栄養士は食品を扱う一般企業から病院、高齢者施設、学校、スポーツの現場まで様々な職場で活躍できる職業です。
そんな栄養士として就職・転職を考える時「栄養士ってどんな風に働くんだろう?」「自分でも栄養士として転職できるのかな…」と疑問や不安を感じることがありますよね。
今回は、雇用形態や職場、勤務時間など「栄養士」の働き方についてまとめて解説します。ぜひ就職・転職で迷った時の参考にしてみてください。
今から栄養士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
栄養士の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
栄養士の働き方は様々
同じ栄養士であっても、人によって働き方は様々です。例えば、フルタイムの正社員としてバリバリ働いている方もいれば、子育てや介護のすき間時間を活かしてパートスタッフとして勤務する方もいます。
栄養士はあらゆる企業・機関で必要とされている職業であり、勤務先ごとに業務内容や勤務時間にも差が出るでしょう。
栄養士の働き方は勤務先の方針や勤務形態に大きく左右されますので、事前に職場の雰囲気や雇用条件をよく確認のうえ、転職先を決めたいですね!
勤務形態の違い
ここでは、栄養士の勤務形態についてもっと詳しく見ていきましょう!
正社員
正社員の栄養士として働くメリットは、給与や待遇面での安定性です。責任のある業務を任される機会も多く、高い知識と技術を活かして働くことができます。
ただし栄養士の配置人数が少ない職場では、一人に任される仕事量が多くなりがちなので注意しましょう。
派遣社員
派遣会社に登録することで、派遣社員の栄養士として働くことも可能です。派遣社員は、正社員で働くことができない事情がある場合に、自分の希望や都合に合わせて働きやすいことがメリットです。
また、一定の契約期間が決められているため、いくつもの職場で経験を積むことができます。ただし、雇用の安定性や待遇面では正社員と比べて劣る場合が多いです。
パート・アルバイト
育児や介護などの事情でフルタイムで働けない場合は、パート・アルバイトの栄養士として働くのもおすすめです。
パート・アルバイトなら、子育てや家事のすき間時間を活用して効率よく働くことができます。また、正社員より仕事を見つけやすい点もメリットです。
ただし、その分給与や待遇面では正社員には及びません。また、責任ある仕事や地位を任されにくい点もデメリットといえるでしょう。
在宅・フリーランス
自由な働き方を目指すなら、在宅やフリーランスの栄養士として活動することもできます。
業務内容は、栄養指導から料理教室の主催、セミナー開催、食に関するコラム執筆まで本人の努力次第で様々です。
ただし、在宅・フリーランスは自由に仕事内容やスケジュールを決められる分、これまでの実績や人間関係を駆使しながら自力で仕事を獲得する必要があります。
職場の種類
次に、栄養士が活躍できる職場の種類についても見ていきましょう!
病院・診療所
栄養士は、病院や診療所で入院患者への食事の提供や栄養管理を行います。医師や看護師とも協力しながら、医療チームの一員としてやりがいを持って働くことが可能です。
高齢者施設
高齢化社会の中で、高齢者施設での栄養士の需要も高まっています。高齢者施設に入居している方は、一人ひとり体の機能も健康状態も違うことが特徴です。
硬い食べ物や固形物を食べられない方もいるため、きざみ食やミキサー食、季節の食べ物などを上手に取り入れながら毎日の食事を提供します。
学校
学校で働く栄養士の職種には「学校栄養職員」と「栄養教諭」の2種類があります。学校栄養職員は、献立作成や調理など給食に関わる業務全般を担当するスタッフです。
一方栄養教諭は、給食に関する業務に加えて、教員として生徒に食育指導などを行うことができます。栄養教諭を志望する場合は、栄養士資格の他に栄養教諭の免許が必要です。
行政機関
都道府県庁や保健所といった行政機関に勤務する栄養士もいます。行政機関でのおもな業務は、地域住民への栄養指導や栄養相談、健康づくりを推進するためのイベントの開催などです。
行政機関で働く栄養士は公務員であるため、就職するには公務員試験を受験して合格する必要があります。
スポーツ関連施設
栄養士は、一流を目指すアスリートや一般のスポーツ愛好家のサポートも行います。スポーツに関わる栄養士は、スポーツチームや実業団、ジムなどに所属することが多いです。
スポーツ選手を栄養面からサポートする専門家として「公認スポーツ栄養士」という資格を取得することもできます。
研究機関
国や大学の研究機関に所属し、栄養に関する研究を続ける栄養士もいます。栄養に関する調査や実験を繰り返して結果を論文にまとめたり、栄養士志望の学生に指導を行ったりするのがおもな仕事です。
企業
栄養士は一般企業、特に食品メーカーなどに就職することも可能です。新商品を研究開発したり、安全な商品を届けるための品質管理をしたりと、実は企業でも栄養士が活躍できる場はたくさんあります。
勤務時間、残業、休日、1日のスケジュールは?
最後に、栄養士として働く場合の勤務時間や残業、休日、1日のスケジュールについても確認しておきましょう。
勤務時間は?
栄養士の勤務時間は、職場の方針によって大きく異なります。病院や高齢者施設では入所者に1日3食の食事を提供するため、朝番や遅番といったシフト制で1日8時間程度働く場合が多いでしょう。
一方、昼食のみ提供する学校や一般企業、研究機関では朝から夕方までの定時制で働ける職場もあります。
残業は多い?
栄養士の残業の有無は、勤務先の状況により異なります。例えば、栄養士が複数人雇用されている職場では、残業少なめで帰宅できる場合もあるでしょう。
ただし、管理栄養士や栄養士は担当する仕事量のわりに配置人数が少ないことも多く、職場によっては毎日数時間の残業が当たり前になっているケースもあります。
就職・転職を決める前には、希望の勤務先に勤めている栄養士の人数や残業の有無についてもよく確認しておく必要があるでしょう。
休日は?
シフト制で働く場合、休日は週2日程度不規則に取得することが多いです。また、病院や高齢者施設は休日も関係なく稼働する必要があるため、ゴールデンウィークや年末年始といった連休でも長期休暇は取りにくいでしょう。
一般企業や行政機関などに勤める場合は、土日祝や大型連休にきちんと休日を取れる場合もあります。
1日のスケジュールは?
ここでは、シフト制で働く栄養士の1日のスケジュールの例を見てみましょう。
5:30…出勤
6:00…朝食準備開始
8:00…朝食の配膳、片付け
10:30…昼食準備開始
13:30…交代スタッフへの引継ぎ、退勤
朝食の提供を担当する場合、朝は5時台から業務が始まることも珍しくありません。逆に、遅番を担当する場合は朝11時ごろにゆっくりと出勤して、20時ごろに退勤になることもあります。
自分に合う働き方を探すならまずは相談してみましょう
今回は、栄養士の働き方についてまとめて解説しました。栄養士は、働けるチャンスのある職場の種類が幅広く、選んだ転職先によって働き方は大きく異なります。
自分が働きやすい職場を見つけるには、たくさんの選択肢を考慮に入れてじっくりと検討する必要があるでしょう。また転職に迷った時は、自分一人で悩まずに信頼できる転職サイトに相談するのがおすすめですよ!
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