2歳ってどんな時期?2歳児の特徴
2歳の時期は、1人でできることがだんだん増えていきます。子どもの成長に個人差はありますが、スプーンやフォークで上手に食事ができたり、お着替えも簡単なものなら1人でできたり。「ちっち でる」など、ママやパパにトイレの意向を伝えられるようになる子もでてくるでしょう。
2歳児は運動機能の発達や、言語の発達が著しい時期なのですが、一方で我々親との関わり合いも、1歳のときとはずいぶん変わります。その成長の文、日々生活する中で親子が衝突することもいろいろと出てくる時期です。
実際には、どのような点が2歳児の特徴と言えるのか、先輩ママにリサーチしました。
2歳児の特徴1:親のいうことを聞かなくなる!
2歳になると「自分でこうしたい」「ああしたい」という欲求が増え、主張することを覚えます。
「お昼ごはんの時間だから、公園から家に帰ろうと言ったら、『やだ!』と返されさらに1時間遊んだ。お腹も減って、親はもう疲労困ぱい」
「食事で子どもが残したものを食べさせようとしたら、断固として口をあけずに無言の抗議を受け、しまいには食卓から脱走、布団に入って寝出してしまった」
などなど、2歳児の「親が困った!」というエピソードは、枚挙にいとまがありません。
できれば、親の言うことを聞き入れてもらって仲良く過ごしたいのにと、ママやパパは心が痛くなりますね。
2歳児の特徴2:習い事や子育てサロンに参加しても、一緒に学んだり楽しんだりできる
少しずつ集中力がつくのも2歳児の特徴です。
「英語や音楽教室に通っても、興味があることであれば30分程度は先生のお話についていけるようになった」
「子育てサロンなどに出かけていくと、先生の読んでくれる絵本をのぞいてみたり、手遊びも上手にできるようになったりして、成長を感じた」など。
同じ年代のお友達がいても、ママやパパがそばにいれば安心して一緒に過ごせるようになるのもこの時期なので、新たなお出かけの場所や機会もぐっと増えそうですね。
2歳でのしつけはどこまですべき?
2歳では、指先の発達、言語の発達もみられ、親のわたしたちとも会話がだんだん成立するようになりますが、そこで課題になるのがしつけではないでしょうか。しつけとまではいかなくても、このくらいまではきちんとしてほしいという希望が親の方にも出てきます。
少しずつ、でも確実に赤ちゃん時代から脱しつつある2歳児の育児。
上手に教えていくには、3つポイントがあります。
しつけのポイント1:あらかじめ話して聞かせて、約束をする!
先輩ママに「2歳児を子育てしているとき、一番困ったことはなにか」を聞きました。
第1位は、「買い物先でだだをこねられたとき」です。
一緒にスーパーに買い物に行くとします。欲しい物を見つけた我が子は「これ!これ!」と親にせがみ、でも、親は「買わないよ」と言います。
そこでかんしゃくを起こし、泣きわめく。床に寝そべってしまう…。どのようなご家庭でも一度は経験することかもしれません。
親は、「なんとかして子どもの泣きわめきを止めようと思っても、周囲が気になって頭に血がのぼり自分もパニックになった」「とにかく家に帰ろうと、子どもを抱えてその場を立ち去った」などということしかできなくなります。
このような事態を避けるには、先に手を打つことが大切です。
出かける前などに必ず子どもと向き合って、やってほしくないことは簡単でもいいので伝えましょう。
2歳児にはその場で「ダメ!」と言ってもなかなか通じません。なぜだめなのか、その理由を加えて話してみてください。
しつけのポイント2:子どもの行動やお話にきちんと向き合おう
2歳は身体能力も上がるため行動範囲も広がります。このため活発なお子さんは「親から離れて、いつもぴゅーっと飛び出していってしまう」という場合もあるかもしれませんね。
「親といるよりお友達がいいのでは…」と感じるママやパパもいらっしゃるかもしれませんが、一番かまってほしいのも2歳の頃。行動をほめたり認めたりすると、ちょっと満足するようです。
そこで、2歳児のお子さんのお話がまだまだ上手でなくても、きちんと子どもと話をしませんか?
「○○したんだね、良かったね」「○○ができたんだね、すごいね」「そっかぁ、○○が好きなのね」だけでも構いません。一言でも会話ができれば、子どもは自信をもってまた新しいことにチャレンジしていけます。
しつけのポイント3:叱るのは危ないとき、困るとき限定で。理論立てることが大切
2歳児はまだまだ親との会話がスムーズに成立するわけではありませんが、危ないことをしているときは、「なぜ危ないのか、その結果どうなるのか」を合わせて話すことをおすすめします。
そして2度、3度同じことを繰り返す場合は、いよいよ叱りましょう。
叱るときは、切羽詰まっていることも多いのでどうしても感情が抑えられないこともあるでしょう。その場合は、一通り叱ったあとに少し子どもと向き合いましょう。泣いたり、語調が強くなったりが収まったら、仲直りタイムです。
「さっきは怒ってごめんね」と言えればいいのですが、親はそうもいきませんよね。そこで子どもをお膝にのせたり、ギュッと抱っこしたりしながら仲直りをすれば、親の気持ちが通じます。
シーン別:具体的なしつけ方法 を紹介!
2歳児の特徴やしつけのポイントを押さえたところで、具体的に2歳児にはどのようなしつけの方法がいいのか、先輩ママさんの意見をもとに紹介します。育児記事や育児情報より役に立つこと間違いなし!の実践しつけ術を知って、2歳の我が子を良い子に変身させてしまいましょう!
シーン1:泣きわめきを回避するには「約束」「指きりげんまん」
日ごろの生活の中で、お出かけ先として出向く回数が多いのがスーパーや公園ではないでしょうか。
2歳児でも欲しいものを見つければ、当然「買って」「やりたい!」と希望を伝えるものです。でも、そうそういい顔ばかりはできませんね。
さきほどもご紹介しましたが、買い物先やお出かけ先での衝突を避けるのであれば、出かける前に家で「約束」をすることです。
「これからお買いものに行くけど、今日買うのはごはんのおかずだよ。おやつは今日はなしね。お約束ね」というふうに、理由を説明しながら約束をしましょう。繰り返すうちにいつか身につきます。
そしてもうひとつが指きりげんまん。「それじゃ指きりしようね!」と伝えると身体でのコミュニケーションもとれるので、より子どもに伝わりやすくなります。
親との約束がきちんと守れたときは、「できたねー!すごいねー!」「やったー!買わないで我慢ができたね」と、忘れず一緒に喜びましょう。
シーン2:食事はできたことをほめながらおいしく食べよう
手づかみ食べが主流だった食事も、2歳になるころにはフォークやナイフが使えるようになります。徐々に自分ひとりでも食事を完結できるようにもなります。
いっぱい食べて大きくなってほしいのですが、時には体調の変化や眠気などで上手に座っていられないときもあるでしょう。
そのようなときは、無理して食べさせなくても大丈夫です。
先輩ママに共通する食事の認識は、「子どもは自分に足りないものを本能で把握しているようで、3度の食事でうまくバランスをとっている気がする」というもの。
このため、たとえばお昼ごはんで野菜を残してしまっても次の日は残さず野菜を食べた、ということもあり得ます。
「全部食べたら大いにほめる」「じょうずに道具を使えたら一緒に喜ぶ」ことも有効なしつけ方法ですし、残したら「もう入らないかな?」と聞いてみたり、「今度食べられたらいいね」と励ましたりして、できるだけおいしく平和に食べることを優先します。
食事については栄養面などから親の方が心配症になりやすいものですが、できるだけ「ここまでは絶対食べさせる」とがんじがらめにならずに、臨機応変に対応しましょう。
シーン3:トイレトレーニングもあせらずパンツ投入
2歳児は、まだまだ月齢差も大きく、できることも一人ひとりによって違います。
その典型がトイレトレーニングです。周りのお子さんがママをトイレに引っ張っていくのを見るだけで、まだオムツのご家庭は焦ってしまいそうですが、心配はいりません。子どもには子どものペースがあると、気長に構えましょう。
そこで、先輩ママたちが役立ったと話していたのが、好きなキャラクターのついたパンツ。
「○○ちゃん、トイレができたら好きなパンツを買おうね!」でもいいですし、
「○○(好きなキャラクターなど)のついたパンツ、トイレではけたら格好いいね!」でも構いません。
意外とつられて、トイレに行き始めてくれるようです。
「濡れちゃうといけないから、オムツの上にはこう!」と言って、トレーニング用のおむつの上に、オーバーパンツとして履かせた方もいます。
また、「トイレはいつも明るくしておき、入りやすいようにドアを開けっぱなしにした」というママもいます。
トイレの絵本を読み聞かせたり、DVDで見せたりでも構いません。ぜひ、励ましながら根気よく子どもの成長を待ってあげてください。
シーン4:集団行動でぐずったら一回リセット
2歳では、公園や子育てサロンで同年代の子どもたちと一緒に遊んだり、保育園やプレ幼稚園、習い事といったように多数の子どもの中で過ごしたりする時間も増えていきます。
「うちの子は集団のなかでもきちんと過ごせるか不安…」と思うことはありませんか?
特に習い事のときは、あまり騒ぐと周りの方の迷惑になって申し訳ないし、親も居心地が悪いと気にするママやパパもいることでしょう。
そのような場合は、思いきって一度その場をはずすことも有効です。
子どもは少し空気が変わるだけでもリフレッシュします。教室の外に出て空気を吸ったり、習い事の輪から少し遠のくだけでも機嫌が直ったり、興味がうつったりします。
また、おもちゃの取り合い、お片付けなどでもめることが多くなるのも「2歳児あるある」です。
テレビの子ども向け教育番組のフレーズを使って、順番を守ることを楽しく教えたり、お片付けもお歌に合わせてやってみたりしても◎。
「やめなさい!」「やりなさい!」と命令すると親も疲れます。何事も前向きに楽しく解決できるといいですね。
ママやパパは我が子の一番の理解者。しつけを意識するより子どもに教えよう
2歳児の育児は、特有の「イヤイヤ」や「自分でやりたい」に振り回される時期。ママやパパは日々「こんなはずじゃなかったのに」「ああ疲れた…」と感じることも多くなるのではないでしょうか。
ぜひ、ご紹介したしつけの方法やしかり方を参考に、無理ない範囲で2歳児と向き合ってみてください。
我が子の一番の理解者はママやパパです。今すぐはうまくいかなくても、きっといつかできるようになる時がやってきます。自信をもって接しながら、2歳という尊い時間を過ごしましょう。