病院に通った後や、ドラッグストアにて接することのある薬剤師さん。言わずもがな薬を調合するプロフェッショナルです。薬は飲み方や分量を間違えると大変ですから、確かな知識と丁寧な説明がとても重要となります。そんな薬剤師として働く場合、どんな点を意識して身だしなみを整えるべきでしょうか? この記事では薬剤師として働く女性、目指す女性が意識したい身だしなみのポイントを髪・服装・メイクなどの観点からご紹介していきます。
女性薬剤師が意識すべき身だしなみのルール
薬剤師といえば調剤や服薬指導、医薬品の管理・販売など、人体に作用する薬品に携わる仕事です。そのため衛生面はとても重要であり、薬剤師として身だしなみの「清潔感」も重要視されます。不衛生やだらしなさを感じさせてしまうと、薬剤に対する安心感さえ疑われかねません。薬剤師として仕事をする際は業務に支障が出ないのはもちろんのこと、清潔感を感じさせる身なりを意識しましょう!
薬剤師の髪型&髪色の決まりとは
髪はその人の印象を決める重要なポイントです。薬剤師として働く女性の場合はどのような髪型・髪色が望ましいでしょうか? 薬剤師の髪型や髪色のルールについて見ていきましょう!
薬剤師の髪型のルールとは?
先述したように薬剤師は「清潔感」が大いに求められる職業です。また職業柄下を向いて薬と向き合うことも多いです。そのため、長くなった髪はきちんとまとめ、下を向いてもパラパラと顔まわりに髪の毛がかからないような髪型が望ましいでしょう。髪の毛が気になってその都度耳にかけたり、手で払ったりしていては不衛生であり、業務に支障が出てしまいます。縛り方に関してまで細かな規定はないところがほとんどですが、できる限りシンプルにまとめるのがベストでしょう。
薬剤師の髪色のルールとは?
髪色に関しては、基本的に明るすぎるカラーや奇抜なカラーは避け、明るさは8トーン程度までに抑えておきましょう。お客様はご年配の方を中心に、幅広い年齢層。そのためどの年代の方が見ても清潔感や安心感を感じられる身なりに整える必要があるのです。何事も見た目だけで判断するわけではありませんが、お客様に安心して薬を受け取っていただくためにも髪色は自然な色合いにしておくのが吉でしょう。
仕事中に使えるヘアアクセサリーは?
主に髪をまとめるために使われるヘアピン、ヘアゴム、シュシュ、シニヨンネット、バレッタなどは薬剤師のヘアアクセサリーとしてもおよそ制限なく使うことができるはず。ただし、こちらも髪色とおなじく派手なものは避け、黒や茶、紺など髪色に近い自然な色合いのものを求められます。派手な色合いのものや、飾りが多くついたものなどは好まれません。あくまでもシンプルで機能性を重視したヘアアクセサリーを選択しましょう。
【レングス別】薬剤師に似合うヘアスタイル9選
実際に薬剤師として働く際にはどのようなヘアスタイルが好まれるでしょうか? 薬剤師として重要な清潔感を意識しつつ、おしゃれで可愛らしいヘアスタイルをレングス別にご紹介します。
ショート&ショートボブ
ショートやショートボブはスタイルによって知的さや可愛らしさなどイメージを変えることもできます。また、長い髪が邪魔になるということもないので、薬剤師にはおすすめです。女性らしい3スタイルをご紹介します。
ヘアスタイル1:ナチュラルで可愛いショートボブ
仕事の邪魔にもならず女性らしく可愛らしいナチュラルショートです。ふんわりとしたフォルムが優しい印象を与えてくれ、どの年代にも好印象なヘアスタイルと言えるでしょう。耳にかけたり、そのまま下ろしたりすることでイメージを変えることもできます。
ヘアスタイル2:エレガントで清潔感あふれる小顔ショート
小顔効果も抜群なエレガントなショートヘアスタイル。清楚で上品な印象を与えてくれるので、白衣とも合う魅力的な髪型と言えるでしょう。ワックスで無造作感を出せば休日の遊びアレンジも楽しむことが可能です。
ヘアスタイル3:ワンレンで落ち着いた印象を与える前下がりボブ
ワンレンで大人の落ち着いた雰囲気がありつつも前下がりで横から見たスタイルも可愛いボブスタイルです。耳掛けをしても可愛くまとまり、仕事中も清楚で清潔感のあるスタイルで好感が持てるでしょう。
ミディアム&ミディアムボブ
ミディアム程度の長さになると、中途半端な長さでなかなかうまくまとめられないという方も多いのではないでしょうか? その点を考慮し、ミディアムヘアでも簡単に作れるまとめ髪ヘアスタイルをご紹介します。
ヘアスタイル4:シンプルで清潔感のあるポニーテール
まとめ髪の王道とも言えるポニーテール。これならば難しいスタイリングは必要なく簡単にまとめることができます。ミディアム程度の長さであれば、ポニーテールにすることで仕事中に毛先が気になるということもないはずですが、必要であれば毛先をまとめてお団子ヘアにするのもおすすめですよ。
ヘアスタイル5:エレガントで清潔感のあるハーフアップ
ハーフアップならば簡単でエレガントにまとめることができます。また、全体を1本に結ぶほど髪の長さがないという場合でもハーフアップなら綺麗にまとめることができるはず。顔周りをスッキリ見せることができますし、仕事もしやすいでしょう♪
ヘアスタイル6:簡単なのにこなれ感のある“くるりんぱシニヨン”
複雑なアレンジに見えて、実はくるりんぱした髪の毛を後頭部でまとめているだけのシニヨンスタイル! コツさえ掴んでしまえば簡単でおしゃれにまとめることができます。普通にまとめるよりもこなれ感があって、垢抜けた印象を持てるでしょう。
セミロング&ロング
ロングやセミロングの長さでは髪を1つにまとめるだけでは毛先が邪魔になってしまうこともあります。そんな髪の長さでも綺麗にまとめられるヘアスタイルについてご紹介していきましょう。
ヘアスタイル7:上品で綺麗なシニヨンスタイル
ロングヘアをまとめたシニヨンスタイルは上品で薬剤師の仕事にぴったりの髪型です。簡単でありながらも綺麗にまとまるので忙しい朝でも取り入れやすいのも嬉しいポイント。写真のようにくるりんぱを織り交ぜてアレンジを加えればおしゃれ度もアップできます。
ヘアスタイル8:明るく健康的なイメージの高めお団子ヘア
長さがあるのであれば高い位置でお団子ヘアにするのも◎。前髪も入れてオールバッグにしてしまえば髪の毛が邪魔になるということもなく機能性抜群です。また、高い位置でのお団子ヘアは元気、健康、明るいといったイメージを抱きやすく、お客様からも親しみやすさを感じてもらえることでしょう♪
ヘアスタイル9:実は簡単! ギブソンタックヘア
一見とても手が込んでそうに見えるギブソンタックスタイルですが、専用のヘアアクセサリーを使えば簡単に取り入れることができます。また長時間の勤務の後は髪の毛に縛りグセがつきやすいですが、この方法なら大きな縛りグセがつかないのでアフター5も楽しめます!
薬剤師の服装とメイクについて
髪型だけでなく服装やメイクに関しても印象を左右する重要なポイントとなります。薬剤師として「この人に薬を任せても大丈夫」という安心感を与えるためにも、お客様に与える印象は重要です。薬剤師にふさわしい服装やメイクのポイントについて見ていきましょう。
勤務時の服装のポイントとNGポイント
薬剤師は勤務中、制服を支給されるか私服の上から白衣を羽織ることが多いでしょう。後者の場合、白衣を着ていても私服が見えてしまうことがあります。そのため気を抜きすぎず、白衣がなくても恥ずかしくない服装を心がけたいところ。
薬剤師として意識したい服装のポイント、
- 清潔感があること
- 医療従事者のイメージを壊さないこと
この2点です。
薬剤師は医療従事者の1人ですから、お客様に安心してもらう印象作りはとても重要であり、清潔感をはじめとした社会人としてのマナーや身だしなみは必要不可欠です。露出の多い服や、カジュアルすぎるジャージ、シワになったシャツなどは避けましょう。またその他、細かな点は店舗の方針に従うと良いでしょう。
仕事場による違いは?
薬剤師として働く場は主に病院や薬局、ドラッグストアなどが挙げられます。働く場所によっても服装などの規定に違いはあります。病院の場合は、薬局やドラッグストアと比較しても規定が厳しい傾向にあり、髪色や服装なども厳しく指定されることがあるでしょう。また制服を支給される可能性も他の仕事場と比較して高いと考えられます。薬局やドラッグストアの場合は、店舗により規定に差はあり、中には明るい髪色やカジュアルな服装を良しとしている店舗もあります。ただし原則としてお客様に不快感を与えず、清潔感を保つことが薬剤師として重要なことには変わりありません。そのため許容範囲は店舗にて確認しつつも薬剤師としてふさわしいのかという基準を持って考えるようにしましょう。
薬剤師の白衣の種類
薬剤師が使う白衣は主に、ドクターコート、ケーシー、スクラブの3種類。基本的には仕事場で指定の白衣があるケースがほとんどで、薬剤師として最も多く見られるのはドクターコートタイプです。
ドクターコート
コートのように丈が長いものが多く、羽織るタイプの白衣です。長袖・半袖のタイプが選べます。
ケーシー
首元はタートルネック仕様になっているものが多く、半袖のショート丈デザイン。
スクラブ
動きやすい作りになっているものが多く、半袖、ショート丈、Vネックが基本デザインです。
白衣に合わせるインナー&ボトムスのおすすめ
白衣の下に合わせるものはシンプルで目立たないものを選択しましょう。黒や白、ベージュといった色味のものであれば無難に合わせることが可能です。おすすめのインナーとボトムスをピックアップしました。
おすすめインナー:FOLK9001レディースカットソー
価格:1,540円(税込)
サイズ展開:S〜LL
体に心地良くフィットするため動きやすく、腕まくりの多い医療従事者の方のために袖口のたるみやズレが起こりずらい作りになっています。デコルテ部分はすっきりで、お腹周りはゆったり、機能性を充実させた白衣にぴったりなカットソーです。
おすすめボトムス:Shirring Pants
価格:4,380円
サイズ展開:SS〜6L
シンプルでストレッチの効いた吸汗速乾性に優れたパンツです。主にナースが着用することが多いですが、病院内などを動き回ったりするような場合にはこのような機能性の高いパンツを使用すると良いでしょう。またこちらのパンツはSS〜6Lとサイズも豊富。
メイク&アイメイク
メイクはあまり華美なものは好まれません。ナチュラルで健康的な印象を与えるメイクを心がけましょう。メイクの中でもアイメイクは特に印象を左右するポイントです。アイメイクは濃すぎず、色合いはブラウンやピンクなど肌馴染みが良く、控えめなカラーを選択すると良いでしょう。アイラインやマスカラも主張し過ぎない程度に使用することがおすすめです。
香水&ネイル
基本的に香水やネイルについてはどこの仕事場でも不可となります。薬剤師のところへ来るお客様は、気分が優れないという方が大半です。そのため、香水の香りでより気分を悪くさせてしまうことも考えられます。またネイルに関してもマニキュアのついた爪や、長さのある爪は衛生面という観点で、好ましく思われません。薬剤師会で作られている接遇マニュアルにもマニキュアは不可との記載があります。短く整えられた清潔感のある爪で仕事を行うようにしましょう。