美容部員の給料・年収が高いブランド一覧。ビューティアドバイザーの収入事情

女性の仕事・資格
出典:https://job-medley.com/tips/detail/1129/

デパートに行ったときや、街の化粧品販売店で目にする美容部員の女性たち。ブランドコスメに囲まれて働く姿に憧れたことがある方も多いのではないでしょうか? しかし、その華やかさとは裏腹に、美容部員のお給料は安いというイメージも。実際のところはどうなのか、本記事では美容部員の仕事内容や給料などを解説していきます。

PR

女性に人気の美容部員ってどんな仕事?


ブランドによってビューティアドバイザー、ビューティカウンセラー、メイクアップアーティストなど呼び名は異なりますが、化粧品やメイクに関するお客様の悩みを解決するのが美容部員という職業です。

美容部員の仕事内容は?

出典:https://mikata.shingaku.mynavi.jp/article/25802/

美容部員の1番の仕事は、来店するお客様へのカウンセリングやアドバイスをすること。実際に肌に触れることで信頼され、ブランドのファンを作り、最適な商品を提供することができるのです。メイクやスキンケアを施すことを「タッチアップ」、質感や香りを感じていただくことを「ハンドデモ」と呼びます。また、接客や販売はもちろんのこと、売上商品管理・人材管理などのマネジメント業務からレジ・陳列・検品・棚卸しといったバッグヤード業務もあります。ブランドによっては、チラシやサンプリングなども店舗主導で行っているんです。

美容部員のやりがいって?

美容部員のやりがいは、実際にお客様の反応を見ることができること。自分を指名して来店してくれるようになったり、メイクをしたことがない若いお客様が「タッチアップ」でメイクをする楽しさを実感することに喜びを感じることができることでしょう。女性にとって、メイクは「魔法」とも称されますが、お客様にそれをかけることができるのが美容部員です。美しさや自信を手にする瞬間を見ることができるのは、何にも代えがたいやりがいとなります。

美容部員の厳しさ

ラグジュアリーブランドを取り扱っていることやスタイリッシュな社員が多くいることから、一見すると華やかにも見える美容部員の仕事ですが、もちろん厳しさもあります。1つ目は売上目標。ノルマを持つことは少なくなっていますが、販売の仕事ですから売上は意識しなければなりませんし、そのためにはリピーター作りも新規顧客獲得もいずれも必要になります。2つ目は勤務時間です。3交代のシフト制が多いですが、ショッピングモールや薬局など勤務先によって時間帯が異なります。セールや棚卸し時期以外の残業はあまりないですが、規則正しい生活はとりづらいかもしれません。

【美容部員としてキャリアステップを考えるなら、資格取得もおすすめ】
美容部員としてキャリアを伸ばすためには、スキルアップ講座に通うのも手。とはいえ自信をつけたい、周囲と差をつけたいと思ってもお金や時間に課題のある方もいるはず。そんな時に便利なのがヒューマンアカデミーでの技術取得です。専門学校より安く、6か月で取得でき、週1から通えるヒューマンアカデミーのヘア・メイク講座であれば現場で使えるスキルが習得できます。大手だから就職・転職サポートも。気になったらぜひチェックしてみて♪


どんな人が美容部員に向いているの?

美容部員に向いている人は、コミュニケーションが苦でなく勉強熱心な人です。美容部員の主な仕事は接客なので、言わずもがな会話が得意な人は有利でしょう。また、接客の際におすすめをする商品の特徴を知っている必要がありますが、シーズンごとに新しい商品が新発売されるため、新しい商品について勉強する姿勢も大切です。

美容部員はどうやってキャリアをステップアップしていくの?

美容部員のキャリアステップは、大きく分けて2つ。1つ目は美容部員という枠組みの中でステップアップすること。つまり、販売員からチーフやマネージャー、本部のメイクトレナーなどの役職になることです。

もう一つが他業種へ転向すること。美容部員として培った知識を、コスメの販売以外の方向に生かすのです。主に、個人サロンの開業やメイクアップアーティスト、最近では美容系YouTuberになる人もでてきました。

美容部員が働いている有名な企業ってどこ?

出典:https://www.chanel.com/ja_JP/fragrance-beauty/makeup.html

美容部員は「デパコス」と呼ばれている、百貨店の化粧品売り場に出店している資生堂やディオール、シャネルなどのブランドで働いています。さらにはスギ薬局などの大手ドラッグストアでも化粧品売り場に化粧品相談カウンターがあり、美容部員が働いていることも多くあります。

美容部員になるには経験者の方がいい?それとも未経験でも可能?

専門知識や技術が必要な美容部員になるには、業務経験が必須なのでしょうか? 敷居が高そうな美容部員ですが、実は未経験者の募集も行っています。未経験者向けには新卒採用や正社員登用制度のある派遣社員の募集、経験者向けにはキャリア採用やポジション採用を行っている企業が多数です。

また、美容業界は常に流行が変わる業界で接客を主な業務としているため、経験以上に美容に対する熱心さや接客に向いているコミュニケーション能力の高い人を積極的に採用している場合もあります。美容関係は未経験でも十分キャリアを積むことができる職種です。

【美容部員を目指す方には、資格の取得もおすすめ】


美容部員の給料・年収はいくら?

美容部員の仕事について把握した後は、給料についてチェックしていきましょう。美容部員の給料は、ブランドやポジションによって異なってきます。以下では、美容部員の給料を具体例を挙げながら解説していきます。

美容部員の平均月収は?

まず気になるのは美容部員の平均月収。美容部員の平均月収はおよそ20万円ほどです。美容部員は比較的若い女性が多いこともあり、一般的な会社員に比べて月収の平均額は低水準になっています。しかし月収が低い一方で、若い女性には嬉しい自社商品の支給や社員割引がある企業が多く、毎月の美容代を抑えることができるのは魅力的です。社員への新発売の商品のサンプル支給をしている場合もあり、誰よりも早く新商品を使用することもできます。

美容部員の平均年収は?

美容部員の平均年収は300万円ほどです。こちらも平均月収と同様に、一般的な会社員に比べると低い水準になっています。しかし、売り上げ額や新規顧客の獲得によってインセンティブが発生するブランドが多いため、頑張りによっては一般的な会社員以上の年収を狙うことも可能です。

雇用形態による違い

美容部員の雇用形態には、①正社員、②契約社員、③派遣社員、④アルバイトの4つがあります。給料の額は、①から④の順に多く、社員割引などのさまざまな特典は正社員のみしか受けられない場合があります。正社員の募集を行っておらず、契約社員やアルバイトからのキャリアアップしか選択できない場合もあるので、希望ブランドの採用情報を確認してみて下さい。

有名ブランドの美容部員の給与例

では、実際にそれぞれのブランド給料はどのくらいなのでしょうか?ここでは、それぞれのブランドの新卒採用の際の給料の額を比較し、高い順に並べて紹介します。ブランドの特徴や社員割引の有無を合わせて紹介するので、美容部員として働く際の参考にしてください。

ブランド1:『RMK』

出典:https://ginza6.tokyo/shops/1052

ブランドの特徴

『RMK』は女性の「個性」を後押しするブランド。『RMK』で働く美容部員は黒一色の制服で統一しており、メイクの個性が際立つ服装になっています。個性的なメイクの提案が得意な方におすすめのブランドです。

月給・賞与・社割

関東地区:210,000円(都市手当20,000円含む)

関西地区:200,000円(都市手当10,000円含む)

名古屋地区・福岡地区:190,000円

賞与年2回(6月・12月)

社員割引:あり

ブランド2:『コーセー』

出典:https://ginza6.tokyo/shops/1052

ブランドの特徴

『コーセー』は、「Visee(ヴィセ)」などの若年層をターゲットとしたコスメから、「INFINITY(インフィニティ)」などの中・高齢層をターゲットとしたエイジングケア用品まで幅広く展開するブランドです。美容部員も20代から40代と、ほかのブランドより広く採用しており、お客さんのニーズをくみ取ったコスメの提案をできる方が向いています。

月給・賞与・社割

大卒以上:191,400円~207,400円

短大・専門卒:184,400円~200,400円

社割:あり

ブランド3:『スギ薬局』

出典:https://www.drug-sugi.co.jp/

ブランドの特徴

正確にはブランドではありませんが美容部員から人気の『スギ薬局』。美容部員は、薬局内の化粧品相談カウンターで接客を行います。特定のブランドの販売を行うわけではなく、薬局で取り扱っているさまざまなブランドの化粧品を販売するため、大量の化粧品の情報を覚えることが必要です。そのため、勉強熱心な人におすすめです。

月給・賞与・社割

院卒・四大卒:208,000円

短大・専門卒:198,000円

社割:あり

ブランド4:『ファンケル』

出典:https://www.syogyo.jp/news/2019/06/post_024364

ブランドの特徴

『ファンケル』は無添加にこだわって化粧品などの開発を行っています。店頭での実演販売も多く、無添加のものを手軽に手に取れるような取り組みを行っていることで有名です。ファンケルは化粧品以外にもサプリメントや下着の販売も同時に行っているため、化粧品以外にも興味がある方におすすめです。

月給・賞与・社割

関東・東京23区内:202,000円

その他首都圏:192,300円

関西 大阪市内:200,000円

その他関西圏:192,300円

名古屋市内:200,000円

社割:あり

ブランド5:『シャネル』

出典:https://www.sogo-seibu.jp/seishin/floor_guide/sales_floor.html?contentid=4289&storeid=522&shopid=U00245

ブランドの特徴

言わずとしれた『シャネル』は革新的なスタイルの提案をすることでトレンドを生み出してきたブランドです。若い女性からの人気もありますが、新しいスタイルを生かしたメイクを提案する必要があるため、若さより確かな技術を持っていることが重視されています。

月給・賞与・社割

専門・大学・大学院卒共通:200,000円~

賞与:年2回

業績連勤賞与年1回

社割:あり

ブランド6:『クラランス』

出典:https://ginza6.tokyo/shops/1057

ブランドの特徴

『クラランス』はフランスで生まれたスキンケアブランドです。女性のスキンケアだけでなく、メンズケア・マタニティケアなど、スキンケアから始まったブランドならではの多様なスキンケア用品を取り扱っています。女性の肌のことだけでなく、男性の肌や妊娠中の肌のトラブルなど、さまざまな肌の状態について学ぶ意欲のある方におすすめのブランドです。

月給・賞与・社割

専門・大学・大学院卒共通:190,000円程度

社割:あり

ブランド7:『ディオール』

出典:https://www.tokyu-dept.co.jp/shinqs/floor/detail.html?shopcode=dior

ブランドの特徴

ラグジュアリーブランドの代名詞、『ディオール』は近年スキンケア用品でも話題。人気のデパコスながら、少し背伸びをしたら買うことのできる価格設定のため、若い女性からの人気も高まっています。特に人気のブランドで商品の入れ替わりも激しいため、若くて親しみやすく、勉強熱心な方におすすめです。

月給・賞与・社割

専門・大学・大学院卒共通:180,000円以上(業績手当てを含む)

社割:あり

ブランド8:『アルビオン』

出典:https://www.tokyu-dept.co.jp/hiyoshi/shop/detail.html?shopcode=albion

ブランドの特徴

『アルビオン』には「白亜の国」という意味があり、女性の肌にしなやかさと透明感を与えるためのスキンケア用品を提案しているブランドです。グループ内で『POAL&JOE』や『アナスイ』などのブランドも展開しているため、自分に合ったアルビオンの内のブランドを見つけることができます。

月給・賞与・社割

大卒:178,500円

短大・専門卒:174,000円

エリアによって上記金額に地域手当が別途一律5,000円~50,000円加算

社割:あり

ブランド9:『資生堂』

出典:https://www.shiseido.co.jp/sw/navi/shopdetail.html?shopCd=207048

ブランドの特徴

『資生堂』は中高齢層をターゲットとしたスキンケア用品を主に扱っていましたが、近年は若年層をターゲットとしたスキンケア用品の販売を始めました。それによって、美容部員の年齢層も引き下げられ、若い美容部員でも働きやすい環境になってきています。

月給

大卒:171,630円

短大・専門卒:164,700円

賞与:年3回(6月、12月、3月)

社割:あり(3割引)

ブランド10:『ロレアル』

出典:https://www.plazastyle.com/storeblog/detail/?id=101

ブランドの特徴

『ロレアル』は比較的安価ながら流行をとらえたコスメを販売しており、若い女性から人気のブランドです。高校生などの始めてコスメを購入する女性がやってくることも多いため、気軽に相談がしやすく親しみやすい方に向いています。

月給

規定により非公開

賞与年2回

社割:あり(5割引)

【美容部員を目指す方には、資格取得も検討してみて♪】


美容部員が給料アップ・年収アップを目指すために考えるべきこと

ここまで、美容部員の具体的な給料についてみてきましたが、美容部員として働き始めてからどのようにして収入をアップさせていくのでしょうか?もちろん勤続年数に応じて給料の額は上がっていきますが、その他にもできることはたくさんあります。この章では、その方法について解説していきます。

美容関係の資格を取得する

他の職業と同じように、美容部員として働く上でも持っていると有利な資格が存在します。

  • JMAメイクアップ技術検定(3級~1級)
  • 日本化粧品検定(3級~1級)
  • メイクアップアドバイザー検定試験

などの美容に関する検定試験や美容師、栄養士の資格などを持っていると接客に役立つでしょう。ブランドによっては、検定試験料を負担してくれる場合があるため、試験を受ける際には一度職場で確認してみると良いでしょう。

持っているだけで資格手当が出る場合もあれば、資格を取得しても手当ては出ない場合もあります。しかし、資格の知識を生かした接客を行うことができたり、転職の際の強みになったりするため、積極的に資格を取得していきましょう。

インセンティブを狙う

美容部員は売上額の増加や新規顧客の獲得に応じてインセンティブが発生するブランドがほとんどです。店舗ごとに設定されている売り上げ目標額や個人売上額の達成を目指すこと、そして、お店にやってくる新規のお客さんにブランドの化粧品を提案することを継続して行うことでインセンティブを獲得できるようになります。

販売員から上の立場へ

勤続年数が上がれば給料は上がっていきますが、それ以外にも肩書のある立場になることで給料のアップが望めます。販売員としてのスキルを磨いたら、チーフやマネージャー、トレーナーなどの肩書を持つことを目指してみましょう。今までと同じブランドでもなることはできますが、他社のポジション採用に応募するのも一つの手段です。前の職場で学んだことや実績をアピールして、ひとつ上の立場を目指してみましょう。

【美容部員を目指す方は、資格取得も検討を】


【関連記事】
美容部員の髪型&髪色にルールはある? 夜会巻きを綺麗にセットする方法

美容部員に役立つ資格&検定16選。就職・キャリアステップ・転職に向けて勉強すべきこと

美容部員のメイクはブランド毎に違いアリ! 濃いだけじゃない綺麗なメイクの方法