薬剤師は、国家資格を持つ薬の専門職として、あらゆる職場で活躍できるお仕事です。雇用の安定性があり、年収も高いことから近年人気の職業となっています。
そんな薬剤師として就職・転職を考える際「具体的にどんな働き方があるんだろう」「子育てや介護と両立できるのかな…」などの疑問や不安を感じることがありますよね。
今回は、雇用形態から職場の種類、勤務時間帯まで「薬剤師」の働き方についてまとめて解説していきます!
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薬剤師の働き方は様々
一括りに薬剤師といっても、実は勤務形態や職場の種類によって働き方は様々です。勤務について言えば、薬剤師は「正社員」から「派遣社員」「パート・アルバイト」「フリーランス」まで本人の都合に合わせて自由に働き方を選べます。
さらに薬剤師は「調剤薬局」から「病院」「ドラックストア」「製薬会社」まで働ける職場の種類も豊富なのが特徴です。いちど国家資格を取得すれば、様々な選択肢の中から自分に合った仕事に就きやすいのも薬剤師という職業の魅力といえます。
勤務形態の違い
ここからは、薬剤師の勤務形態について詳しく見てきましょう!
正社員
薬剤師としてバリバリ仕事をこなし、将来的にキャリアアップしたいと考えるなら、正社員として働くのがおすすめです。
正社員は同じ職場に長期間勤められるので、キャリアを積んで責任ある仕事を任される機会も多くなります。一方正社員は、日々の残業や他地域への異動などでプライベートに影響を受けやすい点がデメリットです。
派遣社員
薬剤師は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣社員として勤務することもできます。派遣社員として働くメリットは、正社員よりも勤務時間や休日取得の融通が利きやすいことです。サービス残業もないので、仕事とプライベートどちらも大切にしたい方にぴったりの働き方でしょう。
薬剤師の場合は、派遣社員でも時給が2,000~3,000円と高額に設定されていることが多く、しっかり働けば正社員と同等またはそれ以上の給与を得ることも可能ですよ!ただし、派遣社員は契約期間が定められているため、長期的にキャリアアップを望む場合には不向きでしょう。
パート・アルバイト
子育てや家事の合間に短時間だけ働きたい場合は、パート・アルバイト勤務が良いでしょう。パート・アルバイトは、時間の都合に合わせてシフト制で働くことができます。求人が多く、仕事を見つけやすいというメリットもありますよ。
薬剤師はパート・アルバイトでも時給が2,000円前後と高額なので、短時間の勤務でもまとまった給与を得ることが可能です。
フリーランス・在宅
少数ですが、企業に所属せずフリーランス薬剤師として働く方もいます。フリーランス薬剤師は、自分で働きたい薬局などに営業を行い、業務委託契約を受けて勤務するのが一般的です。
また、在宅で医薬品に関するアドバイスをしたり、医療系のコラムを執筆したりといった働き方もあります。ただし、働き方を自由にアレンジできる分、仕事は実績や人脈を活かして自力で確保しなければなりません。
職場の種類
次に、薬剤師が活躍できる職場の種類についても見ていきましょう!
病院
病院薬剤師は、来院する患者への調剤・服薬指導などがおもな仕事です。職場によっては、病棟の入院患者への服薬指導も行います。
病院薬剤師は、高い専門性を持って医療の最前線で学び続けられることが魅力です。ただし業務はハードなことも多く、給与も調剤薬局やドラッグストアと比べて低い傾向にあります。
調剤薬局
全国の薬剤師の半数以上が勤務しているのが、病院などに隣接する調剤薬局です。調剤薬局では、おもに近隣の病院に来院した患者への調剤・服薬指導・薬歴管理などを行います。
調剤薬局は、近隣の病院の診療科目や診療時間によって、扱う薬の種類や勤務時間が変わることが特徴です。
ドラッグストア
薬剤師は、医薬品を扱うドラックストアでお客さんへの服薬指導などを行うこともあります。ドラッグストアは病院や調剤薬局より給与水準が高いことも多く、年収を多くしたい方におすすめの職場です。
ドラッグストアでは食品や日用品などの販売・品出しも薬剤師が担当することがあります。そのため、医薬品以外の商品を管理したり、来店したお客さんと会話したりする楽しさを感じられるでしょう。
医薬系企業
薬剤師は、製薬会社や医薬品卸売会社、化粧品メーカー、食品メーカーなどに所属して研究や開発に従事することもあります。会社によって異なりますが、医薬系企業に勤める薬剤師は年収が高くなりやすいです。
学校
学校の環境衛生に携わる薬剤師もいます。学校薬剤師のおもな仕事は、水道水やプールの水質検査、給食施設の管理など学校内の環境衛生に関わる検査・指導・助言です。
学校薬剤師の出勤は年に数回のみで、非常勤職員という扱いになります。そのため、学校薬剤師を本職とするのではなく、他の職場と兼業で働くのが一般的です。
勤務時間、残業、休日、1日のスケジュールは?
最後に、薬剤師の勤務時間やスケジュールについても確認しておきましょう!
勤務時間は?
薬剤師の勤務時間は、職場によって大きく異なります。
例えば、病棟で勤務する病院薬剤師の場合、日勤や夜勤といったシフト制で働くことが多いです。そのため日勤の日は朝から夕方まで、夜勤の日は夕方から朝までといった勤務時間になることがあります。
調剤薬局の勤務時間は近隣の病院の診療時間に従うことが多く、9時~18時ごろが目安でしょう。営業時間が長いドラッグストアでは、早番・遅番などのシフト制で不規則な勤務になりやすいです。
残業は多い?
薬剤師の残業時間数は、勤務先の状況により様々です。特に、薬剤師の人手が不足している職場では残業が多くなる傾向にあります。アルバイトやパートの急な欠勤を正社員がカバーしなければならないなどの状況も考えられますね。
また、急患やミーティングに対応する病院薬剤師や、製薬会社に勤めるMRなども残業が多くなりやすいです。
休日は?
薬剤師の休日の取得状況も、職場によって違います。営業日が決まっている病院・調剤薬局・企業では、日曜日や祝日に安定して休日を取得できる場合が多いです。一方、シフト制で勤務する病院やドラッグストアの場合、休日は不規則になるでしょう。
1日のスケジュール
ここでは、調剤薬局で働く薬剤師の1日のスケジュールの一例をご紹介します。ただし実際の勤務時間は職場ごとに異なりますので、あくまで目安としてご覧ください。
8:50…出勤(開局準備)
9:00…開局(調剤・服薬指導)
13:00…交代で昼食休憩
15:00…在宅患者を訪問
17:00…閉局(薬歴記入・在庫管理など)
18:00…退勤
自分に合う働き方を探すならまずは相談してみましょう
今回は、薬剤師の働き方について解説しました。国家資格を持つ薬剤師は、あらゆる職場で必要とされる存在です。そのため一口に薬剤師といっても、人によって勤務する職場や勤務形態、勤務時間はまったく違ったものになります。
しかし、薬剤師としてどんな職場が自分に合っているかすぐにはわからないという方も多いでしょう。そんな時は、信頼できる転職サイトに相談するのがおすすめです。きっとあなたにぴったりの仕事を見つけることができますよ!
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