生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴
赤ちゃんは生後2カ月を迎えると、どの程度体重や身長が増え、どのようなことができるようになるのでしょうか。
体重、身長の平均
生後2カ月の赤ちゃんの平均的な体重と身長の値を、母子健康手帳に記載されている成長曲線で見てみましょう。
生後2カ月の男の子
体重:平均 約5.5キログラム
身長:平均 約62センチメートル
生後2カ月の女の子
体重:平均 約5キログラム
身長:平均 約56センチメートル
こちらの数値はあくまで平均値です。赤ちゃんの成長には個人差があるものですが、生まれたときに比べると、身長が6~10センチ近く伸びる子、体重も2キログラム近く増える子なども出てきます。
ママやパパは抱っこをすると徐々に赤ちゃんが重くなって、成長を実感するのではないでしょうか。
生後2カ月の赤ちゃんの特徴1:ハンドリガードが始まる子も
生後2カ月を迎えるとだんだんと視力もあがるため周りを見渡したり、指や手をお口に持って行ったりができるようになります。
手足の動かし方も上手になるので、「ハンドリガード」と呼ばれる自分自身の手をじっと見つめたり、両手を合わせてもみもみしたりする姿も見られるようになります。
赤ちゃんの小さな手を体の前で合わせる姿は、なんとも言えずかわいらしいですね。
生後2カ月の赤ちゃんの特徴2:徐々に笑ったり声を出したりするように
身体を動かす力が増すので、ママやパパの声のする方を向くことなどもできるようになります。
あやすとにこっと明らかに笑ったり、喃語(なんご)と呼ばれる「あー」「うー」という声も聞かれたりします。
喃語は声を出すことで音を確認する、赤ちゃんにとって必要な動作です。
ママやパパはどんどん話しかけたりお返事したりして、言葉の発達を手助けしてあげましょう。
生後2カ月の赤ちゃんの特徴3:満腹感を覚えて自分から乳首を離すことも
生後2カ月頃の赤ちゃんは、胃の大きさもだいぶ成長します。
1回に飲む量も増えるので、授乳の間隔がだんだん空くようになっていきます。
飲み方も上手になるため、赤ちゃん自らおっぱいやミルクから顔を離すこともあります。
ママは赤ちゃんの様子を見ながら、「あ、おっぱい終わりかな?」と気づくこともできるようになります。
生後2ヶ月の赤ちゃんの育児の悩みと対策
徐々に育児のペースに慣れて子育てが板についてくるママやパパですが、生後2カ月で新たに抱える悩みも。どう対処するのがおすすめか、項目別にそのポイントをご紹介します。
おっぱいやミルク
おっぱいやミルクを飲むことが上手になってくるのは、生後2カ月の頃です。
前述のとおりで、成長にともなって満腹感も覚えてくれるようになります。
ただ、まだまだおっぱいが欲しいこの時期の赤ちゃん。ぜひ欲しがるときはお口に含ませて、赤ちゃんを安心させてあげましょう。
あくまで授乳は赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切ですが、だんだんとママは度重なる授乳で腕が疲れてくるのもこの時期です。
赤ちゃんの身体もだいぶしっかりするので、授乳用のクッションを活用して、赤ちゃんを載せて授乳をしてみてはいかがでしょうか。
クッションが赤ちゃんを支えてくれるので、ママは半分ほどの力で赤ちゃんを抱っこすることができますし、頭の方向を変えるときもクッション上でくるっと回すことができ、とても便利です。
排せつ
満腹感を覚えると、ある程度まとめて寝てくれるようになる生後2カ月頃の赤ちゃんです。
「生後まもなくは、あんなに細かい間隔で起きるたびにおむつ替えをしていたのに、寝ている時間が長くてなかなかおむつ替えができない…」と心配になるママやパパもいらっしゃるかもしれません。
おむつは、寝ている赤ちゃんを起こして替える必要はなく、起きている時間にこまめに替えてあげればOKです。
ですが、赤ちゃんによっては湿疹がひどい、かぶれが心配など、おしりの状態が気になるときもあるでしょう。
そのようなときは、なるべく静かにおむつを取り替えてみてください。
いっぱい飲むようになれば、排せつの量も増えます。おしりを清潔に保って、おむつかぶれを予防しましょう。
睡眠
生後2カ月頃になると、だんだん昼夜の区別がつくようになります。
赤ちゃんは明るさにも反応するため、夜寝る時はお部屋の明かりを落としたり、朝が来た時にはカーテンを開けて日光が差し込むようにしたりすると、赤ちゃんでも生活のリズムがつかみやすくなります。
「気付いたら5時間くらい続けて寝てくれた!」ということにもなり、ママやパパはうれしい悲鳴をあげてしまうかもしれませんが、今のうちから睡眠がとれる環境づくりをして、規則正しい生活習慣に導いてあげられるといいですね。
お風呂
2カ月頃の赤ちゃんの皮膚はまだ薄く、新陳代謝も盛んです。
このため、皮脂分泌が原因で鼻の上などに点々ができる乳児脂漏性湿疹、乳児湿疹ができやすくなります。
体調に問題がないなら、お風呂はできるだけ1日1回入って、お風呂後のスキンケアもしてあげてください。
赤ちゃん用のローションなどは種類も豊富に出回っています。
なるべく添加物のない自然な素材でできたものを取り入れ、赤ちゃんの肌を優しく守りましょう。
外出
昼夜の区別がつくようになるきっかけのひとつに、外出があります。
外気浴をすることで、赤ちゃんもお外の世界から刺激をうけ、日中は興味津々。お昼寝の時間帯に長めに寝てくれるなど生活リズムが整いやすくなります。
生後2カ月の赤ちゃんには自然の中での散歩がおすすめ。
まだ砂場に腰を下ろしたり、遊具に乗ったりできるまでは時間が必要ですが、鳥の声に耳を澄ましたり、木々の葉が風で揺れるのを目で追ったりすることで、赤ちゃんの五感はじゅうぶん刺激されます。
お天気の良いときにはぜひ少しでもお外に出て、見るもの聞こえるものについて、赤ちゃんにいっぱい話しかけてあげましょう。
乳児健診と予防接種
多くの自治体の乳児健診は、生後3カ月頃に実施される旨案内が送られてきますが、もしも日々赤ちゃんと接する中で心配なことや、子育てで悩んでいることがあれば、健診前でも小児科などに相談に行きましょう。
特に初めてのお子さんの場合は、排せつのことや授乳のことなど、これで大丈夫なのかどうかが大変気にかかるのではないでしょうか。
赤ちゃんの身体的な面でも不安に思う点があれば、気後れすることなくかかりつけ医にぜひお話ししてみてください。
予防接種はいよいよデビューが近づくときです。
赤ちゃんの体調が第一ですが、できれば暖かい日や時間帯をねらって、楽に外出できるときに予防接種を受けると、ママも赤ちゃんも楽におでかけができます。
予防接種が始まると、ママは少し気持ちがバタバタするかもしれませんが、落ち着いて1つ1つクリアしていきましょう。
兄弟がいる育児の場合は、風邪などの病気に初めてかかることも
ご兄弟がいる場合は、風邪や胃腸炎などのウィルスを上のお子さんが持ってくることも考えられます。初めての病気は何かと気をもみますが、このようなときは早めの対処が肝心。ちょっとおかしいなと思ったなら、ぜひお姉ちゃんやお兄ちゃんのときと同様に、病院を受診してください。
「生後2カ月で病気にしてしまった」と落ち込むこともあるかもしれませんが、大丈夫です。専門家の指示を受けて、できるだけ効率的な方法で早く治してあげましょう。
愛くるしい笑顔に癒されることもたくさん!生後2カ月の頃を楽しんで
ねんねと授乳の繰り返しだった生後間もない頃に比べて、だいぶ赤ちゃんらしい表情やお声がついてくるのがこの時期。
1人でおててで遊んでみたり、お口に持って行ったり、はたまた「うー。わー。」とお話ししてみたりと、赤ちゃんの行動もどんどん進歩していきます。
ママやパパはそんな赤ちゃんに精いっぱい応えてあげてください。
いないいないばあや、抱っこ、お返事は赤ちゃんの成長をどんどん手助けすることにつながります。
いっぱいコミュニケーションをとって、赤ちゃんの心も今のうちから育んであげましょう。