保育士を辞めたいと思う5つの理由とは?その後の仕事は?

保育士 辞めたい女性の仕事・資格

なりたい職業ランキングでも上位に入ってくる保育士。しかし、人気の職業、憧れの職業である反面、実際に働いてみると想像以上に大変で、「もう辞めたい!」と思っている人も少なくありません。

では、なぜ保育士を辞めたいと思ってしまうのでしょうか?今回は、よくある保育士を辞めたい理由とその後の仕事について紹介します。仕事に悩みを抱えている保育士の方は、これを読んで一度気持ちを整理してくださいね。

今から保育士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
保育士に必要な資格とは?保育士の仕事内容・やりがい、年収についてを解説!

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保育士を辞めたいと思う5つの理由

保育士を辞めたいと思ったとき、まずはなぜ辞めたいのかをじっくり考えることが大切です。そこでまずは、よくある辞めたい理由を5つ紹介します。自身の状況や心境と照らし合わせながら読んでくださいね。

給料が低い

厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均年収は35.8歳で約342万円となっています。保育士は国家資格であるにもかかわらず、残念ながら給与面ではあまり恵まれていません。実際に、全国保育士養成協議会の資料によると、就業中の保育士のうち59%が給与・賞与に不満を持っていることが明らかとなっています。

保育士は大切な子どもの命を預かる仕事。好きな仕事とはいえ、責任の重さや仕事の忙しさに見合う給料が貰えないと、モチベーションも下がってしまいますよね。

参考元:一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士等における現状」・http://www.hoyokyo.or.jp/nursing_hyk/reference/27-2s5-5.pdf

体力的にキツイ

保育士は、子どもの発達や保育に関する知識だけでなく、体力も必要な仕事です。元気いっぱいの子どもたちと遊んだり抱っこしたり、おむつ交換をしたり…肉体労働とも言える仕事がたくさんあります。また、特に若いうちは机やいすを並べたり重い荷物を運んだりすることも多いでしょう。

そのため、腰痛に悩む保育士も多く、健康上の理由で退職してしまうケースもあるようです。体力は個人の努力だけでコントロールできない部分もあるため、大変難しい問題と言えます。

参考:平成30年度東京都保育士実態調査・https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shikaku/30hoikushichousa.html

忙しい

保育士は全国的に人手不足が叫ばれており、多くの保育園はギリギリの状態で運営しています。日常の業務はもちろん、運動会や遠足、クリスマス会、生活発表会などさまざま行事があるため、なかなか落ち着いて仕事をすることができません。

また、年度の変わり目である3~4月は、卒園式やクラス替え、各種書類作成などの業務が加わるため、特に忙しくなります。事務作業が間に合わず、自宅に仕事を持ち帰ることもあるでしょう。

あまりに忙しい日々が続くと、肉体的・精神的に余裕がなくなってしまいますよね。

職場の人間関係

人間関係は、どんな仕事でも悩む人が多い問題ですが、保育士も例外ではありません。保育士はチームプレーが大切な仕事なので、他の保育士としっかり連携をとらなければなりません。しかし、性格や仕事の価値観の差から、関係がギクシャクしてしまうケースもあるようです。

また、保育士は圧倒的に女性が多い世界なので、派閥やマウンティング、いやがらせなどのトラブルに巻き込まれることも少なくありません。職場の人間関係にヒビが入ると、居心地が悪くなるだけでなく仕事にも支障が出る可能性があります。

保護者からのクレーム

保育士は、子どもや他の保育士だけでなく、保護者とも良好な関係を築かなければなりません。

しかし、保護者の中には、

  • 保育園のルールを無視して要望を押し付けてくる人
  • 子どもが少しケガをしたら必要以上にクレームを入れる人
  • 新人保育士を見下している人

など、対応が難しい人もいます。

ただでさえ忙しくて体力も要る仕事なのに、保護者からのプレッシャーも加わると余計にストレスがたまってしまいますよね。

保育士を辞めた後の仕事

保育士の仕事を辞めたいと思っても、その後の生活や仕事が不安になってなかなか辞められないという人も多いでしょう。そこで次に、保育士を辞めた後の仕事の選択肢を紹介します。

保育士として転職

職場を変えれば解決できそうな場合、資格や経験を活かしたい場合は、保育士として転職することを考えましょう。保育士は全国的に人手不足なので、比較的スムーズに転職できるでしょう。保育士というと保育園のイメージが大きいですが、他にも活躍の場は多くあります。

  • 病院内・企業内保育所
  • 病児保育室
  • 認定こども園
  • 児童養護施設
  • 児童館
  • 託児所
  • ベビーホテル
  • 保育ママ
  • ベビーシッター

今の職場が辛くても、施設の種類や仕事内容、勤務形態が変われば前向きに働ける可能性があります。広い視野で転職先を探し、自分に合った職場を見つけましょう。

子ども関連の仕事に転職

保育士としてではなくても、子ども関連の仕事であれば経験を活かした転職ができます。たとえば、幼児教室や子育て支援センター、ピアノ講師、英会話講師、保育士人材会社、子ども服専門店、子ども専用写真館などが挙げられます。

特に人材会社や運営会社などは、直接保育をしなくても資格や経験を活かせるため、仕事内容や労働環境を大きく変更したい人におすすめです。保育の知識はあらゆる分野で重宝されるため、さまざまな求人に目を向けてみましょう。

異業界・異職種に転職

保育士や子ども関連でなくても、全く違う仕事にチャレンジするという選択もあります。特に、介護職や販売職、事務職などは未経験OKの求人や保育士経験を評価してくれる職場も多いです。

ただし、未経験職種の場合は20代まで、35歳以下など年齢制限が設けられている場合もあるので注意しましょう。特に事務職はどの業界でも転職希望者が多いため、正社員は狭き門です。保育士への転職と比べると、難易度は高くなるでしょう。

本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!

保育士は知識も体力も必要で、責任も大きな仕事にも関わらず、現時点では給料も決して高くありません。そのため、「子どもが好き」「成長を見守りたい」という思いから保育士になったのに、理想と現実のギャップに辞めたいと感じてしまう人も多いでしょう。この記事では、保育士を辞めたい理由やその後の仕事について紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。

保育士は保育園以外にもさまざまな場所で活躍できます。また、保育士以外にも経験を活かせる仕事はありますし、未経験の仕事にチャレンジすることも可能です。今の仕事がつらくても、自信を失わずに前向きに転職を考えましょう。

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