離乳食初期(5~6ヶ月ごろ)におすすめレシピとは。この時期に食べられる食材別にご紹介

離乳食初期(5~6ヶ月ごろ)におすすめレシピとは。この時期に食べられる食材別にご紹介子育て
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離乳食初期とは

離乳食初期とは

出典:https://mamari.jp/

そもそも離乳食とは、赤ちゃんにとってどういう意味合いを持つのでしょうか。

離乳食とは、それまでおっぱいやミルクから得ていた栄養を幼児食から摂るようにするための移行期間に行う食事のことを指します。
移行期間は、おおむね生後5カ月から1歳半くらいまでなのですが、離乳食初期は、その中でも生後5ヶ月、6カ月の2カ月間となります。

生まれてからは、おっぱいやミルクといった液体状のものしか口にしたことのない赤ちゃん。
スムーズに離乳食をスタートさせるためには、赤ちゃんが無理なく口にできる形状や味、熱さを目指す必要が出てきます。

基本的な進め方を知って、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ離乳食を進めていきましょう。

離乳食初期の量や固さ

離乳食初期では、どの程度の量や固さを目指したらよいのか、特に初めての赤ちゃんを育てているママやパパは気になるところですね。

離乳食初期にあたる生後5~6ヶ月の頃は、以下のような点に注意して離乳食をスタートさせましょう。

食材の状態:なめらかにすりつぶした状態

食材の状態:なめらかにすりつぶした状態

出典:https://st.benesse.ne.jp/

離乳食初期の食材の状態は、なめらかにすりつぶした形態までやわらかくする必要があります。
おかゆでいうと重湯程度の固さ。これまでおっぱいやミルクという液体だけを摂取していた赤ちゃんでも違和感なくゴックンと飲み込んでくれますよ。

離乳食の進み具合を示す名称として使われる「ゴックン期」は、こんな初期のことを指すのも納得です。

回数:1回食からはじめ1ヶ月後に2回食に増やす

回数:1回食からはじめ1ヶ月後に2回食に増やす

出典:https://snapdish.co/

生後5ヶ月では、なめらかにすりつぶした状態の離乳食をスプーンで1さじ与えることから始めます。
赤ちゃんは、スプーンを使うことも初体験となりますから、きちんと飲み込めるようになるまで、ゆっくりあせらず様子を見守ってあげてください。

離乳食開始直後は、1日1回だけ、おっぱいやミルクの前に1さじあげてみます。
スプーンを使ってうまくゴックンと飲み込めるようになったら大成功。1ヶ月間は同じことを繰り返して、便の状態や赤ちゃんのご機嫌、体調の変化がないかなどを確認していきます。

順調に1回食が進み6ヶ月頃になったら、離乳食の回数は2回に増やしさらに赤ちゃんの様子を観察しましょう。

離乳食を始めるにあたって用意したいもの

離乳食を始めるにあたって用意したいもの

出典:https://www.richell.co.jp/

離乳食づくりを始める際は、家にある調理器具でも調理することが可能です。
ただ、衛生面や、離乳食づくりを簡単にしてくれるという観点から、離乳食専用のクッカー(すりこぎ、すりばち、裏ごし器などがセットになっているもの)や、赤ちゃんでも口当たりの良い素材でできた離乳食専用のスプーン、赤ちゃん専用のお皿やお椀などがあるととても便利です。

また、主食となることが多いのがおかゆは離乳食が中期・後期と進んでも何度となく出てくるのですが、お鍋で一から作るのも時間や手間がかかります。

このような時頼れるのが、おかゆクッカーです。
炊飯器で大人のごはんを作る際、おかゆ用のお米と水を入れたクッカーを中央にセットするだけで、10倍がゆから軟飯まで好きな分量だけ調理することができます。

おかゆクッカーは有名なリッチェル社が人気です。
こちらは炊飯器に入れるタイプです。

また、電子レンジで作れるようなおかゆクッカーもあります。
こちらがお値段もお手頃で使い勝手もよいためおすすめです。

離乳食を与えるときは赤ちゃん専用の椅子もあると便利なのですが、最初のうちは椅子に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
パパが前向きに抱っこしてママが離乳食をあげたり、ママが1人の時は片方のおひざに赤ちゃんを乗せて、片手でスプーンをお口に運んだりしてあげても◎。
赤ちゃんは抱っこされることで、安心して初めての離乳食を口に運んでくれやすくなりますよ。

ご自宅で「これがあるときっと助かるな」というグッズを用意して、調理を楽にすませてください。

離乳食初期に食べられる食材

離乳食初期で与えられる食材は、スタート地点ということもあり、種類が限られています。
以下の一覧のほかにも、2カ月目頃からはほうれん草やかぶなども裏ごしして利用することができます。初期のうちは、お肉や卵、乳製品は避けましょう。
ゴックンと赤ちゃんが無理なく飲み込めるように、すべての食材はなめらかにすりつぶす必要があります。
母子手帳にも与えていい食材が掲載されていたり、健診時に離乳食のレシピを教えてくれたり、講座を開いている自治体もありますので上手に活用すると良いでしょう。

・おかゆ
・食パン
・バナナ
・じゃがいも
・にんじん
・りんご
・豆腐
・真鯛などの白身魚

はじめは、おかゆに慣れることから始めて、徐々に野菜や果物、タンパク質がとれる豆腐や白身魚と進めます。
赤ちゃんの様子や便の様子、体調をよく観察しながらあせらず取り組みましょう。

食材別のおすすめレシピ

離乳食の初期は、食べても1日1スプーンだけと大変少量な上、赤ちゃんが気に入って食べてくれるかどうかが最大のポイントとなります。

気合を入れて作りすぎても余ってしまいますし、気に入ってくれないときには廃棄することにもなりかねません。
そこで、ママやパパが簡単に用意できたり、わざわざ買い物に行かなくても準備できたりする食材を使って、気楽にチャレンジできるレシピをご紹介します。

おかゆ

日本人に生まれたら、やはりはじめに口にさせたいのは「ご飯!」というママやパパもいらっしゃるのではないでしょうか。おうちにも必ず用意されているのがお米なので、離乳食のスタートには最適な食材です。これから幼児食に移る間、おかゆには固さを変えながら何度となくお世話になることになります。初期のうちに作り方をマスターしておくのがおすすめ!

おすすめレシピ:残りご飯でOK!電子レンジでできる10倍がゆ

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出典:https://cookpad.com/

1:ごはん25グラムと、水30ミリリットルほどを耐熱容器に入れ、混ぜる。
2:ラップをふんわりとかけたら、電子レンジ500Wで1~2分ほど様子を見ながら加熱する。
3:1分ほど蒸らしたらやわらかいご飯ができあがるので、これを良くすり鉢でつぶす。
4:つぶすのがうまくいかないなど不安な場合は、すり鉢ではなくこし器を使って裏ごししてしまってもOK。

分量を倍にして作り製氷皿に分けて冷凍しておけば、1個ずつ解凍するだけで、赤ちゃんを待たせることなくおかゆを用意することができますよ。

おすすめレシピ:作りおきの10倍がゆに合わせるだけ!にんじんおろしがゆ

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出典:http://blog.livedoor.jp/

1:にんじんは皮をむいて2ミリ程度の輪切りにする。
2:輪切りにしたにんじんと少量の水を耐熱容器に入れ、レンジの根菜ボタンでゆでる。
3:裏ごし器を使ってにんじんをつぶす。
4:10倍がゆにつぶしたにんじんを合わせ、なめらかになるまで混ぜれば完成。

水分量がもう少し欲しいなというときは、白湯を足したり、ベビー用のだし汁を足したりしてみてもOKです。
ごぞごそすると「口当たりが悪い!」とばかりにペッと吐き出してしまうこともあるので、初めは少量のにんじんペーストをおかゆに混ぜ込むようにしましょう。

パン

離乳食初期にパンを使う場合は、バターロールやクロワッサンなど塩分や油脂が多いものは避けてください。添加物も多く使われていない食パンを選んで与えてあげましょう。

おすすめレシピ:おかゆに慣れた2ヶ月目から!パンがゆ

おすすめレシピ:おかゆに慣れた2ヶ月目から!パンがゆ

出典:https://hugkum.sho.jp/

1:食パンはみみをとって、まんなかの白い部分を4分の1使用し、こまかくちぎっておく。
2:100ミリリットルのミルクを作る分量のお湯と粉ミルクを小鍋に入れる。
3:1のパンを2の鍋に入れ、弱火にかける。
4:とろとろになったらなめらかに裏ごしして、完成。

おすすめレシピ:バナナパンがゆ

おすすめレシピ:バナナパンがゆ

出典:https://www.pasconet.co.jp/

1:バナナはあらかじめ、すり鉢でなめらかにすりつぶしておく。
2:細かくちぎった白い部分の食パン4分の1を、100ミリリットルのお湯で溶いた粉ミルクとともに小鍋に入れる。
3:1のバナナも鍋に入れ、弱火にかける。
4:バナナとパンがとろとろになったら、火からおろし、なめらかに裏ごしする。

かぼちゃ

かぼちゃは、カロテンやビタミンが豊富な離乳食初期におすすめの食材です。
普段は「おうちに買い置かない」というご家庭も多いかもしれませんが、冷凍の国産カボチャを1袋冷凍庫に用意しておくと、1かけずつ使えて便利です。
かぼちゃを使ったゴックン期におすすめのレシピをご紹介します。

おすすめレシピ:かぼちゃミルク

おすすめレシピ:かぼちゃミルク

出典:https://cookpad.com/

1:冷凍かぼちゃ1かけと水大さじ2を、耐熱容器に入れる。
2:電子レンジのゆで野菜機能を使って、オート調理をする。
3:やわらかくなったかぼちゃを裏ごし器でこす。
4:お湯で溶いた粉ミルクを大さじ2程度加え、トロトロになるまでのばす。

多めに作ったら、製氷皿で冷凍しておくと便利です。

おすすめレシピ:かぼちゃのつぶしがゆ

おすすめレシピ:かぼちゃのつぶしがゆ

出典:https://baby-calendar.jp/

1:冷凍かぼちゃに水を大さじ2加え、レンジでやわらかくする。
2:裏ごし器を使って裏ごしする。
3:ベビーフードのだし汁で2のかぼちゃをとろとろにのばし、あらかじめ作り置きしておいた10倍がゆと混ぜれば完成。

だし汁は、離乳食づくりにあると便利なアイテム。「だしはとるのが難しい」と思いがちですが、200ミリリットル程度の水を入れた鍋を沸騰させ、かつおぶしを1パック入れて1分程度煮だすだけでもじゅうぶんおいしいだしがとれます。
製氷皿に作り置きして、少しだけ使いたい初期の時期から多いに活用しましょう。

製氷機にだし

出典:https://recipe.rakuten.co.jp/

残りはお味噌汁のだしなどとして、大人の食事づくりに使用することもできますよ。

この時期におすすめの市販離乳食

「赤ちゃんの離乳食はできるだけ手作りしたい」と思っていても、初期は1回分がごく少量です。

その上、おっぱいやミルクは今までと変わらない回数与えなくてはならず、ママやパパは負担に感じることもあるかもしれません。
そんな時には、市販のベビーフードを活用することがおすすめ。幼児になるまで続く離乳食づくりを気負わず楽しく続けられるようにしましょう。
離乳食初期に特におすすめの市販ベビーフードをご紹介します。

和風・洋風だしの粉末や野菜スープのもと

赤ちゃん用品を取り扱う専門店や、スーパーマーケットの離乳食売り場には、たくさんの市販のベビーフードが並んでいます。
初期の段階で特におすすめなのは、お湯で溶いて使うタイプのベビーフードで、中でもおすすめなのは和風だしや野菜スープのもと。粉末をお湯で溶けば出来上がりです。いつもの10倍がゆに少し足すだけでも味が変わるので、おかゆに慣れてしまった後のバリエーション用として利用してみてください。

和光堂 手作り応援 和風だし

和光堂 手作り応援 コンソメ

とろみのもと

離乳食初期の頃は、どのような食材でもトロトロにする必要があります。
野菜や豆腐などは少量ゆでて裏ごしし、製氷皿などで冷凍しておくと便利ですが、解凍したあとスープでのばすと逆にさらさらになりすぎてしまうこともあります。
このようなときは、とろみのもとを使って少し飲み込みやすくしてあげるのがベスト。
お湯で溶くタイプなら、トロトロの固さも微調整できるので大変便利です。

和光堂 手作り応援 とろみのもと

離乳食は食の楽しみを見つける赤ちゃんの第一歩!

離乳食は、赤ちゃんがミルクやおっぱいから幼児食に移行するために必要な、いわば階段のようなものです。

初期にあたる「ゴックン期」は、まずは赤ちゃんがおっぱいやミルク以外の食べ物に慣れることが目標となる時期です。
味付けは特に必要ないので、素材の味を覚えながらじょうずにゴックンすることを目指していきましょう。

「普段のお世話だけでも手一杯なのに、離乳食も加わってやっていけるのだろうか」と心配になるママやパパもいらっしゃるかもしれませんが、無理に手作りする必要はありません。

市販のベビーフードには、ご紹介したもののほかにもフリーズドライ状になった裏ごし済み緑黄色野菜や白身魚などの食材も売られています。
「野菜やたんぱく質と言われても困るな…」というときに使えば、大体どのくらいの固さになるのか、味はどの程度なのかなども良いお手本になります。

ときには、瓶のベビーフードを使っても、バリエーションが広がります。
「きちんとやらなくちゃ」と思うと疲れてしまいますので、「これでいいや!」という気持ちも持ち合わせながら、赤ちゃんが楽しくお食事できるようにママやパパも笑顔を忘れず準備していきましょう。