主張が強くなる3歳児、正しいしつけ・叱り方のポイントとコツとは

主張が強くなる3歳児、正しいしつけ・叱り方のポイントとコツとは子育て
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3歳ってどんな時期?3歳児の特徴

一通り2歳で巻き起こる「イヤイヤ期」などを体験し、徐々に落ち着いてくるのが3歳児です。トイレや食事ではだいぶ親の手をわずらわせなくなりますが、まだまだ成長の途中。具体的には3歳児にどのような特徴があるか、まとめました。

3歳児の特徴1:月齢差はあるけれど幼児→子どもへの進化がはじまる

3歳児は、食事のときもだいぶ落ち着いて食べられるようになったり、公園でもお友達と話しながら遊ぶことができたり。ママやパパは日々我が子の成長を感じやすい時期です。
これまでは親がそばにいないと何もできなかったようなお子さんでも、少しずつママやパパの手から離れられるようにもなります。

ただ、成長と共に主張が強くなるのもこの時期の特徴。お風呂に入ってほしくても「今は遊んでいるの!」と言って嫌がったり、着替えをしてほしくても「この服じゃなくちゃいやだ!」と主張したり、なかなか親の希望通りに動いてくれないということも出てきます。

しかし月齢差が大きいのも3歳児です。なかなかオムツがとれない、まだまだ一人では食事が完結しない、お友達の中に入っていけない…なども起こり得る時期です。

ママやパパは同年代のお子さんの「できる部分」が気になるかもしれませんが、我が子の成長度合いは比較の対象にしなくて大丈夫です。毎日の暮らしの中で、できるようになったことを認めて、焦らず見守っていきましょう。

3歳児の特徴2:非現実の世界で遊べ、感性が育つとき

3歳児になると、突如として始まるのがごっこ遊び!それもとても上手になりきります。
女の子はおままごとやお人形遊びが上手になりますし、男の子は好きなキャラクターになりきって戦ったり、はたまた車などの「物」になりきったりして遊ぶこともできます。
お友達と一緒に毛布をマントにしてお姫さまに変身する、男の子同士で長い棒を剣の代わりにするなどの遊びも加わり、いちだんとお友達との関わり合いも増え、動きそのものがダイナミックになります。

そのような中で自然に学び取っていくのが協調性や感受性です。
お友達とおもちゃの取り合いでもめてしまったり、ちょっとぶつかっても泣いてしまったり、そばにいるといろいろ起こると思いますが、3歳児は子ども同士の世界でいろいろなことを学びとる時期でもあります。
危ないことは早めに対処すべきですが、子どもが「ママ!」「パパ!」と助けを求めてくるまでは、後ろからそっと見守ってあげられるといいですね。

3歳でのしつけはどこまですべき?

幼稚園に入園を予定しているご家庭などは、そろそろ集団生活での我が子の「できる度合い」が気になってくる頃かもしれません。
三つ子の魂百までということわざもあるくらいですから、できればきちんとした子どもに育ってほしいとも感じます。

では3歳児でどの程度しつけをするべきか、しつけるにはどのようなポイントが必要か、3つご紹介します。

しつけのポイント1:危険なことについては叱ってでも教えよう

運動能力もあがる3歳児。成長の早いお子さんでは、高いところからジャンプしたり、手すりにつかまらずに階段を一人で降りようとしたり、親は気が気ではありません。

また、エレベーターなどもかなり危険です。
ボタンを押すことを一度覚えると、ぱっと走っていって勝手にエレベーターを呼んでしまったり、止まらないでいい階のボタンを押してしまったりという暴挙に出ることも予想されます。

また、不用意な発言にもドキッとすることが。大人の感覚では失礼に思えるようなことを人ごみの中などで口に出されると、親はたじろいでしまうこともあるかもしれません。

3歳児なら、叱られた理由を話すとおおよそは聞ける時期に突入します。だめなこと、親が困ることをきちんと教えておけば、幼稚園、小学生と大きくなった時でも集団生活で活きるようになりますので、ぜひ繰り返し話して聞かせてあげてください。

しつけのポイント2:歯磨きなどの生活習慣を整える

ある程度きちんと話して教えれば、身につくのが3歳児です。子どもの「ここだけは曲げられない!」という主張にひっかからない限りは大人との会話が成り立つので、親は少し楽になるのではないでしょうか。

そこで、できれば早寝早起き、歯磨きなどの生活リズムを3歳のうちに教えることもおすすめです。

ママやパパの仕事などの関係で保育園に通い始めている場合は、既に集団行動や生活についていろいろなことを学び、身についているご家庭もあるかもしれません。3年保育の幼稚園へとお考えのご家庭では、これから学ぶということも多いと思います。
忙しいご家庭なら、夜寝る前の歯磨きだけでも習慣づけておくと◎。虫歯の予防にも役立ちますし、歯医者に連れていくという悩みをママやパパは抱えないで済みますよ。

しつけのポイント3:教育的なことを始めて基本動作を身につけるのもおすすめ

しつけをどの程度していいのかわからない、というママやパパも多いのではないでしょうか。そのようなときは、何か教育に値するようなことを始めてみてもいいかもしれません。

簡単な国語や算数を習える場所、音楽や英語にチャレンジ、スイミングや体操で体づくりなど、3歳児の習い事に関しては情報がたくさんあります。
ママ友などにお教室の評判を聞いて、ぜひ見学だけでも行ってみてはいかがでしょうか。

親ではない大人である先生と時間を過ごす中で、話を聞く姿勢やあいさつなどの基本動作を学ぶという方法がとれます。

シーン別の具体的なしつけ方法

3歳児になるとしつけの方法もいろいろな手立てで教えていけるようになります。

しつけは、出来なければ怒る!叱る!というスタンスよりも、子どもにわかってもらう、教えるくらいの態度で十分です。楽しく日々を過ごす中で先輩ママが身につけた、子どもへのしつけの具体的な方法をご紹介します。

ママやパパも焦らずゆっくり接してあげるヒントとなれば幸いです。

シーン1:怒るときは順を追う。叱らなければいけない説明を盛り込む

シーン1:怒るときは順を追う。叱らなければいけない説明を盛り込む

ママやパパが日ごろ育児をする中で子どもを叱るときは、どのようなときでしょうか。一度振り返ってみましょう

  • 危険なことをしたとき
  • 周りが困ることをしたとき
  • 親がしてほしくないと思っていることをやったとき

こんなとき、「ああー、○○ちゃんだめよ!」とだけ言うのはあまり子どもに効果がないようです。
先輩ママのやり方は「言うならきっぱり」と。そして、説明を加えると理解してもらいやすかったという声が多数ありました。

例えば歯ブラシをくわえたまま歩き出したとします。
そのようなときは説明も加えて、「○○ちゃん、転んだ時に危ないから歯ブラシをくわえて歩くのやめよう!転んだ時に口の中を痛くして大変だよ!手に持つといいね」など。

わかりやすく言いますと「~だから、~しないでほしい。」「~はだめだ。理由は~だから。」
3歳児のお子さんだと「うわーん、ママが怒った」と傷つき泣いてしまうかもしれません。
泣きわめきを回避するには、最後に「こうするといいのよ」という一言を付け加えることです。

子どもは安心して、何回かに一度くらいは「うん」と言ってくれます。
「わかりましたかー!」と少しふざけてお話ししてみても気を引くことができて◎です。

「だめ!」「何やっているの!」とだけ言ってきたママやパパは、慣れるまで口が回らず大変かもしれませんが、意外と長じてから役に立つのが説明付きの叱りです。ぜひどうぞ!

ただ、緊急を要する時や、何度も同じことを言っても言うことをきかない場合もありますね。そのような時は「もう3歳なのだからママはきちんと怒るよ!」と前置きありの叱り方を試してみては。
「今のジャンプは怪我しそうで危なかったよ!」「人混みで走ると迷子になってもうママやパパと会えなくなるよ!」のように、怒鳴ったあとにきちんと説明をしましょう。

ママやパパは我が子のプロです。子どもに合う叱り方、怒り方は他の人には担当できません。ぜひ、自信をもって教えてあげましょう。

シーン2:歯磨きと食後のお水・お茶で口の中をきれいにする習慣を作ろう

シーン2:歯磨きと食後のお水・お茶で口の中をきれいにする習慣を作ろう

出典:cocoiro.me

先輩ママの皆さんに「3歳の時に生活する上で困った思い出は何?」と聞きました。
多くの方が「子どもが虫歯になって、小さい子向けの歯医者さんを見つけるのに苦労した」と答えました。

世の中には歯科医院があふれかえっていますが、我が子に合う歯医者さんに出会うことの難しさを感じたようです。
虫歯を乳歯で経験すると、永久歯が生えてくる際に少なからず影響が出ます。実際には「永久歯が歯茎の外の方に出てしまった」「治療してつめものをたくさんしているせいか、なかなか乳歯が抜けない」など、小学生になっても心配な症状があるようです。

また、兄弟姉妹がいる場合は、園の行事や学校の参観などに連れて出なければいけないことも多く、おやつやジュースでご機嫌を取る可能性も多くなります。そのようなときは、できればいつもお茶かお水を持ち歩いて、食後はその都度口の中をきれいにしてあげてください。
その後すぐ歯磨きができたらなおOKです。

歯磨きの習慣はあなどれません。子どもに合う歯医者さんを探し、泣く我が子を治療台に載せる苦労をなくすためにも、ぜひやってみてください。

シーン3:3歳児は、グループで行う習い事を始めるのもおすすめ!

シーン3:3歳児は、グループで行う習い事を始めるのもおすすめ!

出典:epark.jp

教育熱心なご家庭では、0~1歳くらいからできる習い事を既に始めているというママやパパもいるかもしれません。
3歳児になると他のお友達と上手にお話をすることもできるようになりますので、お外に出て習い事を始めるにはもってこいです。これから社会デビューを迎える場合でも、集団行動をあらかじめ経験しておくと、わりとスムーズにお友達や先生の輪に入っていけます。

そこでおすすめなのは、グループで体験できる習い事です。

今、英語や音楽の習い事では、3~6名程度のこぢんまりとしたグループを形成してレッスンを行うパターンがあります。
お友達と一緒に簡単な単語の発音をリズムにのってまねしてみたり、音楽なら鍵盤で車のクラクションの音をまねたり、オーケストラのBGM付きで絵本を読んで聞かせてもらったり。基礎を学ぶことと情操教育が同時に叶う内容で、レッスンが進んでいきます。

英語も音楽もお友達の反応はそれぞれです。ママやパパもおけいこに付き合ううちに「こんな感性もあるのだな」とか「仲良くできるお友達やママ友に出会えてうれしいな」という新たな発見ができるかもしれません。

シーン4:通信教材も的を射ていておすすめ!

シーン4:通信教材も的を射ていておすすめ!

子育て雑誌などでお勉強の情報を探していると、必ず出合うのがディズニーやしまじろうの通信教材です。
ディズニーもしまじろうももっと小さいうちから始められるコースがありますが、とくにしまじろうは先輩ママでも体験しているお子さんが多いのが事実です。

しまじろうは、かわいいお人形や、おしゃべりする教材、間違えると「おやおや」などとしまじろうやその仲間が教えてくれるキットを通して、いつの間にかひらがなや数字、数の考え方が身につくというもの。
同時に、年下の子への接し方や、兄弟姉妹がいるときのふるまい方なども学べて、親は口出しすることが何もない!というほど完成度の高い内容です。

シールを貼ってテキストの完成を喜ぶ、積み木を使って数や色を学ぶことも手先の器用になった3歳児ならではのありがたい演出です。

小学生向けのベネッセでは、丸つけをせがまれると忙しい時には困る場合もありますが、意外とひとりでできるのが3歳児向けのしまじろうです。DVDを見せても学べることが多い内容なので、罪悪感もありません。ぜひ検討してみてください。

3歳児は親とのコミュニケーションが楽しい時期!

3歳児は、まだまだ親がそばにいないとできないこともありますが、1歳2歳に比べたら格段にお姉さん・お兄さんになっています。
ぜひご紹介したしつけの方法や叱り方を参考にしていただき、楽しく子供との時間を過ごしてください。

「しつけができていないからお出かけがおっくう」などと感じる必要はありません。3歳の子供たちは一人ひとりができることをできる時期に身につけていきます。

周りの方やお教室の先生などの力も借りながら、気楽に3歳児の育児を進めていきましょう。