国家資格である精神保健福祉士は、手に職を付けたい人や福祉に強い関心のある人に人気の仕事です。しかし、実際に働いている人の中には、「もう辞めたい」「次の仕事はどうしよう」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、精神保健福祉を辞めたいと思っている人に向けて、よくある辞めたい理由や辞めた後の仕事について紹介します。
今から精神保健福祉士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
精神保健福祉士の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
精神保健福祉士を辞めたいと思う4つの理由
福祉系職種の中でもかなり特殊な存在である精神保健福祉士。同じ福祉系三大国家資格の介護福祉士や社会福祉士と比べると有資格者の数が少ないため、身近に相談できる人がいなかったりなかなか理解を得られなかったりすることもあるでしょう。そこでまずは、よくある精神保健福祉士を辞めたい理由を4つ紹介します。
人間関係が悪い
人間関係が原因で仕事を辞める人は多いですが、精神保健福祉士も例外ではありません。特に医療機関では、看護師や医師より立場が弱くなりがち。専門性や仕事内容を正しく理解されないために、他の職種から一方的に患者さんに対する愚痴を言われることもあるでしょう。また、患者さんやその家族から理不尽な要求や暴言を言われることも珍しくありません。さらに施設側と患者さんの板挟みになれば、ストレスから逃げ出したくなりますよね。
仕事内容が合わない
精神保健福祉士の仕事は、精神に疾患や障害を持つ人の社会復帰を支援すること。幻聴や幻覚、極度の不安感から、暴言を吐く相談者もいます。また、難しい問題を抱えた人を相手にするため、感情移入してしまい自分自身まで辛くなることもあるでしょう。頭では分かっていても、実際に経験してみると相当なストレスを感じるものです。
「人の役に立ちたい」「福祉・医療の分野に貢献したい」と思って精神保健福祉士になっても、仕事内容が自分に合っていなければ辞めたくなってしまいますよね。
専門外の業務が多い
精神保健福祉士の主な業務は相談対応ですが、職場によっては専門外の業務や雑用を押し付けられてしまうケースもあります。特に医療機関では医師や看護師よりも立場が弱くなる傾向があるため、誰でもできるような業務を任され不満がたまりやすいです。
本来精神保健福祉士は特別忙しい職業ではありませんが、専門外の業務をたくさん押し付けられると残業が常態化してしまいます。せっかく仕事のために資格を取ったのに、関係ない仕事で忙しくなるとモチベーションが下がってしまいますよね。
給料が少ない
精神保健福祉士の平均年収は400万円程度。特別給料が低いわけではありませんが、国家資格としては決して高給とは言えません。特に介護施設では給与水準が低い傾向があり、無資格者とほとんど変わらないケースもあります。
給料は私生活にも大きな影響を与える重要な要素。そのため、資格や仕事内容に見合った給料をもらえないと、前向きな気持ちで続けるのは難しいでしょう。
精神保健福祉士を辞めた後の仕事
精神保健福祉士の仕事がツラく辞めたいと思っても、次の仕事を考えると簡単には辞められませんよね。そこで次に、精神保健福祉士を辞めた後の仕事の選択肢を紹介します。これを読んで辞めた後の生活をイメージし、本当に辞めたいのかどうかをもう一度考えてみてくださいね。
資格を活かして転職
人間関係や経営方針など職場を変えれば解決できそうな場合は、資格を活かして転職するのがおすすめです。かつて精神保健福祉士は精神科の病院に勤務する場合がほとんどでしたが、近年では介護施設や保健所、就労支援事業所、一般企業など活躍の場が広がっています。同じ精神保健福祉士でも施設の種類によって給与水準や対象者、細かな業務内容が異なるため、自分に合った職場を探してみましょう。
福祉・医療分野の資格を取得
看護師や介護福祉士、ケアマネジャーなど福祉・医療分野の他の資格を取得する人もいます。精神保健福祉士は一度国家試験を経験していることもあり、比較的抵抗感を持たずに挑戦できる人が多いようです。また、福祉・医療分野なら精神保健福祉士の知識や経験も活かせるというメリットもあります。ただし、福祉分野は待遇や労働環境に悩む人が多いため、転職時には十分注意しましょう。
未経験職種に挑戦
販売職や営業職、サービス業、事務職など未経験の職種に挑戦するという選択肢もあります。人と関わる仕事をしていた経験があれば、サービス業や販売職などには転職しやすいでしょう。ただし、業界によっては休日が少なかったり給料が低かったりするため募集要項はしっかりと確認しましょう。女性の場合は事務職も人気ですが、正社員求人は数が少なく人気も高いため、未経験の場合は少々難易度が高めです。
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
精神保健福祉士は、国家資格であるにもかかわらず専門性が正しく理解されなかったり雑用を押し付けられたりすることがあります。また、仕事内容に対して給料が高くないことも辞める原因となり得ます。この記事ではよくある辞めたい理由やその後の仕事について紹介しましたが、改めてキツイと感じた場合は無理をせずに転職を検討しましょう。
精神保健福祉士として転職するのも良いですし、経験を活かして他の福祉・医療系資格を取得するのもおすすめです。また、他に興味のある仕事があれば未経験でもぜひチャレンジしてみましょう。
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