体が冷えないように工夫してくださいね。
  5. 祈祷終わったら、祈祷が済んだ腹帯・妊婦帯、お守りやお札、など安産に謂れのあるものを受けとり終了です。この時にお神酒を頂戴するシーンがある場所もありますが、妊娠中のため飲むふりだけしましょう。

戌の日が大安にあたる場合や有名な神社・お寺で祈祷を行う場合は混雑する可能性があります。
時間に余裕を持って伺うようにするとトラブルがなくて安心ですよ♪

安産祈願で有名な神社

ここからは、安産祈願で有名な神社を地方別にいくつかご紹介していきます。これから安産祈願を控えているママは、ぜひ参考にしてくださいね。

東北地方

【秋田県:唐松神社】

【秋田県:唐松神社】

出典:https://www.travel.co.jp

女性の生涯を守る「女一代守神」である神功皇后、香具土神、登美夜毘売命の三柱が祀られている歴史の長い神社。
唐松神社は安産と子授けの神として古くから親しまれています。

関東地方

【東京都:水天宮】

【東京都:水天宮】

出典:https://blog.goo.ne.jp/

安産祈願で有名な神社といえば、水天宮。東京で出産を控えているママに非常に人気の安産祈願神社です。
水天宮には古くから安産や子供を授けてくれることで深く信仰されている神様がおり、平日休日問わず子供連れや妊婦さんで賑わっています。

【千葉県:諏訪神社】

【千葉県:諏訪神社】

出典:http://www.matarie.com/

平安時代に創建され、歴史のある諏訪神社。昔から子供の成長・安産の神様として名高く、安産祈願だけでなく七五三参りの神社としても人気です。

北陸地方

【新潟県:白山神社】

【新潟県:白山神社】

出典:https://xn--49ss90d72c224b.net/

新潟の中でも安産祈願として非常に名高い白山神社。
菊理媛大神という女神が祀られており、安産や子授けなどにご利益があると言われています。
安産に関係するものが白山神社にはたくさんあるため、余裕がある人は白山神社内を見て回ってみてはいかがでしょうか?

東海地方

【岐阜県:大垣子安神社】

【岐阜県:大垣子安神社】

出典:https://xn--49ss90d72c224b.net/

主祭神である神功皇后は、臨月という身重な状態にも関わらず自ら戦に出陣し見事に勝利、そして出産を終えたことから、安産のご利益があると親しまれています。

関西地方

【大阪府:常光円満寺】

【大阪府:常光円満寺】

出典:https://www.facebook.com/

毎日安産祈願を行っている常光円満寺は、個別で安産祈願をしてくれるだけでなく、悪阻というものは赤ちゃんが元気な証拠であるという心でママやお腹の赤ちゃんに寄り添ってくれるお寺です。
安産祈願が初めてのママもそうでないママも安心できるお寺ですよ♪

【京都府:敷地神社】

【京都府:敷地神社】

出典:https://powerspot-jinja.net/

安産祈願に参拝した人が、出産後にお礼のメッセージを書いたものが敷地内に多くかけられているのが特徴的な敷地神社。
妊娠9ヶ月の9の日に伺うと、安産と授乳祈願を兼ねた甘酒を授けてもらえるのも特徴的です。

中国・四国地方

【広島県:広島東照宮】

【広島県:広島東照宮】

出典:https://xn--49ss90d72c224b.net/

安産祈願の神社として有名な広島東照宮。
ここには徳川家康をご神祭として祀っており、安産祈願の祈祷が3種類あるのが特徴的です。

【香川県:金倉寺】

【香川県:金倉寺】

出典:https://nanairo.jp/

鬼子母神様とも呼ばれている、香川県の金倉寺。
昔から子供や女性の守り神として信仰があり、親しまれています。形式にこだわらず、気軽に祈祷に行ける工夫がされており、ママへの配慮が感じられます。

九州地方

【福岡県:水天宮】

【福岡県:水天宮】

出典:https://papanohibilog.blogspot.com/

東京の水天宮も安産祈願として有名ですが、元々はこの福岡県久留米市の水天宮が総本宮です。
祈祷後に安産御守と親子御守を授けていただけるだけでなく、遠方で参拝できない人でも通信祈願を行ってもらえます。

まとめ

安産祈願は、初めてでもそうでなくても緊張してしまうもの。
しかし大事な行事である反面、“こうしなければならない”というしきたりや取り決めがあるわけではありません。

安産祈願は形式的なものではなく、あくまでママと赤ちゃんの為に行うもの。
ママ自身の気持ちと体調が一番重要なのです。

ママと赤ちゃんに無理のないように、安産祈願を行ってくださいね。