赤ちゃんの寝かしつけは、苦労するママも多いもの。そんなときに便利なアイテムが、「おしゃぶり」です。
この記事では、寝かしつけにおすすめのおしゃぶりや、使用の際の注意点などをご紹介します。
寝かしつけにおしゃぶりはいいの?
おしゃぶりを使うと、スムーズに寝てくれる赤ちゃんは多いです。しかし、おしゃぶりは昔から、賛否が分かれるアイテム。寝かしつけに有効な半面、デメリットもあります。
また、好みが分かれるのも特徴です。おしゃぶりが合わないお子さんは、全く吸わずに「ポイッ」としてしまうことも少なくありません。
ただ、好みに合えば、寝かしつけにとても有効なアイテムとなります。
ここでは、寝かしつけにおしゃぶりが有効な理由を解説します。
おしゃぶりは赤ちゃんを安心させてくれる
赤ちゃんには生まれつき、「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」というものがあります。これは、生き物が本能でおっぱいに吸いつくためのもの。そして赤ちゃんは、おっぱいや指、おしゃぶりなど、何かに吸いつくことで、本能的に安心できるのです。
赤ちゃんはお腹の中で、実に16週ごろから指しゃぶりを始めています。お腹の中ではくるんと丸まった姿勢で、容易に指しゃぶりができていたのですが、生まれてからはそれがうまくできなくなります。
そこでおしゃぶりを渡してあげると、赤ちゃんはおしゃぶりに吸いつくことで安心していられるのです。ママのお腹の中で指しゃぶりをしながらスヤスヤ眠っていたことを、思い出しているのかもしれませんね。
「おしゃぶり=ねんね」の条件づけで入眠がスムーズに
いつもおしゃぶりをして寝ていると、「おしゃぶり=ねんね」の習慣が身につき、赤ちゃんが寝つきやすくなります。つまり、おしゃぶりが入眠アイテムとして条件づけされるということ。
条件づけとは、「このアイテムを使用したときには必ずこの行動をとる」と脳に覚え込ませること。「パブロフの犬」の話が有名ですね。
例えば、パジャマや毎日のお風呂、絵本など、寝る前に必ず使用するアイテムは、「眠る」という行動と結びつきます。そのうち、そのアイテムを見ただけで「眠る」という行動を脳が取ろうとするようになるため、自然に眠たくなるというしくみです。
つまり、毎日おしゃぶりを眠るときに使用していると、赤ちゃんの中では「おしゃぶり=ねんね」と条件づけされていき、そのうち、おしゃぶりをくわえただけでスムーズに寝てくれるようになる、ということです。
おしゃぶりを使用するうえで注意すべきこと
おしゃぶりは便利な半面、デメリットもいくつかあります。また赤ちゃんに危険がないよう、月齢に適した安全な製品を選ぶ必要があるでしょう。
ここでは、おしゃぶりのデメリットや、おしゃぶりを使用するうえで注意すべき点をお伝えします。
おしゃぶりのデメリットとは?
おしゃぶりのデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 一度クセづくとやめにくい
- 1歳半以降は噛み合わせに問題が出る可能性がある
- 母乳の場合はうまく吸えなくなる可能性がある
おしゃぶりは寝かしつけアイテムとして優秀ですが、やめにくいというデメリットもあります。また1歳半以降、奥歯が生えてからも使用を続けると、歯茎が前に出てきてしまい、噛み合わせに影響が出るとされます。
おしゃぶりをやめる時期に関しては、1歳半から2歳を目安にするといいでしょう。それ以前の使用に関しては、問題がない場合がほとんどです。
ただし、母乳育児の方はおしゃぶりの使用には慎重になったほうがいいかもしれません。お母さんの乳首に慣れている赤ちゃんが哺乳瓶やおしゃぶりを与えられると、乳首の吸い方が分からなくなる「乳頭混乱」を起こす場合があります。
また母乳育児の赤ちゃんの場合、赤ちゃん自身がおしゃぶりを受け付けないことも多いでしょう。
おしゃぶりは「やめにくい」などのデメリットはありますが、デメリットを事前に把握し、やめる時期を決めて使用すれば問題ないアイテムです。赤ちゃんは気持ちが安定し、ママの手助けにもなるでしょう。
おしゃぶりを選ぶ際の注意点
安全に使用するために、おしゃぶりを選ぶ際は以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 月齢に合った製品を選ぶ
- つくりがしっかりした製品を選ぶ
- おしゃぶりにヒモはつけない
おしゃぶりには哺乳瓶の乳首と同じように、月齢に応じたサイズがあります。「3か月〜」などと対象月齢が表示されている場合や、S・M・Lなどのサイズが分かれている場合があるので、まずはお子さんの月齢に合わせたサイズを選びましょう。
次に、誤嚥を防ぐため、パーツが外れにくい安全な製品を選びましょう。吸い口部分が外れる、カバーが鼻を塞ぐなどのトラブルがあると、窒息の原因となる可能性もあります。
つくりがしっかりした、耐久性の高い製品がおすすめです。
注意点として、おしゃぶりに長いヒモは不要です。長いヒモを付けると、首に巻きつくなどの事故につながる危険性があります。おしゃぶりが落ちるのを防ぐなら、ストラップが太く短いタイプのほうが安全でしょう。
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのおしゃぶり5選!
それでは最後に、「おしゃぶりを利用してみようかな……」と思っているママにおすすめの人気なおしゃぶりを、特徴別に5つご紹介します。
吸いごこちナンバーワン!へこみつきのおしゃぶり
一般的なおしゃぶりは、ほとんどがシリコン製。なかでもヌークのおしゃぶりは、ママの乳首そっくりの吸いごこちです。
半円形のへこみが赤ちゃんの上あごに、ちょうどよくフィットします。ヌーク独自の口腔研究から導き出された形状で、歯並びにも影響しにくい作りになっています。
さらに、消毒の際は専用ケースに入れ、水を入れてレンジでチンするだけ。デザインもシンプルでかわいいですね。
デザインがかわいいおしゃぶり
リッチェル吸せつラボのおしゃぶりは、デザインのバリエーションがとにかく豊富!新生児用としてフラワー・オレンジ・リス・アヒル、3か月以降は・スイカ・リボン・ウサギ・ウサギ・ブタと、豊富なラインナップからお好きなデザインを選べます。
動物のデザインはニップルにへこみのないつるんとした形状、その他のデザインはニップルの先に凸部がある形状になっています。
ニップルとカバーが一体型になっており、つなぎ目に汚れがたまりにくいのもうれしいポイント。消毒用ケースもついています。
新生児におすすめのおしゃぶり
ピジョンのおしゃぶりは、柔らかいシリコーン製。哺乳瓶をはじめとする赤ちゃん製品で有名なピジョンだから、安心して購入できます。
通気性がよく肌に優しいデザインと軽量設計で、新生児にもおすすめです。形も柔らかさも、安定した製品なので、はじめてのおしゃぶりにおすすめですよ。
噛み合わせに影響しないおしゃぶり
チュチュベビーのおしゃぶりは、ニップル部分が薄いことが特徴。歯とあごへの圧力を最小限に抑えられるため、歯並びに影響しにくくなっています。
こちらの製品は蓄光性で、夜中にほんのり光るため、寝ている途中に赤ちゃんが落としてしまっても、すぐに見つけられますよ。
天然素材のゴム製おしゃぶり
天然ゴム100%のナチュラル素材を使用したおしゃぶりは、成長ホルモンに影響を与える可能性のある素材(BPA・ポリ塩化ビニル・フタル酸エステルフリー)を含みません。赤ちゃんが直接お口に入れ、長く使うものだからこそ、安心安全な素材を使いたいですね。
電子レンジ消毒ができない、価格が高めなどのデメリットもありますが、柔らかな吸いごこちは天然ゴムならでわ。他のおしゃぶりはダメでも、これならOKというお子さんもいるようですよ。
寝かしつけが大変なら、おしゃぶりを使ってみませんか?
おしゃぶりにはさまざまな形状があり、吸いごこちも異なります。そのため、お子さんによってはおしゃぶりを嫌がる子も。特に母乳育児の場合は、母乳をうまく吸えなくなる可能性があるため、慎重に選んだほうがいいかもしれません。
おしゃぶりを上手に使えば、お出かけ時や寝かしつけがぐんと楽になります。デメリットを把握して利用するなら、とても役立つアイテムといえるでしょう。
毎日の寝かしつけに、おしゃぶりを活用してみてはいかがでしょうか。
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