歯科衛生士として働いている人の中には、
- お局さんがこわい
- 歯科医師が厳しい
などと人間関係に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?そんな人のために、ここでは歯科衛生士が抱える人間関係の悩みとその解決方法についてお伝えします。
今から歯科衛生士を目指したい!という方は以下をご覧ください。
歯科衛生士の資格とは?資格の取り方から仕事内容・年収、やりがい等を簡単に解説!
人間関係に悩む歯科衛生士は多い!
歯科衛生士の数は年々増加しており、厚生労働省の衛生行政報告例によると、2018年時点で歯科衛生士は132,635人であり、2016年よりも8,804人増加しています。また、公益社団法人日本歯科衛生士会の調査によると歯科衛生士として働く人のうち約75%が勤務先を変更した経験があると答えています。
これらの結果から、歯科衛生士数の増加は、歯科医院の増加による需要拡大だけでなく離職率の高さも関係していると考えられます。
さらに、勤務先の変更理由としては出産や結婚などに次いで「職場の人間関係」が多くなっています。つまり、退職に至るほど人間関係に悩んでいる歯科衛生士は少なくないのです。
参考:衛生行政報告例https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/kekka2.pdf
参考:歯科衛生士の勤務実態調査報告書https://www.jdha.or.jp/pdf/aboutdh/h27-dh_hokoku.pdf
歯科衛生士が抱える人間関係の悩み
人間関係に悩む歯科衛生士は多いですが、一体どんなことに悩んでいるのでしょうか?ここで紹介する歯科衛生士が抱える人間関係の悩みを読んで、自分の気持ちを整理してみましょう。
歯科医師との関係
歯科医師の中には研究への情熱や経営者であることの責任から、個性が強い人や厳しい指導をする人がいます。ミスや勉強不足などへの指導は必要なことですが、ときには指導の範囲を超え、人前で叱責したり人格を否定するようなことを言ったり、八つ当たりをするというケースもあります。
しかし、歯科衛生士は歯科医師の指示を受けながら行う業務も多いですし、院長という立場の人にはなかなか意見を言えませんよね。なるべく波風を立てたくないという思いから我慢を続けていると、大きなストレスを溜め込んでしまいます。
お局など他の歯科衛生士との関係
歯科衛生士は男性でもなれますが、現状では圧倒的に女性の方が多いです。個人差はありますが、女性は仕事に個人的な感情を持ち込むことが多い傾向があります。そのため、同じ諸職場の歯科衛生士同士でいざこざが起きてしまうケースも少なくありません。
いわゆる「お局さん」という存在がいて厳しく当たられることもあるでしょう。歯科医院は閉鎖的な空位間であるため、同じ職種の人との関係が悪くなると大変居心地が悪いですよね。
患者さんとの関係
歯科衛生士は口腔内のクリーニングやブラッシング指導など患者さんと接する機会が多い仕事です。定期的に来院する患者さんも多いため、苦手な患者さんの対応にストレスを感じたりトラブルに発展したりするケースもあります。たとえば、
- ミスをして担当を変えて欲しいと言われた
- 理不尽なクレームを言われた
- セクハラをされた
といったことが挙げられます。患者さんが第一とはいえ、頻繁にこのようなことが起こると精神的に疲れてしまいますよね。
歯科衛生士が人間関係で悩んだ時の解決法は?
歯科衛生士は、歯科医師や他の歯科衛生士、患者さんなどさまざまな人間関係の悩みを持ちやすい職業です。では、そんな悩みを解決するにはどのような方法を取れば良いのでしょうか?
信頼できる人に相談する
職場内に相談できる人がいる場合は、まず人間関係の悩みを打ち明けてみましょう。たとえば患者さんとのトラブルなら歯科医師に相談、歯科医師との関係なら同僚に相談してみましょう。強いストレスを感じている場合はそのままにしておくと業務に支障を来たす可能性もあるからです。
このとき、影で人格を否定するようなことを言うのは良くないので、「こういうことがあって困っているんだけど、どうしたらいいと思う?」という言い方で相談をしましょう。誰かに話すだけでも気持ちが整理され冷静になることができますし、味方になってくれる人を見つけられるかもしれません。
スキルの向上に注力する
人間関係の悩みは、スキル不足による自信のなさや仕事を辞められないという焦りも原因となっている場合があります。そのため、歯科衛生士としてのスキルアップを目指し、日々の業務に集中したり資格取得に挑戦するのも良いでしょう。
歯科衛生士としてのスキルを磨けば、劣等感からくる人間関係のストレスを軽減できますし、いざとなったら転職すればいいという心の余裕に繋がります。歯科衛生士には以下のようなスキルアップ資格があるので、こちらの取得も検討してみましょう。
・日本歯科審美学会認定士:https://www.jdshinbi.net/pro/authorization.html
・インプラント専門歯科衛生士:https://www.shika-implant.org/certification/hygienist/index.html
・認定サプリメントアドバイザー:http://www.jd-aa.net/supple.html
・認定矯正歯科衛生士:https://www.jaao.jp/doctor_eiseishi_02.html
外部の機関に相談する
職場での解決が難しい場合は、以下のような外部機関に相談してみることを検討しましょう。
・労働条件相談ほっとライン:
・総合労働相談コーナー:
・全国職業相談センター:
これらの窓口では、パワハラやいじめなど人間関係のトラブルに関する相談ができ、必要に応じて専門家との連携もしてくれます。職場に相談できる人がいない、自分の力ではどうしようもできないといった場合は、ストレスを溜め込む前に利用しましょう。
本当にキツイと感じたら無理せず転職も検討!
歯科医院は比較的閉鎖的な職場であるため、人間関係の悩みを持つ歯科衛生士は少なくありません。ここでは解決方法をいくつか紹介しましたが、本当にキツイと感じたら無理をせずに転職も検討しましょう。人間関係は一筋縄では解決できない難しい問題なので、誰が悪いとも言えない場合も多いです。そのため、人間関係が原因で転職をすることになっても自分を責めないでくださいね。
歯科衛生士として他の職場に転職するもの良いですし、それでも続けることが難しければ1から新しい仕事に挑戦するのも良いでしょう。歯科衛生士として働いた経験に自信を持ち前向きに転職を検討しませんか?
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