精神保健福祉士は、精神に障害や疾患がある人に対して社会復帰の支援を行う職業です。主に相談業務を行うため、高いコミュニケーション能力が求められます。しかし、人間関係や過去のトラブル、体調不良などさまざまなトラブルを抱えた人を相手にするため、思い通りに意思疎通ができないケースもあるでしょう。
そこでこの記事では、コミュニケーション力に悩む精神保健福祉士に向けて、必要なコミュニケーション力の内容と対処法について紹介します。
今から精神保健福祉士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
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精神保健福祉士に必要なコミュニケーション力
一口にコミュニケーション力と言っても、相手や場面、立場によって求められるものは異なります。では、精神保健福祉士の仕事にはどんなコミュニケーション力が必要なのでしょうか?
誰とでも分け隔てなく接する力
精神保健福祉士は、医療機関や行政機関、介護施設などでさまざまな年代の人の相談に耳を傾けます。さらに、相談者は精神に問題を抱えており家庭環境や経済状況、性格もバラバラ。そのため、家族や友人、同僚などとはコミュニケーションスタイルが異なります。
年齢やバッググラウンドの違いがあっても、壁を作ったり偏見を持ったりすることなく、フラットな目で見るコミュニケーション力が求められます。
傾聴力
コミュニケーションの基本は相手の話をしっかり聞くこと。相談業務をメインとする精神保健福祉士は、特に傾聴力が重要と言えるでしょう。相談者の中には、病気の自覚がない人や自分の意思をうまく伝えられない人もいます。また、精神の問題は過去のトラウマや家庭環境、人間関係などさまざまな原因が複雑に絡み合っているケースも多いです。
そのため、相手から必要な情報をスムーズに聞き出せるとは限りません。精神保健福祉士には、いかに相手の話を聞き出すかという傾聴力が問われます。
冷静さ
精神保健福祉士の仕事は、精神に障害や疾患を持つ人の相談に乗ることです。相談対応時には親身な姿勢で話を聞き相手に寄り添うことが大切ですが、感情移入しすぎるのも良くありません。「かわいそう」「何とかしてあげたい」という気持ちだけでは解決できませんし、逆に自分自身の気持ちが落ち込んでしまう可能性があります。
たとえネガティブな相談内容であっても、感情に流されるのはなく専門家として冷静な判断をすることが大切です。
ストレス耐性
相談者の中には、幻覚や幻聴、過度な不安状態などから、意味不明な発言をしたり暴言を吐いたりする人もいます。それを頭では分かっていても、実際に体験すると強いストレスを感じてしまうでしょう。しかし、それは病気や障害によるものなので、あなたが責任を感じる必要はありませんし相談者が悪いわけでもありません。
精神保健福祉士には、相手の言葉を全て真に受けるのではなくある程度は仕方ないと割り切ってしまうストレス耐性も必要です。
コミュニケーションに悩んだ時の対処法
精神保健福祉士には傾聴力や冷静な対応力などが求められますが、自分のコミュニケーションに自信が持てない人もいるでしょう。そこで次に、コミュニケーションに悩んだ時の対処法を紹介します。
経験を積む
精神保健福祉士としてコミュニケーションを磨くためには、専門知識やモチベーションも大切ですが、それだけですぐにスキルが向上するわけではありません。他の仕事にも言えることですが、毎日の努力を積み重ねることでやっと一人前になれるのです。精神保健福祉士の場合も、資格をとって実務経験を積むことでコミュニケーション能力が向上していくでしょう。そのため、今は自信が持てなくても、焦らずに経験を積んでいくことを意識しましょう。
聴くことに注力する
コミュニケーションというと、「たくさん喋らなくては」「うまくまとめなくては」と思う人もいるかもしれません。しかし実際は、いかに相手から話を聞き出すか、信頼を得られるかということが大切です。
どうしても初対面の人とは緊張してしまう、どう対応すればよいか分からないという場合は、まず聴くことに注力し「傾聴力」を高める努力をしましょう。具体的には聴くときの表情や相槌、質問の仕方などを工夫すると良いでしょう。
適度な距離感を意識する
精神保健福祉士として相談者の心に寄り添うことはとても大切ですが、冷静な対応をするためには適度な距離感を保つことも重要です。距離を縮めようとしすぎると、かえって信頼を失ってしまうこともあるでしょう。
「多少の距離感も必要だ」と思えば、無駄なプレッシャーを感じずに済むのではないでしょうか?
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
精神に問題を抱える人に対して社会復帰のサポートをする精神保健福祉士には、傾聴力や冷静さ、ストレス耐性など高いコミュニケーション能力が求められます。ここでは、精神保健福祉士がコミュニケーションに悩んだ時の対処法を紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。
職場を変えれば解決できそうな場合は精神保健福祉士として転職、それでも難しい場合は他の職種も視野に入れましょう。今の仕事がキツくても、他の場所なら自分らしく活躍できるかもしれません。これまでの経験に自信を持ち、前向き気持ちで転職を検討しましょう。
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